拝啓、俺の知らない未来の君へ。

 白い髪とか、碧い瞳とか、黒い服とか。目の前の男を指す色は割と多いけど──うん。

「やっぱお前、紅も似合うじゃん」





 俺が初めてそいつに会ったのは──確か、秋口の涼しい日だったか。
 加茂の人間に連れられて行った知らない家の、紅葉が綺麗に色付く広い庭で。それを背景にこちらを見ているようで、その割に合わない視線をじっと向けてきていた、やたらオーラのある着物姿の幼児。そう、天下の五条悟である。

 呪術界で言うところの御三家の一角、加茂家。そこの分家の一人息子として俺は生まれた。

 両親は共に、呪力はあるが術式を持たない「窓」であった。そして母親が呪術師の──もっと言えば加茂なんかすごいところの──家系であることは、なんとなく認識はしていた。おおかた、幼い頃にでも聞いたのだろう。
 母方の祖父母は俺が生まれる前に亡くなってしまったらしいが、両親の年齢に見合わないやけに広い家を見る限り──術式を持たないからといって、勘当とか、その他諸々の不当な扱いはされてなかったのだろうと推測できる。父方の祖父母は遠くに住んでいるらしくよく知らないが、曰く呪霊の見えない、所謂非術師らしい。

 術式は持たないけれど優しい両親と、兄弟同然に育った白く綺麗な毛並みが自慢の犬と、住み心地のいい広い家。そんな中で、俺は平和に、幸せに過ごしていた。それも──術式を自覚するまでの話だけど。





 それは、もうすぐで小学校を卒業するぞという時期のこと。スキップの練習をしながらの帰り道で、自分の足に躓き華麗にすっ転んだ俺はアスファルトに額を打ち付けた。当然流血沙汰である。難なく起き上がれはしたものの、ドバドバと流れる血液とそれによって紅く染まる視界と顔面に泣きそうになったものだ。
 傍から見たら大騒ぎされそうだけど、そこは都合良く人気のない道で。かつ、見た目のインパクトほどは痛くなかったために──少しの好奇心が首を擡げた。

 ──「この血、固めて剣とかにならんかな」と。

 幼い頃熱心に見ていたアニメのヒーローが水分を固めて武器にするタイプの人で、当時は出てくる度にかっこいい! と目をキラキラさせていた。そしてかっこいいものは当然自分もやってみたくなる。水分を固めるなんてそんなファンタジーなこと、実際にはできないだろうというのが普段の認識だった。
 しかし、このときばかりはそれなりに血を流していて頭も回らない。現実にできるかはともかくとしても、これ、できたらめちゃくちゃかっこよくない? 量も量だし、剣は無理でも小さな武器くらいはできるのでは? 完全に厨二病のそれである。まだ小学生だったけど。

 集中するために目を閉じて、顔を触ったときに掌に付いた多量の血液が、徐々に形を変えていく様を想像する。薄くへばりついた血液が掌から剥がれて、形を変える。具体的な形は──そうだな、手裏剣とかかっこいいのでは?
 ついでに表面に細工も入れてみようか。モチーフは母の好きな苺の花で。蔓と葉っぱも周りに散らして、なんかいい感じにデザインできた気がする! よし! いざ開眼!

「……嘘じゃん」

 結論から言うと、その試みは成功した。掌には思った通りの絵柄が彫られた、赤黒い手裏剣が鎮座している。しかし現物を見たことで正気に戻ってしまった。これは──どういうことだ? 正直、心のどこかでは出来るはずがないと高を括っていたので宇宙を背負ってしまう。
 ──仕方ない、帰って両親に聞いてみるか。

 顔面を血だらけにした一人息子が帰ってきたことで、出迎えてくれた母はそこそこの声量で悲鳴をあげた。当然である。そしてその悲鳴を聞き付け、父と犬がすっ飛んできて、玄関は一時騒然となった。当然である。
 見た目もヤバいけど、もっとヤバい事があると伝え──帰り道に作った手裏剣は気を抜いたら崩れてしまったので──再び手裏剣を創り出す。今回はめんどくさいので細工は無しだ。

「これなんだけど」
「赤血操術……?」
「何? それ」
「母さんの本家筋の、相伝……術式……」
「あぁ……確か加茂だっけ」

 俺の言葉に頷いた父は、少し考えた後で「とりあえず手と傷口を洗っておいで」と言って。手裏剣を見せたときに腰を抜かした母を支えながらリビングに戻って行った。

「うどん、動きにくい」
「ワン!」
「ワン!じゃないんだよなぁ」

 玄関から足元でうろうろしている犬を踏まないように洗面所まで行き、蛇口を捻る。傷口に水が滲みるが仕方ないだろう。洗い終えた傷口を適当にティッシュで抑え、大きめの絆創膏を貼り、犬と戯れながらリビングへ向かう。よしよし、今日も元気そうでなによりだ。

「薙、戻ったか」
「うん。どこまで話進んだ?」
「ひとまず本家には伝えないでおこうって所まで」
「結構進んだね」

 曰く、少なくとも小学生のうちは自分達の庇護下に置いておきたいらしく。とはいえ現在、本家には相伝持ちの呪術師が居ないらしいのでいつかは本家にも話を通さないといけないと言う。そして本家に話を通したら最後、確実に本家に引き取られるらしい。うちは分家なのでそれには逆らえない、と。

「そっか〜……分かった」
「ごめんね薙……!!」
「母さんが謝る事じゃないでしょ」

 ──それから。小学校を無事卒業した俺は、中学に上がると同時に京都の加茂家に引き取られることになった。両親と犬と離ればなれになることは悲しいけど、本家に逆らって報復を喰らう方がもっと嫌なので京都行きを受け入れることにしたのだ。

 本家に引き抜かれてからは、中学生をする傍らひたすら術式の強化に取り組んだ。目下の課題は血液の形を変えたときの固定時間の延長。これは気を抜くとすぐに液状に戻ってしまうので難しかった。やりすぎると貧血で倒れたりもするけど、まあ、術式的に仕方ないだろう。そういうモンだ。

 そして京都にも慣れたある秋の日、問答無用で連れて行かれた豪邸でそれ・・を見た。快晴の空に映える紅葉。その手前に居るのは、遠目でも判別できる白い髪をしたこども。今日の空をそのまま落とし込んだような瞳でこちらを見やるその姿に、ふと強い既視感を抱く。

「うどん?」
「は?」
「──失礼、実家の犬を思い出して」
「は???」





 その後、俺が初対面で犬扱いした五条悟には──何故か懐かれてしまった。ひたすら眠くなる御三家の会議の為だとして五条家にも何度か足を運んだが、気付いたら背後に居るのだ。それも毎回。新手のホラーか? 怖いからやめてくれ。

「薙、会議終わった?」
「終わったよ。何かする?」
「昼寝」
「え〜俺眠くないんだよな」

 基本自分からは話しかけないけれど、たまに話しかけられるのでそのときは答えることにしている。前に一度ガン無視したら普通にめんどくさかったので。そしてだいたい昼寝に誘われる。話す内容も特に無いためおしゃべりに誘われるよりかはマシ──だと思う。

「悟寝てばっかじゃん。宿題やった?」
「あんなの薙がいない時に終わらせた」
「お、偉〜い」
「だから今からは昼寝の時間」
「俺は眠くないつってんだろ」
「俺が眠いの!」
「一人で寝とけ」
「くれはも一緒に寝んの!」
「えぇ……」

 悟曰く、俺と一緒にお昼寝するとよく眠れるらしく。俺は寝てないから、厳密に言うと「一緒にお昼寝」はしてないけど。──ああ、でも寝かしつけはしてるな。それか。それだな。





 東京の呪術高専に入学して以降、それはそれは忙しい日々を送っていた。任務、体術の研鑽、任務、座学、任務、術式の展開に必要不可欠な想像力を高めるための読書、任務、定期テスト、任務、任務、任務。は〜〜任務多すぎない? こちとらまだ学生ぞ? 呪術師はクソ。母さんも言ってた。

「ねえ庵ちゃん」
「知らんがな」
「えぇ〜冷たい」

 そんな今日は、同級生の庵歌姫ちゃんと先輩の冥冥さんとの合同任務だ。呪霊狩り放題だよやったね! ──と思ったら何かよく分からん建物に閉じ込められてしまった。歩いても歩いても出口が見えないロングロング廊下。かれこれもう30分は歩き続けている気がする。
 脱出方法として一番手っ取り早いのは壁を吹っ飛ばすことなのだけれども、庵ちゃんも冥さんも俺も高火力ブッパ系の術式じゃないのでその案はなしで。いや、まあ、最悪俺がブッパしてもいいけど。そう言えば、加減を間違えたら出血多量で死にかねないとして二人に止められた。

「ふむ、起爆符も効かないね」
「うそぉ……」

 実際問題、三人も揃って帰ってこないとなると誰かがヘルプに飛んできそうな気はしないでもない。いつもの表情を崩さない冥さんを見てる限り同じことを考えてそうだ。庵ちゃんは知らんけど。
 ただ──懸念材料がひとつあって。俺達がここに閉じ込められてからはだいたい30分と少しだ。その程度なら普段のソロ任務と変わらないので、すぐには応援も期待できない。そして簡易領域らしき得体の知れない建物で一夜を明かすのは極力避けたいところでもある。となると──。

「やっぱ大元を叩くしかないですかね」
「うん、それが一番早いかな」
「大元叩くにしても出てこないじゃない、そいつ」
「それは今から考えるの〜」
「二手に分かれてみてはどうでしょう」
「お、良いね」

 大声で呼ぶ? いや、呼んだところでそれが聞こえるなら叩くとか言ってた会話も聞こえてるだろうから、おそらく出てこない。というか、ここが正しく簡易領域であるならば会話は全部筒抜けだろう。ならばこちらがアクションを起こしても出てくる可能性は低い。
 領域内を直接攻撃する案も、起爆符が聞かなかったことからしておそらく無理だ。庵ちゃんの二手に分かれる案は良いと思うけど──二人とも強いし決して信頼していない訳ではないが──どうしても片割れが心配になるのだ。俺が。とするならば、ふむ。

「領域展開するかあ」
「えっ、できるの?」
「まあね。多分できるよ」
「おや、それは楽しみだ」
「これでだめなら庵ちゃんの案を採用で」
「OK」

 庵ちゃんはともかく、冥さんは完全に楽しんでるだろ。──まあ、でも。そうと決まれば話は早い。

「領域展開──」

 ──刹那、天井にドでかく入った亀裂と、凄まじい揺れと共に建物が倒壊した。何を言ってるか分からないと思うが、俺も何が起こったか分からない。敵襲か救援か。前者だった場合後方支援の庵ちゃんが狙われると辛いので、庵ちゃんの腕を引き寄せて抱きかかえる。
 離脱は間に合わないので、せめて体で瓦礫から庇うしかない。──待ってこれセクハラになる? 後で謝ろう。冥さんは自分でどうにかするでしょ。

「助けにきたよ〜」

 その声を聞いてほっと息を吐いた。。どうやら先の倒壊は救援だったらしい。腕の中で大人しくしてくれていた庵ちゃんを解放しようとして──やめた。大元がまだ出てきていないのだ。

「歌姫泣いてる?」
「泣いてねえよ! ……ありがとう薙、そろそろ離して」
「ん〜……もうちょっと」
「薙!?」
「は? 歌姫ばっかずり〜!!」
「えぇ……」

 のほほんとした雰囲気で会話をしていると急激に呪霊の気配が濃くなったので、サクッと退避する。ずっと感知だけはしてた大元と、また別の強そうなやつ。ということは──。

「悟、弱いものいじめは良くないよ」
「ははは、煽んな煽んな」
「強いやついじめるバカがどこにいんだよ」
「君の方がナチュラルに煽ってるよ夏油くん」
「あ゙」

 ──やはり出たな。ナチュラルボーン煽りスト夏油くん。悟が来てるなら一緒に来る可能性もあるかな、と思っていたけど大正解だったみたいだ。夏油くん──の呪霊──が大元の呪霊を喰ってくれたことであるし、そろそろ庵ちゃんを解放しなければ。俺はセクハラで訴えられたくない。

「ん、もういいかな」
「ありがと」
「い〜えこちらこそ。夏油くんもありがとね」
「いえ、ご無事で何よりです」

 一緒に来ていたらしい家入ちゃんの話によると、どうやら俺達は二日も音信不通だったそうで。得体の知れない建物内で夜は明かしたくないと思ったけれど、外部時間で言えばとっくに明かしてたというわけだ。あっはっは今日も空が明るいなぁ! ──ン?

「それはそうと君たち、帳は?」





 あの後、悟と夏油くんは任務に失敗したらしい──というのは風の噂で聞いたものだ。護衛対象は殺され、悟も死にかけて。そういえば見舞いに行ってないな、と思い出した。任務続きでそんな暇もなかったから仕方ないといえば仕方ないのだが。まあ、この任務が終わったら会いに行こう。

 今日の任務はよくある呪霊退治と、ついでに非術師達の救出だった。精神病院跡に肝試しに行った大学生が五人、戻ってこないらしい。
 精神病院跡、肝試し、何も起きないはずがなく──? である。最早あるあるすぎて溜め息も出てこない。何で皆わざわざ自分から呪われに逝くんだろうな。

 広いエントランスを抜け、わんさか湧く低級呪霊を祓いながら、ボスがいると思わしき中庭に向かう。途中、救出対象と思われる男女三名──と思われるモノは視界に入ったが、あれはもうだめだ。下半身がなかったり首がなかったり。五体は満足でも、乾ききった血溜まりの中でびくともしない人もいた。正直呪殺体を見ることには慣れてしまったけれど慣れていいモノではないのだろうな。
 なんとか中庭に着き絶句する。事前情報では準2級と聞いていたけれど、どう見積っても特級クラスだったのだ。しかも特級の中でも中、上位に分類されそうな。俺準1級なんですけど? 下調べはしっかりやってくれよ。



 

 そこからしばらく、詳細な記憶はない。湧きまくる低級を祓って祓って、特級の攻撃を受け流して。避けきれなくて流れた血を細々した武器に変え、少しずつ削って行った。
 しかし相手は呪霊、ぽんぽん回復しやがるのでやはり高火力ブッパが一番なのだ。ぶっちゃけ出血多量になるのであまりやりたくないけど仕方ない。

「なかなか帰ってこないときは救援を呼んでください」とは、日頃から補助監督さんに伝えてあるので──どれだけ時間が経ったかは時計を壊されたので正確には分からないが──そろそろ連絡を入れてくれている頃合だろう。俺より上だったら1級の冥さんか、あるいは特級の悟か夏油くんが来るかな。──うん、あとを任せるには申し分無い。

 流れ出た血液をできるだけかき集め、氷柱状のものを作る。この際見た目はどうでもいい、殺傷能力を限界まで高めた杭を打ち込む。気分は──何だっけあれ。ああ、そうそう。アイアン・メイデンだ。

「おわっと、」

 かなり血を流したらしく、反動で足が縺れてしまった。体勢を立て直して見た感じ、一撃目の火力では足りなかった様で。一応、想定の内ではある。回復されてしまう前にと常備している輸血パックを全て使い、新しい杭を打ち込んだ。まだ足りない。そうだよな、お前特級だもんな。この程度じゃあくたばらないよな。クソ野郎が。
 返しを付けた全ての杭を一度抜き再び刺す。これでまだ祓えないのであれば、体調度外視で体内の血液を攻撃に回すしかないが──どうやらそうなりそうだ。

 頭が重い。視界が回る。全身の関節と筋肉が悲鳴をあげている。おそらく──というか、ほぼ確実に血も足りてない。気を抜いたら瞼ごと意識が落ちそうだ。
 それでもなお、目の前の特級サマはまだ動けそうで。軽く絶望した。俺には無理だと、全てを投げ出してしまいたかった。ただ──投げ出したところで、俺はそのまま呪霊に喰われて死ぬだろうから。それならばギリギリまで削って救援に引き継いだ方が悔いは残らない。

 潰された肺で深呼吸をひとつ。もう満足に動けないけれど、血液が一滴でも残っている限り俺は操れる。大丈夫、細かい操作には定評があったんだ。ははは、やってやろうじゃねえの。


「領域展開──」





「薙さんが2級を祓いに建物に入ったきり出てこない」

 酷く焦った様子の補助監督からそう連絡を受けて、急いで現場に向かった。薙は準1級、体術も呪力量も術式も申し分なく、コントロールも緻密に行うことができる。2級ならば速攻祓って帰ってきてもおかしくない。確実に何か・・があったと見るのが妥当だろう。
 自然と早足になることを自覚しつつ、最も呪力の濃い中庭に向かう。そこに居たのは穴だらけで消えかけの領域の中、夥しい数の紅い槍が刺さった消滅し掛けの特級呪霊と──頭から血を被って高笑いをしている準1級術師・加茂薙で。

「薙!!」
「……あは、悟?」

 「なんだあ、元気そうじゃん」と領域を引っ込め、ヘラヘラ笑いながらこちらを振り返るその顔に色は、ない。消滅し掛けの特級呪霊を一撃で吹っ飛ばし、制御を失った大量の血液が降り注ぐ事にも構わず薙に駆け寄った。
 周囲を見渡してみれば、常備している複数の輸血パックが全て空の状態で散乱している。見た限りだけでもかなり血を流しているが、確か薙は反転術式を使えないはずで。しかし──薙の赤血操術は体内に血を戻せるはずだ。衛生的ではないがこの際仕方がない。

「薙、血、戻せるか」

 貧血で頭がふわふわしているのだろう。う〜だかあ゙〜だか短い単語すら発しなくなった薙に、これ以上術式を使わせることは無理だと判断して。背負って補助監督の元に駆ける。

「五条さんこっちです! 早く乗って!」

 補助監督の言葉の通り後部座席に飛び込んだ。最悪の事態を想定し、車をすぐに出せるようにしていたらしい。補助監督はこれ以上ないほどにスピードを出してはいるが、これでは間に合わないかもしれない。
 ──いや、余計なことは考えずに今できることをすべきだ。体の至る所にある傷口の止血をしながら硝子に連絡を入れる。

「薙、起きてるか」

「寝るなよ薙」

「もう少し頑張れ」

 ──ややあって、絶えず呼び掛ける大きな声に反応したように、薄く目を開けて。しばらくぼんやりと五条を見た後、薄く笑う。



「やっぱお前、紅も似合うじゃん」


 
 過去見たことがないほど綺麗に──そして満足気に笑ったままに、掠れた声でそう呟いて。それから、紅く濁った瞳を瞼の裏に隠した。



「薙!!」



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加茂薙
 加茂の分家出身の準1級術師。相伝を持つものが居なかった加茂家に当主候補として迎え入れられた。旧姓は紅音あかね。庵ちゃんと同学年。