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そいつといるとすこぶる疲れた。
まず落ち着きがない。
今は違うとはいえ、貴族の出なんだからもう少し淑やかにしてても良いんじゃねえかというくらい、すばしっこい。
俺の気持ちも少しは理解しろってんだ。
次に、こいつは誰にでも絡む。
俺の従属官だけならまだしも、他の十刃に容易く話しかけるのは止めてほしい。出会い頭に斬りかかってくるような奴だっている。いくら俺が護ってやるからといっても、最低限自分の身は自分で護ってほしい。
そしてこいつは我侭だ。最初に会った時から、組織に縛られるようなタイプじゃないと察してはいたが、それにしたって意見を曲げねえ奴だ。成程道理で席次もないわけだ。こいつが隊長にでもなれば隊が崩壊する。
そのくせこいつは大事なことを他人に言わない。困ったことがあっても眉根をよせて不細工な顔をする。悩んでいることが丸わかりな顔をするくせに、訊ねれば「何でもない」と答えるんだ。仕方がねえから無理やり聞き出す。こんな奴に付き合えるのは俺くらいしかいない。
それから。
それから――。