映画感想ログ


ナインスゲート

★★★★

〔あらすじ〕
希少な本の売買で生計を立てているコルソ。今日も無知な夫婦から希少本、ドン・キホーテ全四巻を安く手に入れた。
こういった手腕から同業者からも嫌われているコルソだったが、顧客の一人である悪魔研究家のバルカンより依頼を受ける。
彼が先日自殺したテルファーから買ったという「影の王国への九つの扉」に関する依頼であった。
この本はこの世に三冊しかなく、そのどれかが本物だという。つまり残りは偽物。
バルカンは自身の持つ本こそが本物だと言うが、確証を得るためにコルソに他の二冊を調べてほしいという。
その報酬の高さに釣られたコルソは早速その一冊と他を比べるために預かって調査を開始する。

調査を進める内、時々会う緑の目をした女や、なぜか襲ってくるプラチナの短髪男、更には殺人事件まで起きてしまい、コルソは本を巡る争いや陰謀に巻き込まれていく。




バルカンに本を売り、自殺したテルファーの家を訪ねる。
テルファーの妻・リアナに「影の王国」のことを尋ねると、夫がその本を売ったことを彼女は初めて知ったようで、特に詳しい話を聞けなかった
次にテルファーに本を売った「セサニ兄弟」を訪ねた。
彼らに本のことを尋ねると、テルファーに売った本は間違いなく本物であるといい、本の中の版画をよく見るように言われる。
その場で再度チェックすると版画に書かれている署名が別の版画と違っていることに気が付いた。
そこにあったのは「LCF」。セサニ兄弟は「それはルシファーの署名だ」と言った。

誰かの視線を感じたコルソは、「影の王国」を知り合いの古書商であるバーニーに預ける。
「この本には100万ドルの価値がある」と言ったバーニーだが、それを横流しするつもりはないらしくきちんと預かってくれる。
家に帰り、荷造りをしているとテルファーの妻・リアナが訪ねてくる。そして、夫が売った本を買い直したいと申し出た。
だが本はコルソの物ではない。
成り行きでリアナと結ばれるコルソ。
終わった後、リアナは「本はどこ」と尋ねるもここにないと知り、態度を豹変させ、コルソの頭をウイスキーの瓶で殴り気絶させた。

目が覚めたコルソはバーニーに連絡。
だが、留守電に変わり、誰も電話に出ない。
様子を見にバーニーの古書店へいくと電気は点いている。
いつも通り扉にはクローズと札が掛かっていたが扉を開けて中へ入ると、そこには「影の王国」の本にあった版画の「逆さに吊された男」と同じ様に吊されたバーニーが死んでいた。
バーニーの隠し扉から「影の王国」を取り戻したコルソは空港へ向かう途中、依頼主であるバルカンに今回の仕事からの辞退を申し出たが報酬金額を上げるので続けるように言われてしまった。

コルソは三冊の内の一つを持つファルガスを訪ね、本を見せてもらうとそこにはある違いを見つける。
バルカンの持つ本とはまた違う版画に「LCF]の文字。
更には版画自体にも違いがあることに気が付いた。
鍵を持つ手が右か左、迷路の出口が塞がっているか開いているか。
ファルガスに本を手放す気がないと聞かされたコルソはファルガスの家を後にするが、家を出たすぐのところで先ほどまで止まっていた車が急発進してひかれそうになる。
車は去らず、このままだと誰かが下りてきそうだ。
だが、一台のバイクが近付いてきてコルソの近くに止まると車は走り去って行った。
車が走り去ると、バイクもそれを追い掛けて行ってしまう。

滞在中のホテルで度々見掛けてきた緑目の女を見掛ける。
バルカンの講義、図書館、長距離移動の列車。
今度はそのロビーで本を読んでいる。
しばらく会話を交わしていると、コルソ宛に電話が掛かっていると言われ、出ると依頼主のバルカンであった。
彼は調査の進展具合を聞くために電話を掛けてきたのだが、これ以前にもまるでどこかで見張っているかのように電話を掛けてきたため、コルソは少々うんざりしている。

コルソが部屋で睡眠を取っていると、誰かがその戸を叩く。
寝ぼけ眼で出てみると緑目の女。
彼女は出掛けようとコルソを誘いにきたようだ。
どこへ行くのかと聞けば、ファルガスの家に行くという。
大人しく着替えて外へ出ると、そこにいたのは昨日暴走車を追い払ったバイク。
後ろに乗ってファルガスの家に行くが、誰も出てこない。
女は「中には誰もいない」といい、「じゃあどこに?」と聞くと玄関前の噴水を指差した。
見るとそこでファルガスが浮かんでいる。
「影の王国」の本を入手すべく中へ入ろうと試みるが、鍵は閉まっている。
「中に入りたい?」と聞く女に頷くと彼女は壁を上って中へ入り、内側から鍵を開けてくれたが、本は暖炉に入れられており、約半分が燃えていた。
中身を見ると、「LCF」の版画が破り取られている。

次に向かったのはケスラーという女性の元。
彼女も悪魔研究家で、「影の王国」の本の作者についての伝記を書いたこともある。
だがバルカンの手先だと知ると追い返されて追い返されてしまう。
バルカンからの連絡で追い返されたことを伝えると、受付のいなくなる昼休みを狙って行けと言われ、翌日その通りに。
コルソはバルカンの本の版画部をコピーし、原本を隠すと、コピーを持ってケスラーのところへ。
見せたい物があると告げて中へ入れてもらい、コピーを見せるとケスラーは自分で調べて、版画に違いがあることに納得。
そして調査を許可した。

ケスラーの本を借りて調査していくと、バルカン、ファルガス両名の本とは違う版画に「LCF」の文字があり、三冊を合わせて「LCF」の版画が揃うことが分かる。
ところがコルソは背後から襲われ気絶。
気が付くと、ケスラーは殺され、部屋には火が。
ケスラー所有の「影の王国」は火の中にあり、それを入手することは出来なかった。



コルソを付け狙う者は誰なのか、「影の王国」には隠されている秘密とは。そして緑目の女の正体とは。
全ての謎が解かれるとき、九つの扉が開かれる。



全くといっていいほど期待してなかったけど、面白かった。
いつも通りネタバレ全開で行くけど、バルカンは九つの扉、ナインスゲートを開き、神にも等しい存在となる為に悪魔が書いた本を買い取ったわけだ。
その謎を解いたらなれるんだと。
そんで、度々コルソを襲ってくるプラチナの髪の男はバルカンの本の元の持ち主。テルファーの妻・リアナの手下。
タイプミスじゃないよ。
「影の王国」の元の持ち主は奥さんの方。リアナが頼んで買って貰ったんだ。
だからリアナは取り戻そうと必死だった。
彼女は没落した名家の人なんだけど、要は悪魔崇拝をやってたみたいよ。
お金目当てでテルファーと結婚したそうで。
浮気かな?多分プラチナの髪の男と。
バレて腹いせで売られたっぽい。

それぞれの持ち主を殺してたのはバルカン。
じゃあなんでコルソに依頼したんだ……最初からそうしておけよ……と、思わなくもないけど。

そして最大の謎だった緑の目の女。
彼女は人間じゃない。
彼女こそナインスゲートを守る悪魔で、ナインスゲートに辿り付くのに必要な版画の最後である9枚目は彼女から教わらないと分からない。
バルカンは全部集めた気になってたけど、一枚違うかったんだね。
だから儀式は失敗。
彼女はコルソを手助けする内に彼を認め、彼こそがナインスゲートに相応しいと認め、9枚目の版画のありかを教えた。
そのありかこそ、この本を売ったセニサ兄弟。
彼らもまた人間じゃなく、緑目の女の手下だったというわけ。
その版画にはナインスゲートを指差す悪魔が描かれてるんだけど、それが正に緑目の女にそっくり。
コルソは無事に(?)ナインスゲートを通りEND。

こんなわけでした。
悪魔崇拝と言えば乱交だけど、乱交とまで言わずとも出てくるよ。
コルソは悪魔とするしな。
「おま、そんなとこで……」と思ってしまったね。

見終わったあとの評価は3か4やったけど、調べると「悪魔は直線移動しか出来ない」とあって、確かに緑目の女は人外の行動(宙に浮いて飛ぶ)をしてるときはまっすぐしか移動出来なかったのよね。
そういうのを拾ってるっぽいのと私の好み(悪魔とか)により5となりました。
それにしてもジョニデって色気あるよな。
かっこよかったです。
ホラー サスペンス
2019/12/19