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いつもの様に学校から帰ると蟲蔵に押し込められる。体を這う蟲が気持ちが悪くて出来るだけの抵抗をするけど子供の抵抗なんてたかが知れてるもので蟲達に抑え込まれて抵抗する気が失せるぐらいまでやられ、諦めてぼーっと横になっているとお父様が現れた。体を起こしてお父様を見上げると、上機嫌に笑いながら私の頭を撫でた。珍しい、何かいいことでもあったのだろうか。
「頑張っておるな、励めよナナシ。」
「...」
「して、ナナシよ。おぬしも雁夜もあと1週間で八つになるじゃろう?そこでだ、雁夜も蟲蔵に入れようと思っておる。」
「え...」
「良かったのぅ、ナナシよ。一人で蟲蔵に篭っているのも寂しかろうて。来週からは雁夜も一緒じゃ。双子故な、一心同体でなくてはの。」
上機嫌に笑いだすお父様を見上げて私は血の気が引いていくのが自分でも分かった。そんな様子を見て、嬉しかろ?とニタニタ笑うこの男は分かっているのだ、私にとって雁夜はどれほど大切なのかを。
「お父様、お願いです。雁夜を蟲蔵に入れないでください!」
「ふむ、じゃがのぅナナシ。あれもあれで間桐の息子じゃ。魔術を仕込まねばならぬ。」
「...雁夜は間桐の魔術がどんなものか勘づいています。そして無意識のうちにそれを嫌っています。そんな子を無理に蟲蔵に押し込めなくても良いと思うのです。」
「...」
「私がいるじゃないですか。私が雁夜の分まで修行をちゃんとやりますどんなことでも耐えてみせます。だから、だから、お願いします。」
「...可愛い娘の願い事じゃからの、叶えてやろうかの。しかしの、ナナシ。」
願いを叶える為にはそれなりの代償がいるものよ先程の雁夜の代わりになるという言葉夢々忘れるでないぞ。
その日から私は全てを受け入れた。
@七つまでは神のうち