勝利を捧げる第一歩


「やっぱりここに居た!」

 大きな球体状の建物。その中の部屋をいくつか覗き込んでようやく目的の人物を見つけた芽唯の声が自然と跳ねる。

「よく俺の居場所がわかったな」
「レオナ先輩なら過ごしやすくて、静かで、適度に暇を潰せそうな場所にいるんじゃないかなって」

 プレイフルランドのマップを見つめ、レオナならどこに行くだろうと考え答えを導き出すなんて芽唯には簡単すぎる問題だった。
 レオナは不服そうに顔をしかめたが、ぐっと眉間にしわを寄せる仕草が照れ隠しだというのも知っている。

「ハハ、流石恋人だな。全部言い当てられてるじゃないか」
「トレイ先輩は……対戦相手ですか?」

 王様のように寛ぎながら座る恋人が気まぐれで選んだのか、芽唯の質問に頷いたトレイは苦笑する。

「たまたま、な。それよりグリムはどうした、一緒じゃないのか?」
「あの子は今エースと一緒です。面倒見てるから先輩のところに行って来たらってエースが言ってくれて」
「へぇ、あいつにしては気が利くじゃないか」
「お邪魔にならないように私も座ってますね」

 レオナと合流はしたかったが、二人の試合を邪魔するのは本意じゃない。会話を切り上げた芽唯がレオナの隣に座れば少しだけこちらに視線を移したレオナが口を開く。

「お前ビリヤードはわかるのか?」
「実は今日が初めてで、さっきちょっとやったんですけどほとんど出番がなかったのでさっぱりです」

 視線の先ではカンッと耳心地の良い音と共にトレイが撞いた手球が転がりだす。キューと呼ばれる棒状の道具を使い、台に備え付けられたポケット……穴に向かって数字のついた的球を落とす。芽唯が知っているのはそんな基本的なことだけで、細かいルールやマナー、ましてや手球の正しい撞き方などについてはまるっきりの素人だ。

「よし……」

 狙い通りに打てたのだろう、綺麗に的球が穴に吸い込まれたのと同時にトレイが頷きながら声を漏らす。

「すごい!」

 小さな拍手を送れば照れたように笑ったトレイがすぐに次に狙いを定める為にキューを構える。横目でちらりと視線を隣のレオナにやれば、ニヤニヤと笑みを浮かべてはいるものの、どこか真剣な……まるで獲物を狩る肉食動物のような瞳をしていた。
 まるで、というか彼は実際に獅子なのだが。いつもは怠惰だ、トドだ、と散々な言われるような彼がそんな目をしているのは少し珍しい。
 釣られてというわけではないが、彼に倣って芽唯もトレイのプレイに集中すればレオナの声が耳を打つ。

「手球と呼ばれるあの白い球を撞く競技なのは知ってるな?」
「はい。今はどんなルールで遊んでるんですか?」

 トレイの邪魔をしないためか、ほんの少しだけいつもより小さいレオナの声を聴くために身体を寄せる。

「ローテーション……、数字の小さいものから落としてくゲームで獲得した的球の番号がそのままポイントになる。本来ならその合計を最初に定めた目標点数に到達させたやつの勝ちだが、今回は計算が面倒だから最初の十五球でどちらが点数を多く稼ぐか競ってる」

 今はどちらが勝っているのか、とは聞く気にはならなかった。
 レオナが負けているのが想像出来なかったのもあるが、そのルールならば後半の方が点数配分が大きい。前半でどれだけ獲得しようと最後まで勝負はわからない。

「あぁ……やっぱりダメだったか」

 肩をすくませたトレイが苦笑する。手球はクッションをばねにうまく曲がったものの彼が宣言した的球のスレスレを横切るだけで終わってしまったからだ。

「よく見てろよ」

 トレイがこちらに向かってくるのと同時に隣のレオナが立ち上がる。台を挟んで芽唯と丁度向かい合う形でレオナが止まると入れ替わるように彼が座っていたのと逆側の椅子にトレイが腰を下ろした。
するとそれまでニヤニヤと笑っていたのが嘘のように真剣にキューを構えたレオナは、先ほど見せた獲物を狩るような鋭い眼差しを手球に向ける。
 切れ長で美しい輪郭とそれを縁取る長い睫毛。なによりもそこに収められた宝石のように美しいサマーグリーンの輝きに魅了されない人間などいるのだろうか。
 正面から見つめ合う形になった芽唯はまるで己が狙われている感覚に陥り、心臓が異様なまでに高鳴ったのは彼には内緒……と言いたいところだが、打ち終え、体を起こす彼の口角が綺麗に上がっていたので気づかれているか、確信犯かもしれない。

「……っもう」

 両頬に灯った熱を誤魔化すように手で押さえればトレイがくすりと笑う。

「やっぱりレオナは凄いな。いろんな意味で勝てる気がしないよ」
「私から見たらトレイ先輩も十分凄いですよ。私なんて今日中にまともに打てるようになるかすらわからないです」
「そうか? 良い先生に指導してもらえるんだ、きっと上達するさ」
「良い先生?」
「レオナにさっきから色々教わってるだろう。俺との試合が終わったら構え方とかも教えてくれるんじゃないか」

 ぱちぱちと瞬きを繰り返してトレイを見てから、ミスなく球を撞き続けているレオナを見やる。
 撞かれた手球がクッションに当たって曲がると綺麗にレオナが宣言した的球にぶつかり弾く。そのままストンッと的球が穴に吸い込まれるまでの流れは実に見事だ。
 オルトの完璧に計算されたショットも凄かったが、レオナのプレイは彼自体の存在感も加わってなんとも言えない色香を放っているのも含めて真似できそうにない。
 プロかと騒ぎ立てられた先ほども複数のギャラリーが出来てしまったが、今もレオナを遠巻きに見つめる女性の視線とため息がいくつかこの台に向けられているのは気のせいじゃない。
 芽唯だって恋人の知らない一面にずっと胸がざわついている。無意識に抑えた胸は未だに高鳴り続けていた。

◇◆◇

「こんなもんか」

 最後の一球がポケットに入るのを見届けたレオナがこちらを見ればトレイがすぐに立ち上がる。

「俺の負けだな。また完敗だ」

 後半、トレイも追い込みを見せたがやはりレオナには一歩どころか遠く及ばず。大差をつけてレオナの勝利となった。

「おつかれさまです。二人ともすごかったです」

 ぱちぱちと拍手をしながらレオナの隣に駆けよれば満足そうに腕を組んだレオナが目を眇めて笑みを浮かべた。

「ま、手加減しないでいい分、多少は楽しめたな」
「手加減……?」

 じわりじわりと追い詰めるプレイはマジフトでもたまにしているが、勝負事でレオナが手を抜くのが想像出来ず芽唯がぱちぱちと瞬きを繰り返す。チェスでもマジフトでも、レオナはいつも相手を完膚なきまでに叩きのめしている。

「さっき聞いたんだが、レオナはマナーの一環としてビリヤードを嗜んでるらしい。住む世界が違うのはわかっていたが、実際聞くと驚かされるよ」
「えーっと……社交界、的な……?」

 芽唯の言葉にレオナが頷く。彼は王子だ。そうした場に出ることがあるのはわかる。いわゆる上流階級というものは想像することすら出来ない。大人の……社会人の嗜み・交流の材料として触れるものはゴルフのイメージが強いのは芽唯が日本人故なのか。

「レオナが本気を出したらよっぽどの相手じゃない限り尻尾であやされて終わりだ。けど、大会ならまだしも相手の機嫌を損ねないためには手心も必要だろう?」
「まあ、そう、ですね……?」

 脳裏に社長や取引相手の機嫌を取るため、わざと下手なショットを打つ平社員の姿が浮かぶ。雰囲気は大きく違うが、トレイの話はつまりそういうことだろう。
 いまいち内容を咀嚼しきれず、また瞬きをすればレオナがくしゃりと笑う。

「なに惚けてるんだ。お前も恥をかきたくなけりゃ最低でも観戦マナーくらいは今日のうちに覚えておけよ」
「えっ、私がですか?」

 なんで、と疑問を口にする前に「確かに」とトレイが笑うので芽唯の瞬きの回数がまた増える。

「未来の第二王子妃だからな。社交の場で窮屈な思いをするのは他人事じゃないんじゃないか」
「だっ、だいっ⁉」

 瞼どころか口までもがぱくぱくと開閉を繰り返し始めた芽唯にレオナとトレイが笑いだす。ガッと上がる体温を逃がす方法がわからない。

「へえ。トレイもたまにはいいこと言うじゃねぇか」

 にやりと笑ったレオナが満足そうに口角を上げれば、それを受けたトレイはわざとらしく仰々しいお辞儀をする。

「レオナ王子のお気に召したならなにより。……なんてな」
「か、からかわないでください!」
「からかう? とんでもない。事実じゃないか」

 ハハッと歯を見せて笑うトレイはケーキの隠し味にオイスターソースを使うと言ったあの時を思い出させる。親切で優しい先輩に見せかけて、少し意地の悪いところがあるのは彼がナイトレイブンカレッジ生である所以だろう。

「ビリヤードなんて学園にいる内は滅多に触れる機会がないからな。毛玉が来る心配もないなら静かで丁度いい」
「そんなに難しいことじゃないんだから緊張しなくていいんだぞ。別にレオナも俺も間違ったことをしたから叱り飛ばすなんて酷いことはしないさ」

 トレイがボールを並べ直し始めるとレオナが手を引いて芽唯を椅子に座らせる。
 ブレイクショットでボールが四方に飛び散るのと芽唯が緊張で息を呑むのはほぼ同時だった。

◇◆◇

 背中にレオナの体温を感じながらキューを構える。もちろん手にもレオナのそれが添えられている。
 意識をどこに向ければいいのかはもうすっかりわからなくなっていて、目を回して倒れてないだけ褒めて欲しいと、ただそれだけの思いで必死に地に足を付ける。

 確かにトレイの言った通り、二人は優しく。ほとんど遊びの延長で何をしてはいけないのか指摘するくらいだった。
 スポーツであることを考えれば、マジフト部の手伝いをしている時とほとんど同じ感覚で真面目に観戦していればマナー違反になることはないのだと気づくにはあまりに固くなる芽唯の姿にレオナが笑い出すくらいには時間がかかった。
 問題なのは揶揄われていることに芽唯がようやく気付いたからか、レオナが芽唯にキューを握らせたこと。自分の打順が回って来た途端「お前が打ってみろ」と無茶ぶりをするのだから芽唯の目が泳ぎだしたのは言うまでもない。

「グリム達ともやったんだろう?」
「や、やりましたけど! これとそれとは話が違うというか」

 グリム達と来た時は、初心者である芽唯やオルトに経験者であるジェイドやヴィルが軽く指南してくれた。大半がオルトのターンで終わってしまったとはいえ、構え方くらいはなんとなく頭に入っている。
 ほんの少し前に教わったばかりの記憶を手繰り寄せ、ビリヤードと言われて思い浮かべるポーズを再現できたとは思う。けれど「違う、そうじゃない」とすぐ傍でそんな芽唯を見守っていたレオナが手を伸ばした辺りから芽唯の心臓は悲鳴を上げ続けている。
 後ろから包み込むように身体が密着し、少しずつあらゆる角度が直される。

「腕がその向きだと球に力が上手く伝わらない。もう少し足も開いて……」
「は、いっ」

 まるで操り人形のようにレオナに身体を動かされた芽唯はなんとか言われた通りの構えを維持する。

「よし、そのまま脇は締めた状態で腕を引いて撞いてみろ」

 レオナの身体がスッと離れ、彼の温もりを一瞬追いかけそうになるものの、前傾姿勢を保ったまま目の前の白い球体に意識を向ける。その奥では的球が弾かれる瞬間を待っている。
 ゆっくりと腕を引き、中心めがけて素早くキューを振ればレオナやトレイほどとは言わないが、それでも芽唯に撞かれた手球がカツンッと小気味いい音を立てて転がりだす。
 ほかに障害物はない。紐でもついているかのように的球に真っ直ぐぶつかって互いを弾く。だが、ころころと転がり続けた手球の勢いはすぐに消え、残念なことに的球もポケットの手前で動きを止める。

「あぁ、惜しい。でも上手く打てたな。もうちょっとで入りそうだったじゃないか」

 パチパチと拍手しながら歩いてきたトレイがキューを構えるために芽唯が後ろに数歩下がればポスリと何かにぶつかった。

「初心者のわりには上出来だな」

 上から降ってきたレオナの声がくすぐったくて身を捩るが、既に彼の腕に捉えられていて無駄な抵抗に終わる。

「二人とも褒めすぎです……。まあ、グリムよりは上手かな、とは思いますけど」
「毛玉は論外だろ……」

 ラシャと呼ばれる台に貼られている布を破いた芽唯の親分は根本的にビリヤードをやるには色々と無茶がある。
 呆れた顔で芽唯を見下ろしていたレオナだったが、すぐにトレイに視線を移して彼を指さす。

「腕の動きをよく見とけ。力を入れる必要はない」

 この数十分で何度も見た動きだが、間近で見るとまた少し違いを感じる。

「しなやかというか、大人のスポーツってイメージがあるのも納得しちゃいます」
「ビリヤードに必要なのは技術はもちろん、精神力に集中力。体格や体力で差がつかないのも社交場で好まれる理由の一つだな」
「レオナ先輩ビリヤード好きそうですよね」

 チェスやマジフトと同じく数手先の動きを読んで、その時々の最適解を導き出すことが重要なところはレオナの得意とする分野だ。
 忖度しなくていい試合ということもあるだろうが、レオナの機嫌が妙に良いのは遊園地という場所が気分を盛り上げているいうよりはビリヤード自体それなりに好きなのかもしれない。
 彼を見上げながら芽唯がそうつぶやくとキョトンと目を丸くしたレオナと視線が絡む。

「立場上強制的にやらされたもんだが、まあ嫌いではないな」
「またそういう捻くれた言い方する……。好きなら好きでいいじゃないですか」

 素直に「好き」と告げるレオナはあまり想像できないが、どうしてこの人は一度捻った回答をするのだろうか。

「なら、ビリヤードが大好きでたまらない俺の為に勝利を捧げてくれよ」
「勝利って、もしかしてこの先私が全部打つんですか⁉」
「まさかできないのか? 点差はだいぶ開いてるだろ」
「だ、だってここから十分逆転できるじゃないですか……!」

 だいぶ終盤に差し掛かっているが、トレイに逆転を許してしまう状況ではある。
 くくく、と喉を震わせたレオナは芽唯の肩を掴むと数歩前へと歩ませると手が離れるのと同時に的球の軌道がわずかにポケットから逸れる。

「おいおい、俺をダシにいちゃつくのは勘弁してくれよ。そういうのはマナー違反じゃないか?」

 わざとらしく肩をすくめたトレイが少しずれた眼鏡を直しながら近くの椅子に腰を下ろす。

「固いこと言うんじゃねぇよ。マナーなんて気にしないオトモダチ同士の軽いお遊びだろ」
「友達って……まあ、レオナがそれでいいなら俺は構わないけどな」

 二人の会話に耳を澄ませながらキューを構えた芽唯はレオナと触れ合っていた先ほどよりは目の前の球に集中できている。
 力を抜いて、レオナに言われたことを思い出してゆっくりと姿勢を前に倒す。お辞儀をするように深く深く。振り子の原理で引いた腕が上手く球を弾いてくれることを祈って。

◇◆◇

 レオナが大差をつけてくれていたおかげで芽唯のつたないプレイでもトレイと接戦を繰り広げることが出来た。
 と言っても、経験の差を覆すのは難しく。最後の最後で一番大きな点数である十五番を彼に取られて結局芽唯は負けてしまった。

「惜しかったな、あそこでミスしなきゃお前の勝利だったのに」
「初心者にあの角度は無理ですよ……」

 クッションに当てて手球を曲げて的球に当てる、なんて芸当はあまりにも難しすぎた。レオナに何度か腕の角度を調整してもらったものの跳ね返った手球は的球から大きく逸れ、トレイにだいぶ有利な位置で止まってしまったのも敗因の一つだろう。
「悪いな」と言いながらもすました顔で難なくポケットに球を落としたトレイは満足そうだった。

「でも楽しかったです! 勝てなかったのは残念だけど、機会があればもっと打てるように頑張りたくなりました!」
「別に上手くなる必要はねえよ。それなりに打てれば少なくとも恥はかかないって程度だ。極めすぎれば逆に煙たがられる」

 ぐっと眉間にしわを寄せたレオナがため息をこぼす。
 いつだったかチェスで大人を負かすのが楽しかった頃があると言っていたが、言葉の端々から社交の場では先ほど話していた通り相手を気遣うプレイを要求されているのが伺える。

「その……社交界がどんなものかはまだよくわからないですけど、少なくともレオナ先輩と一緒に楽しむ分には問題ないですよね?」

 今日のように、気心知れた相手と楽しめる機会をレオナに作ってあげられるなら未熟ながらもこのスポーツに打ち込みたい。

「なら次は他の三年も誘おう。ヴィルやリリアなんかは、お前といい勝負しそうじゃないか?」

 芽唯の気持ちを後押しするようにトレイが名前を挙げた面々は確かにレオナの相手になってくれそうだ。

「どうだかな。……ま。そこまで言うなら期待に胸を膨らませ、待ち詫びておくとしよう」

 瞳を伏せたレオナはふっと口元を緩ませる。

「ボロ負けして悔しげに地団駄(タップダンス)をするお前らを眺める、心躍る楽しい時間をな」

 挑発するように弧を描く唇は意地の悪いことを言っているのに、どこか可愛く見えてしまう。

「その時は私チーム戦がいいです! 一人で俺に勝利を捧げろ〜なんて言われたら荷が重いけど、先輩と二人でなら勝てそうな気がします!」
「勝てそうって……それは俺が点数を稼いでるだけなんじゃねぇか?」

 眉間にしわを寄せたレオナが首を傾げながら腕を組む。納得いかないと言わんばかりの表情だが、どこか嬉しそうなのはきっと気のせいじゃない。

「そんなこと言うなら、もうちょっと特訓に付き合ってくださいよ。トレイ先輩もいいですよね?」
「別に構わないが、これでメイが上手くなったらあいつらに文句を言われそうだな」

 眼鏡を直しながら笑うトレイはなんだかんだ言いながらすぐに再試合の準備を始める。

「あ、私最初のやつやってみたいです!」
「ブレイクショットだ。まずは用語を覚えるところから始めたらどうだ」
「これから覚えるんですってば!」

 横やりを入れながらもトレイに駆け寄る芽唯の後に続いたレオナの尻尾が機嫌よさげに揺れ動く。
 ここが遊園地だということも、学校をさぼってプレイフルランドに訪れたということも忘れて三人は飽きるまで球をつき続けた。

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