Fragment

2018/01/03

おとぎばなし

SPスタケニ 死ネタ

これで終わりにしよう、駄目なのはわかっているから、これでもう綺麗さっぱり何もかも忘れて、彼のそばを離れよう。そんな気持ちでスタンに恋心を告げたケニーへ返ってきたのは、想像していたような拒絶の言葉ではありませんでした。俺もお前が好きだよ。ケニーの聞き間違いでなければ、スタンは確かにそう言ったのです。
ケニーはたいへん驚いて、嘘だ、とつぶやきました。ケニーのその言葉に、スタンは怒ったような顔をします。そして、突然ケニーの頬にくちづけて、これでも嘘だと思うか、と言いました。ケニーは声も出ないほど胸がいっぱいになりましたが、なんとか、ううん、と答えて、そっと微笑みました。
二人は並んで歩き出します。そのときです。突然歩道に乗り上げてきた車が、ケニーの体をはねました。ケニーは、ああまたか、と思いました。痛くて苦しくてたまりませんでしたが、それよりも、スタンが青ざめた顔で自分の名を叫んでいることの方がよほど辛く感じられました。
ケニーはスタンを安心させるように、大丈夫、すぐにまた会えるから、と笑って言います。生き返ったときに彼が隣にいてくれるなら、これから先、自分は何度死んだって大丈夫だ。それきり意識が遠のいて、ケニーはもう、二度と生き返りませんでした。スタンが頬にくちづけたあのとき、死んでも死んでも死ねない、というケニーの呪いはとけていたのでした。
Category : ツイッターログ

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