プレゼント


「先生」
「ん〜?」
「受け取れないです」
「え〜〜じゃあ捨てちゃおっかなあ」
「ちょっと、名前のこと困らせてんじゃないわよクソ教師」
「だって名前が僕の愛を受け取ってくれないんだよ?五条先生泣いちゃうっ」
「ケタが2つも違うような値段のものをなんらかの記念日でもないのに突然渡されて平気で受け取れると思ったんですか」
「だって愛だし?」
「本音は?」
「うまいこと受け取ってもらって罪悪感で僕のお願いも聞いてもらおうと思って」
「五条先生のそういうとこなんですよ受け取りたくないの」
「キッッッモ名前に近づかないで」
「オンナノコが僕のこといじめるよ〜!助けて恵、悠二〜!」
「頑張って空気になろうとしてたのに…」
「苗字も災難だな…」
「なんでわたしこの人に好かれてんだろ」