いちぱー
「ナナシちゃんりつ、みてみておはながさくよ。」
「わあ!すごい!」
「にいさんすごい!」
20代で何時の間にか死んで前世の記憶を持ったままこの世界に生まれて早5年。今の両親のもとに生まれた時はもう混乱してばぶばぶおぎゃーと泣いていたけれどもなんとか開き直って第二の人生をエンジョイしている。平平凡凡な女の子に生まれかわった私は大大大好きな超超超可愛い幼馴染兄弟と遊んでいた。まだ咲いていないお花を持ってニコニコ笑うモブくんを弟の律くんと二人で見るとモブくんは超能力でお花を咲かせる。そう超能力で。私のかんわいい幼馴染のモブくんには超能力という凄い力が備わっている。初めて見た時は一緒にカレーを食べている時にスプーンを曲げてしまっていた時だった。その時に私は驚いて物凄く興奮した記憶がある。それからというもののモブくんはちょこちょこ律くんと私に色々見せてくれるのだ。凄い!と褒めるとモブくんはかんわいい顔で頬を上気させて喜ぶし、律くんはすごいすごいとこれまたかんわいい笑顔で興奮してるものだからその二人を見ては内心何回も悶え死んでいる。
「ねぇぼくもにいさんみたいにちょーのうりょくつかえるようになるかなぁ。」
「りつはすごいからすぐにできるようになるよ。」
「うんうん!りっちゃんもきっとできるよ。」
ああ、今日も幼馴染が天使だ...。
※※※
「おはようナナシちゃん。」
「モブくんおはよ!」
今日もかわいいね!いつもの朝の挨拶にいつもの心の声を添える。今日も幼馴染の小さな笑みに朝から癒される...天使だ...。
いつの間にか私達は中学生になっていた。ついこの間までは幼稚園生だったのに時の流れは早いもんだね...。今日まで自分なりに充実して楽しい人生を送れていると思う。とても優しい両親(海外出張中)、ごっつかわいい幼馴染影山兄弟と両親がいない間気にかけてくださる影山夫妻、うさんくさいけどいい人な霊幻さん、うん楽しい人生だ。
「あっ、」
「ん?...ほほーん。」
「(今日も可愛いなツボミちゃん...)」
いつも通り昨日のテレビや今日の授業の話など他愛のないことを話していると突然モブくんがぽーっとし始める。その視線の先にはみんなのマドンナツボミちゃん。ふふふ青春だなぁ...。モブくん優しいしいい子だし天使だからきっとうまくいくさ!応援してるぞ!
「ほらモブくん足ゆっくりになってる遅れちゃうよ。」
「あっ、ごめんナナシちゃん。」
「ふふ、おーいツボミちゃん!みんなおはよー!」
「あっ、おはよナナシ!」
「おはよー!」
「ほら、モブくんも!」
「あっ、あ、おは、よ。」
「モブくんおはよう。」
「あっ、あっ、つ、ツボミちゃん...」
...これは道のりが長いかもしれない。