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組織から流出した薬の回収ついでに敵対組織を潰している時面白いものを見つけた。血塗れになりながら呆然と膝をついているガキ、傍らにはナイフで滅多刺しにされたのか死んでいる男。大方、脱走しようとしたガキを捕まえた際に返り討ちにあったところか。倒れている男を蹴飛ばしガキに近づくとビクリと震えてこちらを見た。蹴飛ばした際に男の顔が見えたがが確かここのアジトの幹部だったか、今となってはもうどうでもいいが。男の体の方を見るとほぼ急所に刺し傷がある。フン、ガキにしては上出来じゃねーか。

「...おい、」
「!」

声をかけるともう一度ビクリとしてこちらを見た。いつもなら殺して終わりだが、躾りゃ相当なモンになるかもしれねぇ。役立たずなら殺せばいい。

「テメェ、ここで死ぬか、俺と一緒に来て生きるか選べ。」
「死ぬ?」
「ああ、テメェがついてこねぇんだったらここで死ぬだけだ。」
「死ぬ、死ぬのは嫌だ!死にたくない!」
「ならついてこい。」

そう言うと、小さく生きたいと呟いてガキが立ち上がりふらふらと俺に近づいてきた。踵を返し外で待っているであろうウォッカのもとへ歩きだすとガキが喋り始めた。

「あの、お名前はなんて言うんですか?私はナナシです。」
「ジンだ。」
「ジン、さん。」

それからガキは何回か俺の名前を小さく呟いていた。