兵長と番になりました。


兵長の部屋に入った瞬間ベッドへ投げ飛ばされた。え、何事。っていうか俺結構大柄で重いのによく投げれたな兵長、流石です。ベッドの上で訳が分からず呆然としてる俺の上に兵長が乗り上げてきた。あれ、顔赤いし息切れしてる…風邪か!?

「兵長、お顔が赤いですし息切れもしていらっしゃいます!風邪かもしれません、早くお休みなった方が…。」
「うるせぇ。」

ひいいまた睨まれた…怖い。ここまで来るのになんか粗相したかな、気に障る様な事でもでもしたのか…。ここまでの道のりの出来事を思い出していると兵長が口を開いた。

「おいナナシよ、第二性って知ってるか。」
「第二性…はい知っています。」
「なら、番のことも知っているな。」
「ええ、存じてます。」

それがどうかしたのだろうか、と口を開こうとした時、口に柔らかいものが当たった。そして目の前にドアップの兵長の顔。キスされていると気づいた瞬間押し返そうと兵長の胸を押すがぺーぺー兵士の俺が人類最強に勝てるわけもなく、逆に腕を取られ上へと拘束されてしまった。兵長、と呼ぼうと口を開くと舌を入れられ何がなんだか分からなくなる。あの甘い匂いもいつもよりも強く感じて頭がくらくらする。一体どれぐらいの時間そうしてたかは分からないがやっと口を離してもらえた。息を整えながら兵長を見上げる。

「へ、いちょ、はっ、何故こんな…。」
「俺とお前が番だ。」
「はい?」
「お前がα、俺がΩだ。」
「え。」

番?兵長と俺が?番…そう思えば今までの事がなんだかすとんと納得した。初めて兵長と会った時のあの感じは番を見つけた時の症状、あの匂いは兵長が俺を誘うフェロモン…。

「おい、落ち着いたか。」
「ええ、思い返せば思い当たることがたくさん…。」
「こっちはさっさとひとつになりてぇのにお前は俺の事を避けてたな。」
「あ、あれは、兵長から匂う甘い匂いというかフェロ、モン?が苦手で…頭くらくらしてたんですよ。」
「…ちっ、」
「(ひいいい舌打ちひいいい)」
「まあいい、ようやくお前を捕まえることができた。」
「(あ、だから直属の部下にしたのか…。)」

番だと意識した瞬間なんだか兵長が愛しく思えてきた。いや俺ノンケなんだけどな…なんだろうこの感じ。兵長が特別というかなんというか…これが番っていうものなのかな。番は運命的なとか本能的なものと聞くが、実際経験するとなんとなく分かる。そんな良く分からないことを悶々と考えてる俺を横目に兵長は俺のズボンに手をかけた。え!?

「な、何してるんですか兵長!」
「何って、ナニするに決まってんだろうが。」
「いきなりすぎますよ!」
「何阿呆なこと言ってんだ、ナナシよ。こっちは散々お預けされてんだ。お前のもん入れたくてしょうがねぇンだよ。」
「おおう!?」

いつの間にベルトまでとっていたんだろうか(さっき悶々してた時か?俺のと兵長のベルトが床に落ちてる…)何もつけてない俺のズボンとパンツがずるりと下された。嗚呼、でてきてしまった…。

「…おい、口では駄目駄目言っときながらこれはなんだ。」
「…番だと意識した瞬間勃ってしまいました。」
「…」
「(ひいいいそんなガン見しないでくださいひいいい)」

しょうがないではないか、口ではなんだかんだ言っても本能的にはどうしようもできない。俺のモノをじぃっとガン見する兵長にどうすればいいのかよくわからない俺はビクビクしながら兵長、と呼びかける。そうするとはっ、とした兵長がズボンを脱ぎ、もう一度俺に跨った。手で後ろを自ら弄っている。ふわりとあの匂いが充満する、あ、やばいかも、しれない。起き上がって兵長の頬を包み込んで目を合わせる。兵長は驚いたのか少し目を見開いている。…因みに手も止まっている。

「あーだこーだ言ってましたがもうどうでもよくなりました。」
「ナナシ?」
「貴方が欲しい、です。」

そしてキスをする。手を頬から背中に回しゆっくり押し倒す。手と手を繋ぎ絡めとる。口をそっと離すととろんとした兵長の顔が見れた。ぷつりと俺の中で何かが切れた気がする。