エピローグ


・単独エンド
故郷に戻り、子爵位を継いだディアナは戦後処理に追われる日々を送る。
特に戦災者への支援を惜しまず、孤児院を開いた彼女は羽を休めに何度もその門を叩いた。
同じ痛みを知る者として、孤児たちの心に寄り添う姿はまるで母のようだったと彼女を知る者はいう。
彼女は生涯、夫を持つことはなかった。

・エーデルガルトペアエンド
エーデルガルトは新生アドラステア帝国の皇帝として、その生涯をフォドラの統治に捧げたという。
身分制度の改革、人々が自立した社会を実現するため、骨身を惜しまず働く彼女は良き相談相手としてディアナを傍らに置き続けた。
討論を繰り広げた彼女たちは多くの功績を残し『二人の女帝』として後の世に語られることとなる。
そんな二人が視察に出るとその姿を一目でも見ようと足を運ぶ民も多かったという。

・ドロテアペアエンド
戦後すぐにミッテルフランク歌劇団に復帰したドロテアは、その再興に尽力し、歌劇の幕が上がる時、そこには必ず子爵位を継いだディアナの姿があったという。
歌劇団と領地、それぞれの復興を目指す二人は互いを支え、時に励まし、手に手を取って努力を続けた。
友と呼ぶには甘やかで、愛と呼ぶには噂のなかった二人だが、一つの歌劇が幕を開けると観客たちは語られた物語に盛大な拍手を送るのであった。

・シルヴァンペアエンド
元々婚約者同士であった二人だがシルヴァンは改めてディアナに結婚を申し込み、ディアナは利害など関係なく己の心のためにその申し出を受け入れた。
やがてゴーティエ辺境伯を継いだ彼らが作った遺産や紋章の力を必要としない平和な時代は二人の名を後世に残すには十分なものであったが、領民たちの記憶に強く残るのは温かい家庭を築く二人の姿だった。
特に多くの子宝に恵まれたディアナが紋章の有無を問わず分け隔てなく我が子を愛し、導く姿は理想の母親像として多くの女性が憧れ、長く語り継がれることになる。
「迷ったときは月に問えば答えがわかる」
ゴーティエ辺境伯領にはそんな言葉がいつまでも残ったが、月を手に入れた彼だけの特権だと誰もが笑うだけだった。

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