Fragment

2018/01/03

Staring you.

SPクレトゥイ 年齢操作
クレイグに娘がいます
二人の関係はとっくに終わってます


クレイグが恋だと気付いたのは花言葉の意味を知ったとき です。
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自分よりずっと背の高い向日葵の花に囲まれて、最愛の娘がにこにことはしゃいでいる。そのいとも幸福な光景はしかし、クレイグに、自分の心に刺さった小さな棘の存在を思い出させる。もうずっと昔の話だけれど、確かに自分はここへ来たことがあった。あの少年と一緒に。
よく晴れた日だった。向日葵畑のなかで、彼は穏やかに微笑んでいた。ブロンドに陽の光が照り映えてまぶしかった。トゥイーク。心に刺さった小さな棘。
二人のあいだにあったものがなんだったのか、クレイグにはわからない。それに名前を与える前に二人の関係は終わりを迎えてしまったから。けれどあの日々の記憶は、二十年以上経った今でも時々、こうしてよみがえってクレイグの胸をつよく焦がす。
「ねえパパ」
足元に纏わりついて、娘が大きな瞳を楽しげに細めながら見上げてくる。クレイグは我に返って、その頭を優しく撫でてやる。
「どうした?」
彼女は得意げな笑顔を浮かべて、
「向日葵の花言葉ってね、……」
無邪気に響いたその言葉を聞いたとき、クレイグはふと思い出した。
ねえクレイグ、向日葵の花言葉って知ってる?
あの日、知らない、と答えた自分に、トゥイークはこう言ったはずだ。柔らかな微笑にさみしげな色を加えて。
それなら、いい。……
クレイグは、ようやく理解した。
トゥイークは待っていたのだ。二人の関係に与えるべき名前に、クレイグが気が付くのを。ああ、そうだ、いつだって彼は、俺を待っていたじゃないか。ただ静かに俺を見つめながら、俺が手を差し出すのを。
Staring you.
彼は俺に、俺は彼に、きっと恋をしていた。
Category : ツイッターログ

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