
Bookso beautiful yet terrific.
すっかり暗くなってしまった任務帰りにたまたま立ち寄った街は、もうすぐクリスマスのため綺麗なイルミネーションで彩っていた。
「おおー!!!すっげー!!!」
私と並んで歩くジョージが興奮したようにきょろきょろと街路樹を見回し瞳をきらきら輝かせている。まるでその姿が幼い男の子みたいで思わず頬を緩ませて見てしまう。すると、私の視線に気づいたらしいジョージはパッと私に振り向くと首を傾げた。
「なんか俺、恥ずかしいことした?」
「どうして?」
「だってさ、マスターの視線すっげー感じるし」
「ごめんなさい。そうじゃないの。ただ、かわいいなあと思って」
「俺が?かわいい?」
ジョージの表情がますます疑問符を浮かべたような顔になった。だけど、すぐにジョージの表情が引き締まり、ずいっと私の顔を覗き込む。
「かわいいのはマスターの方だろ?」
表情を変えずさらりと言ってのけるジョージに対し、私の顔がぼっと赤く染まる。恥ずかしさに、つい俯く。
「何、それ、」
「照れてるマスターもかわいいな!」
「もう!ジョージったら!」
「だって本当のことじゃん。マスターはいつもキラキラしててかわいいしさ。俺、そんなマスターのことが大好きだ」
太陽みたいに笑ってストレートに言ってのけるジョージに対し私は嬉しさと恥ずかしさが内混ぜになって言葉が出なかった。
その時だ。私達の後ろから盛大な咳払いが二つ聞こえてくる。それに気づいた私達が振り向くと、あからさまに目を背ける恭遠教官とラッセル教官の姿があった。
「すまないが、私達がいないところでやってくれ」
呆れたような声音で言うラッセル教官と、あははと力なく半笑いの恭遠教官の姿に私とジョージは思わず見合わせる。それからお互いに照れ笑いを浮かべたのだった。
2022.12.17