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ソファーに座っている俺。その股に座り込んで俺のスウェットと下着をずらして俺の息子を取り出し見つめるナナシさん。何がどうなってこうなってそんな、ああ、頭がこんがらがってきた。落ち着け降谷零、俺はバーボンの時探り屋としてハニートラップとかもやってきただろう、今更うろたえるな、落ち着け素数だそうだ素数を数えろ、1、2、4、7、違うこれは階差数列だ。2、3、5、7、

「おぉ、おっきい...。」
「ぐふっ、」

お、落ち着けるなんてできるわけないだろう...!?おっきい、とか何なんだよ、それでズボンの中で自分のと見比べるなよ!まあ男同士だし比べるのは分かるけどさ、いや問題はその前で普段の例えばトイレとか銭湯とかでのでかい発言なら普通に嬉しいが、今のこの状況での、しかも、おっきい、はどうなんだよ!?ナナシさんは俺をどうしたいんですかね!?

「おぉ、まだおっきくなるんだな...。」
「ぐはっ、」

そ、そんなに見つめないでください、恥ずか死ぬ...。にこりと笑って、じゃあ触りますね、と言うナナシさんに小さくお願いします、と返すしかなかった。笑われてる...もしかしてさっきの意趣返しなのか。ぐぅ、かわいい。

「どこがいいとか好きとかあったら言っておくれ。」
「うっ、は、はい、」
「強さはこれぐらいで?」
「も、もう少し、」
「強く?」
「ぅあっ!?」
「あっ、すまない、痛かった?」
「い、いや、逆に、その、」
「逆に?」
「あーーー気持ちよかったです!」
「ははは!」

やっぱりさっきの仕返しじゃないか!うう、でも本当に気持ちがいい。ナナシさんも同じ男、ツボを心得てるな...

「ん、ふっ、ふっ、」
「...」
「...ん、ナナシ、さん?」
「あ、ああ、その、」
「んっ?」
「その、降谷さんがかわいくて、」
「なっ、」
「あっ、すまない!男の君に可愛いというのは失礼だったな。」
「い、いえそんな、」
「はは、」

手で扱きながら俺を見つめてくるナナシさんが俺のことをかわいい、等と言われるとは思わなかった。元々自分でも思うぐらいの童顔で男としては少しコンプレックス気味だった可愛いと言われるのもナナシさんに言われるのはこんなにも胸が痛くなるものだとは思わなかった。しかもノーマルだったナナシさんにそんなこと言われて、その上こんなことしてもらえるなんて、俺は今日死ぬのだろうか。いや、まだやり残したことがある死ねない。特にナナシさん関連で死ねない。そんなことを悶々と考えていると急にナナシさんの手つきが変わって変な声が出そうになった。あ、危ない。目を見開いて彼を見ると、少し眉を寄せて違うことを考えていましたね?と言われた。いや、違うんだ一応ナナシさん関連のことで、その未来のこととかその、と言い訳しようとした俺よりも早くナナシさんがまだ余裕がありそうだな、といい口を開いて俺のをぱくりと銜えこんだ。...は!?

「あ、あ、ああ!?」
「ん、?」
「な、なにしてるんですか!?」
「なひって、ふぇらだほ、」
「は、はい!?てか、そこで喋るなぁっ、」
「はは、んぅ、」
「ぁっ、あ、」

熱い熱い、もう全身熱くて頭がおかしくなりそうだ。ナナシさんは顎が疲れたのか一度口を離して、亀頭から順にキスしていく。それだけでも出しそうなのをなんとか堪える。こ、これは視覚的にもくる...!ど、どこでそんなこと覚えてきたんだ、男は俺だけだろう!?そんな混乱している俺を置いてどんどんナナシさんの動きはエスカレートしていく。キスが根本までいくと玉を唇ではむはむしながら今度はさっきのように竿を扱いてくる。ああ、ほんと、やばい、

「(赤井さんにみせてもらった洋物AVではこんなことしてた気がする。合ってるか?)」
「ふっ、ん、っく、」
「ん、いきそう?」
「ああ、ぐ、」
「そうですか。」
「ああっ!?ちょ、つよ、っ、」
「はは、我慢せずに出しちゃって。ほら、いって...」
「ふぁっ、あっ、ぅ、ぁー...」

ナナシさんが上体を起こして扱きながら俺の耳元でイけ、と言った瞬間俺の中の我慢のダムが決壊した。耳元とか反則じゃないか?声も我慢していたのに結構情けない声をあげてしまったし気持ちよかったし恥ずかしいしで頭がくらくらする。今まで経験したことのない気持ち良さだった...ここ最近忙しくて抜いてなかったのもあったんだろうけど。ぼーっとしているとナナシさんのいっぱい出ましたねぇ、という嬉しそうな声で正気に戻る。彼の手を見ると俺のが結構多めに乗ってた。あんな量初めて見た自分でも引く。咄嗟にティッシュを取ってナナシさんの手を拭う。拭ってる最中今更恥ずかしくなってきたのか顔を赤くするナナシさんに苦笑する。するとナナシさんが気恥ずかしそうにどうだったか、と聞いてきた。それに気持ち良かったと答えれば少しほっとしたような顔をして笑うものだからもう、好き。

「よかった...初めてだったから、なんとなくでやってみたんだが...。」
「そう、なんですよね?なんだか動きが凄かったんでびっくりした。」
「え!?変だったのか?」
「へ、変というわけでは...その少し大胆だったな、と。」
「く、赤井さんと一緒に観た洋物AVを参考にしてやってみたんだが駄目か...。」
「だ、駄目とかじゃなく逆に...今何て?」
「え?」
「赤井と?一緒に?」
「は、はい。」
「赤井ぃぃぃいい!!!」
「うお!?」