銅橋
「聞いたぜ銅橋」
「?・・・なにをスか」
「カノジョできたんだろ」黒田の言葉に銅橋は真っ赤になり、すぐに青ざめる。
「えっ、え!?つかその話どこから、」
「どこだっていいだろ。水くさいじゃねえか、なあ?」
「ス、スンマセン・・・」
「いいんだぜ別に?ただせめて教えてほしかったよなあ」
すると「えーっそうなの!?」と声が聞こえた。
「ゲッ葦木場さん」
「おめでとう!バッシーよかったね!」
「よくな、いや拍手すんのやめてください!」
すると彼の後ろから悠人が顔を出す。
「オレ知ってますよカノジョさんのこと」
「ハァ!?なんでだよ!」
「見ましたもん、こないだ。デートしてたでしょ」
その時ドアが開いて泉田が「おつかれ」とやって来る。
「塔一郎、聞けよ銅橋のやつが」
「ちょ、ま・・・ッッッ!」
***
「いいんじゃないか?別に。それがモチベーションにつながるなら」
泉田の言葉に銅橋は「ッス」と頭を下げる。
「バシくん年上ってホント!?」
「なッ、葦木場さんなんでそれを、」
スイマセン喋っちゃいました、と悠人がウインクした。
「1個上ですよね」
「もう黙っとけ頼むから!!」
黒田は「いつの間に知り合ったんだよ」と尋ねる。
「なんつーかいろいろあって・・・その」
すると再びドアが開く音がした。
「お疲れさまでーす」
「真波、遅刻。ったく何回も言わせんな」
すいませーんと笑う彼に葦木場が、
「今ね、バッシーの彼女の話してたんだよ」
と言った。
「ちょ葦木場さん、」
「バッシーの?ああ」
「ああって真波、まさか知ってんのか?」
「知ってますよ。総北のマネージャーさんですよね。3年の」
「真波イィ!さらっと俺を売るんじゃねえ!」
「おい銅橋」
銅橋は「ハイ」と固い声でふり返る。
「水くせえじゃねえか。インハイ競った相手だっつーのによォ」
「ス、スンマセ」
「見せろ」
「へ」
「あんだろ、写真の1枚や2枚」
「な、ないっス・・・」
付き合いたてだもんねえ、とにこにこと真波は言った。
「マジかよ!」
「いやてかなんで真波それ知って、」
「坂道くんに聞いたよ」
「真波さん、写真とか持ってないんですか?」
「あるよ」
「ハァ!?なんでお前持ってんだよ!」
インハイの時の写真に写ってたんだよね、と言いながら、真波は携帯をいじって「あった」と画面を見せる。
「ちっさ」
「まあ偶然ですから」
全員が見せろ見せろと詰めかける。
「あ、見たことあるな」
「へー、可愛いですね」
「実物はもっと可愛いですよ」
「オメーが言うなよ!」
「銅橋、」
なれそめ教えろ、とにっこり笑った黒田は言った。
「も、もう勘弁してくれえ・・・ッッッ!!!」
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