Bookso beautiful yet terrific.

 アウトレイジャーに囲まれた。今この場所にいるのは私とライク・ツーの二人だけ。もっというなら、アウトレイジャーに太刀打ちできるのはライク・ツーただ一人だけだった。

「厄介なことになったな」

「現れちゃったのだから仕方ないよね」

「おまえ、怪我は?」

「ライク・ツーが遠慮なくぶっ放せるほどには問題なさそうだよ」

「俺が無駄撃ちすると思うか?」

ライク・ツーが私に視線を向けて、鼻で笑う。しかし、本心では、私の薔薇の傷口からぼたぼたと滴る血液に思うところがあるのだろう。

「とりあえずさ。悪いんだけど、あれ、なんとかしてもらってもいい?」

私が示すあれとはうじゃうじゃいるアウトレイジャーのことだ。ライク・ツーは私から視線を外してアウトレイジャーを見ると、思いっきり顔を顰めた。

「別にいいけど。どうなっても知らねーぞ?」

「無駄撃ち、しないんでしょう?」

ライク・ツーの言葉に間髪入れずに返すと、ライク・ツーが何が言いたげに再度私を見る。少し考える素振りを見せたかと思えば、やれやれという感じで自らの銃を肩に担いだ。

「さっさと終わらせてくるわ」

「ありがとう。気をつけてね」

「それはこっちの台詞」

 不意に、ライク・ツーが私に振り向いたかと思えば端正な顔がずいっと私に近づく。瞬きする間もなく塞がれた唇はすぐに離れていった。

「死ぬんじゃねーぞ。俺に消えてほしくなければな」

「何、言って、」

「おまえ。俺のこと、大好きだもんな」

思わず、顔が真っ赤に染まる。こんな時に何を言い出すのかと返してやりたいのに、私の口は情けなくパクパクと音もなく動くだけだった。そんな私の反応を見て、ライク・ツーがふっと笑う。それから銃を担ぐ手とは反対の手で私の顎を軽く摘んだ。

「分かりやす。つーわけで、もう一回」

私の返事を聞く前に再び距離が詰められる。すぐにパッと離れたライク・ツーはニヤリと口角を上げたのだった。

「俺も。おまえが好き」

2023.01.25