
Bookso beautiful yet terrific.
時計の針がかちりと鳴り、時刻は午前0時になった。日付が変わって9月2日を迎える。いつもならこんな時間まで起きていることはない。お肌のゴールデンタイムにはしっかりと身体を休ませなければならないから。
本来の日課すら忘れてただぼんやりと時計の針の音を聞きながらベッドに寝転んだまま無意味に天井を眺めなるには理由があった。
今日、9月2日はUL85A2がヴィヴィアンに支給された日。そして、俺の決意が動き始めた日だった。
コンコンと扉をノックした音が室内に響いたかと思えば、俺の返事を待たずに彼女が部屋に入って来る。彼女は無遠慮に俺のベッドの前まで来たかと思えば、そのままベッドに腰かけた。
「俺の許可は?つーか、夜に女が男の部屋に来るのって、不用心すぎね?」
「ライク・ツーだからいいの」
「意味分かんね」
彼女は俺の隣に寝そべるUL85A2を手に取り、そのままきゅっと抱きしめた。俺は身体を起こして銃を抱きしめる彼女ごと抱き寄せてから再びベッドに寝転んだ。
「ねえ。ライク・ツー」
「何?」
「あたたかいね」
噛み締めるように呟いた彼女の声に、俺はさらに彼女を抱きしめる力を加えた。
「そうだな」
そう言ってから、俺は瞼を閉じた。彼女もまた、俺の腕の中で、UL85A2を強く抱きしめて眠る。
9月2日は、俺と彼女があいつを想う日だから。
2023.09.10