通知07/04 23:55 続webアンソロ
雨時々ゲリラ豪雨という、梅雨まっしぐらなこのシーズンがやって参りました。月初で忙しいとはいえ、趣味は絶えず楽しみたい冬生です。残業代でドラクエ11買ってやる勢いで頑張ってます←
それでは本題、参加させていただきますwebアンソロジーを改めてご紹介するのと、提出しました小説のサンプルを作りましたので追記に載せておきます。ご興味のある方は是非。
◆参加webアンソロジー◆
ジャンル:ドラクエ9(うちの子)
アンソロ名:「クエスト No.999」
URL:utinokodq9.web.fc2.com
主催:風名ろうふぁ様、塩川なくる様
作品公開日:2017年7月11日(2017年12月31日公開終了)
◆当サイトの提出作品について◆
提出作品:小説(短編)
タイトル:モーモン拾いました
紹介:その名の通り、モーモンを拾う話です。天恵パーティの四人が登場します。
以下サンプルになります。小説の冒頭に入れたかったものの、短編のあまりもの長さと、入れた結果蛇足化してグダりそうだったがために省略した場面の文章です。
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リタは街中で気になるものを見かけて立ち止まる。
住宅の並ぶ入り組んだ道の先、ポツリと小さくて白いものを見た気がしたのだ。ふわふわと漂っていたので風船かと思ったが違う。
そこにいるのは紛れもなく生き物だ。しかも、猫でもなく、犬でもない。その正体は――。
「あそこにいるのって……モーモン?」
リタはじっとその生き物――モーモンを遠くから見つめる。モーモンはふわふわ、というよりはふらふらしながら同じような家が並ぶ住宅街を漂っていた。
なぜこんなところにモーモンがいるのか。考えるよりも先に、自然と体が動いていた。
「こんなところで何をしているの?」
ビクッと大げさにモーモンの体が跳ねる。そのままの勢いで、驚いたモーモンはこちらを威嚇するように牙を剥いて見せた。シャーッ、とリタに襲いかかろうとしたのだが。
「わっ、ビックリしたー」
リタのリアクションはかなり薄かった。それもそのはず。リタが守護天使として守っていたウォルロ村の周辺にはモーモンがよく出没する。野生のモーモンと遊んだことさえある。威嚇されたところで、ギャップも甚だしいモーモンの威嚇顔は最早見慣れてしまっているのだ。
「怖くないよ、ほら」
リタはニッコリと笑って手を差し出す。モーモンは威嚇をするのを止めて、その手をじっと見つめる。そして、リタの手にその小さな手を乗せようとした、まさにその時。
ぼてっと力尽きたようにモーモンの体が地面に落ちた。これには流石のリタも面食らう。
「どっ、どうしたの?! どこか悪いところでも……」
あるのか、と問おうとしたところ、ぐぅ、と何とも気の抜けそうな音がした。
一瞬、奇妙な間が生まれる。
口ではなく腹で返事したモーモンに、リタは目を瞬き、そして地面に伏した白い体を覗き込むようにしゃがんだ。
「えーと……もしかして、お腹が空いてるとか?」
つん、と突いてみたが返事がない。ただのしかばね……ではなく地面に落ちた大福か何かのようにペッタリと倒れて動かないモーモンに、リタは「そういえば、」と先程宿屋でリッカにもらったお菓子を差し出す。
「今はお菓子しかないんだけど、食べるかな……?」
甘い匂いにつられてか、モーモンはパタパタとその小さな手足をうごかしてお菓子を受け取った。飛ぶ気力もないらしい。
そして、受け取ったお菓子を勢いよく食べ始めた。それはもう、ものすごい形相でガッツリと食べ始めた。やっぱりお腹がすいていたのか、と確信すると同時に、その食べる姿を眺めて苦笑する。
(やっぱり何度見ても、食べる時のモーモンって慣れないんだよね……)
目を見開き牙剥き出しでムシャムシャとお菓子を頬張る顔は、子供も大人も逃げ出しそうなほどの迫力である。
あっという間に完食し、地面にペッタリしていたモーモンはようやく空中にふわふわと漂い始めた。
「良かった、元気になったね。街の出口はあっちだから気を付けて帰るんだよ」
帰り道を示すように指差し、リタはモーモンに別れを告げる。しかし、モーモンはいつまで立っても動く気配を見せない。
あれ、と首を傾げるが、モーモンはひたすらふわふわするだけだ。
「って、そういえばクエストの途中だった! 早く戻らなきゃ!」
リタが慌ただしく依頼人の元へと駆け出すと、モーモンもふわふわしながら追いかけてくる。リタが立ち止まるとモーモンも立ち止まる。再び走り出すとモーモンも動き出す。――どこまでもついてくる。
(えっと……)
リタは困惑した。どうやら餌付けてしまったらしい。これが犬や猫だったらまだ良かったのだが、モーモンは魔物である。さすがに街中に放っておくわけにもいかない。比較的害のない魔物とはいえ、こんな街中で騒ぎにならないとも限らない。
うーん、と考えたリタは、やがて決心したように頷く。
「よしっ、一緒においで! あなたの仲間のところに連れて行ってあげる」
こうして、モーモンは(一時的に)リタの仲間に加わった。小さな一騒動の幕開けを予感しつつも、リタはこのふわふわとした小さな生き物を放ってはおけなかった。
これも守護天使の仕事の一つだ、と一人納得し、ひとまずは途中になっている依頼を完遂しなければと思い直す。モーモンと荷物を抱えて、リタは再び街を駆け出すのだった。
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サンプルは以上です。
webアンソロジー公開は一週間後ですが、公開後には短編の後日談的なものも書こうと思ってます。こちらも短編に入れたかったものの以下略な文章です。短編長すぎか。
ドラクエ9を発売した7月11日が公開日という粋な計らいをされていますこちらのアンソロジー、素敵な作品がたくさん集まっているようですので公開が大変待ち遠しいです!
この楽しみを胸にひとまずは月初の仕事を終わらせてこようと思います。頑張れ私……!←