日録Blog

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■添付画像は向かって左が1枚目。

ゴテゴテの装飾

[ 2018/10/04 17時 創作設定 ]

イルトラの設定画(主人公、フィリマーリス、クォコズ、エフモント)を更新してきました。許せ、ウエルスエル。

エフモントの装束がめんどいのなんのって。いや甲冑ほどではないのです。でもなに、自分で考えておいてだけど、あの成金みたいな服は…。

長編考えていますが、女王の屑っぷりが見事に発揮されてきてすごい、主人公不遇過ぎる! このまま行くと女王がラスボスになりそうですが、私はオムニスに絞るやで(オムニスは二度死ぬ)

追記に新しいの一部。ただし修正は容赦なく稀によく入る。そんで結構長めでグロ描写がちょっと入る。


「化け物め。さっさと出ていけ!」

 父が忌々しく言い放った言葉が脳裏に蘇る。違う違う! 私は化け物なんかじゃないよ父さん。家の中で食事を取ろうとテーブルまで来たが、私は棒立ちになった。

「きっとお前に似たんだぞ! この魔女めが。お前が誘惑しなければこんな餓鬼作らなかったさ!」

 父さんが母さんをまくし立てている。突然のことに母さんはうろたえていた。

「わ、私は魔女なんかじゃ。……ええい、何よ、何を見ているのお前は! 気持ち悪い、向こうへ行け! お前のせいで私は魔女と呼ばれているんだよ!」

 怒った目が私を捉えた。ごめんなさい母さん。でも私は何もしていないよ。普通に生きてきただけだよ。弟や姉さん達と一緒に働いて、生きてきただけだよ。

 二人の形相にたまらず納屋に駆け込んだ。食事にありつけなかった腹が、音を立てて訴える。
 隠し事がばれてから、まともな食事にありつけていなった。床も納屋の藁の上。こんな枯れ草は食べる気が起きない。お腹が空いて仕方なかった。

「可哀そうに。でも僕はずっと一緒だよ。ほらこれをお食べ」

 「友達」がどこからか肉を差し出してきた。私はなんだか、生肉だというのに無性に腹が減って貪りついた。

「きっとお腹が空いて、気分が悪いだけだよ」

 そう言って笑い声を上げる。手にはまだ食べかけの暖かい鼠がある。手が震えたが、空腹は我慢できなかったし、旨かったんだ。血肉が。

 次は? もっと美味しい肉が食べたいな。

「さあ、こっちへおいで。お前は何も悪くない」
「私の愛おしい眷属よ」



 ぶちっ、と音が鳴って我に返った。何故昔のことを思い出していたのだろう。力んだ足の下にはさっきまで生きていたであろう鼠が伸びている。私は手を伸ばしてそれを拾い、口へ運んだ。思い出した。

 旨かったんだ。血肉が。昔からそうだったじゃないか。

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(2017.5が最古)