Bookso beautiful yet terrific.

 4月、いよいよ入学式を迎えた。何処に何の教室があるのかと広い校舎の中を覚えなければならないし、この学校での新しい生活にも慣れなければならない。そんな中、私は新しくアルバイトも始めた。もう少し学校生活に慣れてからと思ったけれど、アルバイト先の仕事内容も早く覚えておきたいという理由で、見知らぬ世界へ飛び込んでみた。
 結果的に、新しいことばかりの慣れないの連続で1日が終わる頃にはクタクタだった。これにはカトラリーも苦言を呈している。

「あのさ。いくらなんでも無理しすぎじゃない?帰って来てからも授業の予習があるからって、夜遅くまで起きてるじゃん」

カトラリーの心配に私はうーんと首を捻る。確かに、すっごく大変と言っても過言ではない。だけど。

「自分で決めたことだし。もう少し頑張ってみるよ」

私がへらりと笑ってみせると、カトラリーはますます顔を顰めていく。
 少し考えた後、カトラリーは納得はしてないが渋々というように頷いた。

「分かった。マスターが決めたことだから、もう口出さないよ。でも、あんまりにもつらそうだったら、流石に止めるからね」

「うん!気をつけるよ」

私の返事に、ようやくカトラリーの肩の力が抜けた。
 私は、カトラリーに心配かけない程度に、アルバイトと勉学の両立を頑張ろうと心に決めたのだった。

2023.04.27