
Bookso beautiful yet terrific.
あたたかい感触に気がついて薄暗い中目を開けると、そこには私の身体を抱き寄せて眠るアモンがいた。アモンは片手で私の身体を抱き寄せ、もう片方の手は私の手と指を絡めて繋いでいる。驚いて慌てて飛び退こうにも、がっちりとアモンに捕まっているせいで身動きが取れないのが現状だった。
あわあわと1人で百面相を繰り返していると、クスクスと笑い声が耳に入った。私は思わずそーっとアモンの顔を見ると、アモンはしっかりと私の顔を見ては意地悪く笑っている。
「まだ起きるには早い時間っすよ」
「そうじゃなくて、」
「オレと同じベッドで寝るのが今更恥ずかしいって思っちゃってる?」
にんまりと言ってのけるアモンに対し、私は耳まで顔を赤く染めるしかなかった。
不意に、繋がれた手にさらに力が込められ、そのうえもっと抱き寄せられてはお互いの身体が密着する。
「待って!さすがに近すぎるよ」
「一緒のベッドで寝ちゃってるくせにその台詞は無しっすよねえ」
「でも。これは、その。恥ずかしいというか、」
「ほーら。あんまり騒ぐと他の執事達も起きるっすよ」
「だって!」
「しー」
抗議する私の言葉を遮るように、ずいっとアモンの顔が至近距離に近づく。それからアモンはくつくつと喉の奥を鳴らしては私の耳に自らの唇を寄せたのだった。
「これ以上騒ぐなら、そのお口をオレの口で塞いであげるっす」
2023.09.18