白紙
3/3
夕方・試合後
・孤独
赤月(それにしても…。)
(試合には勝ったけど、なんだろう、このモヤモヤとした感じ。)
☆手塚
手塚「今の試合、観せてもらった。悪くないプレイだったな。」
赤月「あ、手塚先輩…。」
手塚「なんだ?勝ったというのに、浮かない顔だな?」
赤月「はい…。試合には勝ったかもしれないですがなんかスッキリしなくて…。」
手塚「そうか。俺には、お前の実力が余すことなく発揮された、納得のいく試合に見えたが…。」
赤月「手塚先輩は、観てるだけだから、そんなことが言えるんです!」
手塚「……。」
赤月「…す、すみません。私、怒鳴ったりして…。」
手塚「確かに、コートに立った者にしかわからないことはある。お前の言う通りかもしれん。」
赤月「は、はい…。」
☆跡部
跡部「今の試合、観せてもらった。悪くないプレイだったな。」
赤月「あっ、跡部さん…。」
跡部「アーン?勝った割りには、浮かない顔じゃねぇか?」
赤月「はい…。試合には勝ったかもしれないですがなんかスッキリしなくて…。」
跡部「この俺様が観るに値するいいプレイだったがな。」
赤月「跡部さんは、観てるだけだから、そんなことが言えるんです!」
跡部「……。」
赤月「…す、すみません。私、怒鳴ったりして…。」
跡部「まぁ、許してやってもいいぜ。俺様にそんな口を叩ける程の試合を次も観せてくれるならな。」
赤月「……。」
赤月(こうして、今日の練習試合は終わった。)
夜
・春の嵐
知識・技術力が220以下で散歩をすると親愛度1位のキャラが登場
「話すことなんかありません!」を選ぶと親愛度2位のキャラと遭遇
赤月「ああ、もう!ムシャクシャする!!」
(めちゃくちゃ練習してスカッとしようと思ったのに…。)
(急に雨が降ってきたせいでグラウンドが使えなくなっちゃうし…。)
(かといって、インドアテニス場に行ったら、誰かと会っちゃいそうだし。)
(…うん、今は誰とも会いたくない気分なんだよね。)
(う〜、どうしよう。)
☆菊丸
菊丸「およ?こんなところで、なにやってんの?」
赤月「あ…。」
(菊丸先輩…。ここは適当に挨拶してさっさと行こう。)
「ちょっと、散歩してただけです。それじゃ…失礼します。」
菊丸「あ、ちょい待ち!」
赤月「…なんでしょう?」
菊丸「ちょびっと話があるんだけど、いい?」
→「話すことなんかありません!」
→「…別にいいですけど。」
赤月「…別にいいですけど。なんの話ですか?」
菊丸「なんかさ〜、巴、イラついてない?」
赤月「!?」
(菊丸先輩…気付いてたんだ。でも…。)
「べ、別にイラついてなんて、いません。」
菊丸「そうかぁ?隠さなくていいって。話してみろよ。」
「相談相手としちゃ頼りないかもしんないけど、話すとラクになったりするかもしれないよ?」
赤月「…もう、ほっといて下さい!話したって、菊丸先輩にはわかりませんよ!」
菊丸「あ、おい!待てってば!!」
赤月(はぁ、もう、どうしたらいいのか全然わかんないよ…。)
(でも…言い過ぎちゃったよね。…もう、菊丸先輩とは顔が合わせらんないよ…。)
☆乾
乾 「おい、巴。」
赤月「あ…。」
(乾先輩…。ここは適当に挨拶してさっさと行こう。)
「こんばんは。ちょっと散歩してたんです。それじゃ…。」
乾 「ちょっと待て。」
赤月「…なんですか?」
乾 「話がある。時間はいいか?」
→「話すことなんかありません!」
赤月「話すことなんかありません!」
→「…別にいいですけど。」
赤月「…別にいいですけど。なんの話ですか?」
乾 「苛立っているようだな。顔に書いてあるぞ。」
赤月「!!」
(乾先輩…気がついてたんだ。でも…。)
「そうかもしれません。でも、乾先輩には関係ないです。」
乾 「データを採っている者として、お前にアドバイスくらいは出来るつもりだ。」
「先輩として、いや、同じプレイヤーとして話してもらいたいんだが?」
赤月「なにも…ありません。」
(どうせ…話したってわかってくれないもん!)
「もう…私のことなんかほっといてください!!」
乾 「お、おい!どうした、巴!?」
赤月(はぁ、もう、どうしたらいいのか全然わかんないよ…。)
(でも…言い過ぎちゃったよね。…もう、乾先輩とは顔が合わせらんないよ…。)
☆向日
向日「…なにしてんだ?」
赤月「あ…。」
(向日さん…。ここは適当に挨拶してさっさと行こう。)
「こんばんは。ちょっと散歩してたんです。それじゃ…。」
向日「おいおい、それはひどくないか?せっかく会ったってのによ。」
赤月「…なんですか?」
向日「散歩してるってことはヒマなんだろ?ちょっと話でもしようぜ。」
→「話すことなんかありません!」
赤月「話すことなんかありません!」
→「…別にいいですけど。」
赤月「…別にいいですけど。なんの話ですか?」
向日「いやほら、お前、夕方の試合の後からイライラしてるだろ?」
「なにかあったんじゃないかって気になってよ。」
「いいアドバイス出来るかもしれねぇし、俺に話してくれねぇか。」
赤月(なに言ってるの?どうせ…話したってわかってくれないくせに!)
「もう…私のことなんかほっといてください!!」
向日「え?って、ちょっと待てよ!巴!」
赤月(はぁ、もう、どうしたらいいのか全然わかんないよ…。)
(でも…言い過ぎちゃったよね。…もう、向日さんとは顔が合わせらんないよ…。)
☆鳳
鳳 「あ、巴さん。…こんばんは。」
赤月「あ…。」
(鳳さん…。ここは適当に挨拶してさっさと行こう。)
「こんばんは。ちょっと散歩してたんです。それじゃ…。」
鳳 「あ!ちょっと待って!」
赤月「…なんですか?」
鳳 「話があるんだけど。…時間、いいかな?少しだけでいいんだ。」
→「話すことなんかありません!」
赤月「話すことなんかありません!」
→「…別にいいですけど。」
赤月「…別にいいですけど。なんの話ですか?」
鳳 「…あのさ、キミ、夕方の試合の後から、ずっとイライラしてない?」
赤月「そうですか?鳳さんの気のせいですよ。」
鳳 「ほら、やっぱり。いまだってそうだ。そんな辛そうな顔して…。」
「なにがあったんだい?俺でよければ相談に乗るよ?」
赤月(なに言ってるの?どうせ…話したってわかってくれないくせに!)
「もう…私のことなんかほっといてください!!」
鳳 「巴さん!?」
赤月(はぁ、もう、どうしたらいいのか全然わかんないよ…。)
(でも…言い過ぎちゃったよね。…もう、鳳さんとは顔が合わせらんないよ…。)
3/4
夕方・試合後
・絆
試合結果が勝ち
赤月(勝ったには勝ったけど…これじゃあ、ダメだよ。)
(私の理想とするテニスには、全然近づいてない…。)
試合結果が負け
赤月(負けちゃった…。でも、当然だよね。)
(まだまだ理想のテニスが出来ていないんだから。)
☆菊丸
(理想のテニスに到達するには…やっぱり練習しかないよね。)
(それも、今までみたいな甘っちょろい練習じゃなくて、すっごくハードなヤツ。)
(とりあえず…合宿所の階段を1000往復!いや…10000往復!!)
赤月「ハァ、ハァ、ハァ…。」
(だいぶ、脚がキツくなってきた…。)
(でも、まだ…こんなんじゃ、理想のテニスなんて…。)
菊丸「はい、ちょっとタンマ!」
赤月(えっ!?誰かが、私のウェアのエリをつかんでる?)
「ちょっ…誰ですか!?放してください!」
菊丸「残念だけど、放すワケにはいかないよん。」
「…と言いつつ、放してみたりして。」
赤月「わっ…とと。」
赤月「菊丸先輩!…なんで、私の練習、邪魔するんですか!?」
菊丸「そんなこと続けてたら、階段転げ落ちて大怪我しちゃうぞ!」
赤月「そ、それは…。」
菊丸「最初に見かけたときは、ただの自主トレだと思ったけど、それからずーっとやってるからさ。」
「いくらなんでも、やりすぎだぞ。もう、立ってるだけでもやっとなくらいだろ?」
赤月「で、でも…私、このままじゃダメなんです!これくらい、練習しなきゃ!」
菊丸「んにゃ?いったい、どうしたんだよ?」
赤月「合宿に来てからも、精一杯練習してきたのに…理想のテニスにはほど遠いんです。」
「今のような練習をしているだけではきっと、ダメだから…。だから…。」
菊丸「それで、足が動かなくなるほど階段往復して、転げ落ちて大怪我するのか?」
「それじゃあ、間違いなく病院行きだぞ。テニスどころじゃないじゃんか。」
赤月「で、でも…。」
菊丸「巴に、やる気があるのはよくわかった。」
「でも、無茶する前に、先輩に相談しろよ。」
「これでも、少しは頼りになる先輩のつもりなんだからさ。」
赤月「は、はい。」
菊丸「まぁ、相談しても解決しないかもしんないけどさ。」
「でも、2人で解決しないモノは1人でも解決しないだろうし。」
「んで、1人で解決しないよりは、2人で解決しないでいる方が、気はラクだろ?」
赤月「それは…そうですよね。」
菊丸「んじゃ、これっから困ったことがあったら、巴はまず俺に相談すること!」
赤月「は、はい。」
菊丸「巴のためだったら、どんなことだって、してやっからさ。」
赤月「菊丸先輩…。はい、ありがとうございます!」
菊丸「という訳で、手始めに、おんぶして階段を降ろしてやろう!それとも、お姫様抱っこがいい?」
赤月「なっ!?だ、大丈夫です!自分ひとりで降りられますよ!」
「今ちょっと休んだし、もう大丈夫です!!」
菊丸「そうかぁ?恥ずかしがらなくていいのに。しょうがないにゃ〜。」
赤月(菊丸先輩のおかげで、気持ちが落ち着いたみたい。)
(菊丸先輩が、本当に私を心配してくれてるってよくわかったし。)
(明日からは、もっといいテニスができる気がする。)
☆乾
赤月(理想のテニスに到達するには…やっぱり練習しかないよね。)
(それも、今までみたいな甘っちょろい練習じゃなくて、とびっきりハードなヤツ。)
(とりあえず…グラウンド1000周!いや…10000周だ!!)
(スチル)
赤月「ハァ、ハァ、ハァ…。」
(まだまだ…これくらいじゃ、理想のテニスなんて…。)
(で、でも…なんだろう。足がフラフラするよ。)
乾 「なにをやっている!?」
乾 「…ずいぶんと無茶な練習をしたものだ。」
赤月「乾先輩…。」
乾 「確かに、筋力をつけるには負荷をかける必要がある。だが…。」
「話はあとにしよう。まずはマッサージだ。そこに座って、足を投げ出せ。」
(スチル)
乾 「足の裏というのはツボの宝庫だ。知っているだろう?」
赤月「あ、はい。足ツボマッサージとかってよく聞きますよね。」
「ん?でも、あれってものすごく痛いんじゃ…。」
乾 「…ここだな。」
赤月「い、いった〜い!乾先輩、い、痛いですっ!!」
「た、たすけてぇ〜!」
乾 「タップしてもムダだ。容赦はしない。」
赤月「そ、そんなぁ…痛たた、痛ててっ。」
乾 「痛いのは身体の中に不健康な部分がある証拠だ。」
「…なるほど、だいぶ疲労がたまっているな。」
「次はふくらはぎのマッサージだな。」
「ふくらはぎは、別名、第2の心臓ともいう。」
「下半身から血液を送り出すポンプの役目を持っているんだ。」
赤月「へぇ…。」
乾 「こうして裏側や、横のスネにそった部分を強めにマッサージするといい。」
赤月「う、うぎゃあ〜っ!!」
「せ、せ、先輩?この世のモノとは思えない痛さです…っ。」
乾 「我慢しろ。こんなになるまで放っておいたお前の責任だ。」
赤月「そ、そんなぁ…ぐすん。」
乾 「泣くな。これも、お前のためだ。」
赤月(ううっ…鬼っ!悪魔ぁ!)
(でも…私の身体って、こんなに疲労困憊してたんだ。)
乾 「わかったか?」
「ただやみくもにトレーニングするだけではダメだということが。」
「終わった後には適切なマッサージというのも必要なんだ。」
赤月「は、はい。身に染みてわかりましたぁ。」
赤月(すごく痛かったけど先輩のマッサージのおかげで、身体が軽くなったみたい。)
(明日からは、もっといい状態で、練習に励める気がする。)
(ありがとう、乾先輩!)
☆裕太
赤月(理想のテニスに到達するには…やっぱり練習しかないよね。)
(それも、今までみたいな甘っちょろい練習じゃなくて、とびっきりハードなヤツ。)
(とりあえず…壁打ち10000本!いや…100000本だ!!)
赤月「…はぁ、はぁ。(こんなんじゃダメ!違うんだから…!)」
「はあっ!せいっ!(こんなんじゃない、私のテニスは…!!)」
「…あっ!!」
(な、なに…?どうしたの、私…?…起きなく…ちゃ。)
裕太「バカッ!なにやってんだよ、巴!」
「…ムチャしやがって。ほら、肩貸すから。医務室に行くぞ!」
赤月「不二さん!あ、あの…大丈夫ですから放してください!」
裕太「黙ってろ!ほら、しっかり歩けよ。医務室まで寝るなよ!」
赤月「そ、そんなこと言われても…。まだ、なんか頭がフラフラして…。」
裕太「じゃあ、ゆっくり行くから、とにかく歩いてくれよ。…ああっ!」
赤月「あいたたた…。」
裕太「いって〜〜〜っ!…おい、大丈夫か?どこか打ったのか?」
赤月「いえ、平気です。不二さんこそ、どこも痛めてないですか!?不二さんがケガしてたら私…!」
裕太「俺は平気だよ。ムチャな練習で体を壊す寸前だったヤツが言うなよ。説得力ねーぞ。」
赤月「…練習?そうだ、練習しなきゃ!」
裕太「やめろって!最終日のトーナメントに、出られなくなってもいいのかよ!?」
赤月「このまま出たって怖いんですから、出られなくたっていいです!」
裕太「…怖い?お前、今までそんなこと一言も言わなかったじゃないか…。」
赤月「あ…。そっか、そうなんだ。私、怖いんだ…。トントン拍子に試合に勝って…。」
「練習も驚くほど、うまくいって…。『補欠』の私が、こんなにうまく行くはずがないって。」
「どこか心の奥で、本当はずっとそう思っていたんです!」
裕太「それで焦ってたってことか。気付かなかった…。ごめんな。」
赤月「そんな!…不二さんが謝るようなことじゃないです!私も言葉に出来なかったんですから。」
裕太「いや、やっぱ俺が悪い。そんくらい気付いててもおかしかねぇのに…。」
赤月「…??私のことなのに、なんで不二さんが、気付いてておかしくないんですか?」
裕太「…な、なんでもねぇよ。気にすんなよ、そんな細かいこと。」
赤月「はあ…。」
裕太「練習なら俺が見てやるから、今日のところは、もう休めよ。お前、頑張りすぎだぜ。」
赤月「…はい、わかりました。今日は、やめときます。」
裕太「ああ。…それじゃ、部屋まで送るぜ。来いよ。」
赤月「はい。…それって、もしかして私がまだ練習、続けるかもって疑ってます?」
裕太「あったりまえだろ!早川に部屋から出すなって言っとくからな。」
赤月「…信用ないんだ、私。」
裕太「バカッ!心配だからに決まってるだろ!」
赤月「…あはは、そうなんですか?うれしいです。…だったら、もう今日は部屋で寝てます。」
裕太「…なんだよ、ころころと。ま、いいや。ほら、行くぞ。」
赤月「は〜い!」
(…今日は久しぶりに、ゆっくり眠れる気がする。不二さんのおかげだよね。)
(ありがとう、不二さん…。)
☆向日
赤月(理想のテニスに到達するには…やっぱり練習しかないよね。)
(それも、今までみたいな甘っちょろい練習じゃなくて、すっごくハードなヤツ。)
(とりあえず…砂浜でのダッシュ1000本…ううん、10000本だ!!)
(スチル)
赤月「ハァ、ハァ、ハァ…。」
(だめだ…。まだ全然こなしてないのにもう、足が動かないよ…。)
向日「おい、巴!どうしたんだよ、こんなとこにうずくまって!」
赤月「あ…向日さん。向日さんこそ、なんでここに?」
向日「巴が海の方に行ったって聞いてな…なんか、イヤな予感がしたんで来てみりゃ、この有様だ。」
赤月「す、すみません…。」
向日「お前、まさか、練習試合の後から今まで、ずっと走ってたのか!?」
赤月「はい…。情けないことに、もうへばっちゃいましたけど。」
向日「バカ!当たり前だろ!」
「なに考えてんだよ!そんなムチャするなんて。」
赤月「なに考えてるって…理想のテニスに到達するには練習しかないんです。」
「だから、私は私なりに必死なんです!」
「でも、ちっともうまくいかなくって!」
「どうしたらいいのかわからないんですっ!」
「うっ、ううっ…。」
向日「お、おい、泣くなよ!て言うか、俺のせいなのか!?」
赤月「ひっく、ぐすっ…。」
向日「あー、くそくそ。…どうすりゃいいんだよ。」
「…ちっ。」
赤月(え?頭になにか…。)
向日「あーっ!顔上げるな!」
「それ以上高くなるとキツいんだって!」
赤月(向日さん…。もしかして、背伸びして頭なでてくれてるの?)
向日「…ちぇ、しょうがねぇだろ?お前って俺より背が高いしよ。」
「こうしねぇと手が届かねぇんだよ!」
「だからって、お前にかがんでもらうワケにいかねぇし!」
「俺だって本当は…胸を貸すくらいしたいけどよ。」
「と、とりあえず!お前は大人しくなでられてりゃいんだよっ!」
赤月「ぷっ、あははは!」
「なんですか、なでられてればいいって!犬とか猫じゃないんですから。」
向日「…笑ったな。」
赤月「あっ、すみません…。バカにするつもりとかは、全然ないんですけど。」
向日「いいんだって。お前が笑ってくれるんならな。」
「なぁ、お前はひとりじゃねぇぜ。突っ走ってばっかいないで、周りも見てくれよ。」
赤月「なんのことですか?」
向日「俺って、この通りちょっと頼りないかもしれねぇけどよ…。」
「こうして巴を笑わせるくらいならできるんだぜ?」
赤月「…笑うだけじゃないですよ。なでてもらうのって思ったより気持ちいいです。」
向日「そっか。なら、よかったぜ。」
赤月(向日さんと過ごした時間のおかげで気持ちが落ち着いたみたい。)
(なにより…私を心配してくれてるのがうれしかったし。)
(明日からはもっといいテニスができそう。向日さんには感謝だね。)
☆鳳
赤月(理想のテニスに到達するには…やっぱり練習しかないよね。)
(それも、今までみたいな甘っちょろい練習じゃなくて、とびっきりハードなヤツ。)
(とりあえず…グラウンド1000周!いや…10000周だ!!)
赤月「ハァ、ハァ、ハァ…。」
(ちょっと休憩しよう。水を飲んだら、また走るんだ!)
(って、あれ?頭がクラクラする?)
(…なんだか、ボーっとしてきちゃった…。)
赤月(…あれ?私、どうしたんだっけ?)
(たしか、特訓をしてて頭がボーっとしてきたんだ。…どうなったの?)
「う〜ん…。」
鳳 「あっ。」
「大丈夫?俺がわかる?」
赤月「はい…。鳳さんです…。」
鳳 「よかった…。意識はハッキリしてるね。」
赤月「ここって、医務室ですよね?どうして私、こんなところに寝てるんですか?」
鳳 「どうしてって…キミ、水飲み場に倒れてたんだよ。」
「真っ青な顔してるし、呼んでも全然気がつかないし。」
「とりあえず、ここに運んで来たんだけど…。」
赤月「そうだったんですか。ありがとうございます。」
鳳 「お礼なんていいよ。…目を覚ましてくれて、本当によかった。」
「このままキミがずっと気が付かなかったらどうしようって…。」
赤月「お、鳳さん?もしかして、泣いたんですか?目が少し赤いですよ。」
鳳 「えっ?あはは…情けないとこ見られちゃったな。」
「キミが気を失ったままってこともあるんだけど…。」
「なにより、俺はこうして待つことしかできないって言うのが無性に悔しくてさ。」
赤月「じゃあ、今までずっとそばにいてくれたんですか?」
鳳 「ああ。キミが気がついたことを誰よりも早く知りたかった。」
「それに、キミにどうしても伝えておきたいことがあるんだ。」
赤月「え?」
鳳 「…キミが倒れたのってひとりでムチャな練習をしていたからだろ?」
赤月「は、はい。私の理想のテニスに近づくために特訓をしてたんです。」
「まずはランニングからだと思って走っていたんですけど…。」
鳳 「やっぱり…。」
赤月「理想のテニスに到達するには練習しかないんです。」
「私は私なりに必死なのに、ちっともうまくいかないんです…。」
鳳 「キミはひとりなんかじゃないよ。突っ走ってばっかりいないで、周りも見てほしい。」
赤月「え?」
鳳 「俺は見ていたつもりだ、キミが苦しんでるところ、全部。その負担を少しでも軽くしたい。」
「俺もさ、泣いたあとの顔なんてみっともないとこを見られた訳だし…。」
「もっと、お互いに色々なことをさらけ出してもいいんじゃないかな?」
赤月「…さらけ出し合い、ですか?」
鳳 「そうだよ。見られたくない顔を見た責任、ちゃんと取ってくれよな。」
赤月「あははっ、なんですか、それ。」
赤月(鳳さんと過ごした時間のおかげで気持ちが落ち着いたみたい。)
(なにより…私を心配してくれてるのがうれしかったし。)
(明日からはもっといいテニスができそう。鳳さんには感謝だね。)
夜
・気遣い
散歩をすると親愛度が2番目に高いキャラに話しかけられる
☆亜久津
赤月(うーん、散歩にでも行けば、このウツな気分もすっきりするかな…。)
赤月(寝るまでにまだ時間あるから、娯楽室で遊んで来ようかな。)
亜久津「よぉ、なにやってんだ。お子さまはもう寝る時間だぜ。」
亜久津「昼間はいろいろあったみたいだな。お子さまはゴチャゴチャと面倒くせーことを考えんな。」
赤月「ううう…。どーせ、私はお子さまですよーっだ。」
「そういう亜久津さんには子供っぽいとこはないんですか?たとえば…。」
→「甘いモノが好きじゃありませんか?」
赤月「ケーキとかどうですか?」
亜久津「まぁな。疲れたときは甘いモンがいいからな。そうだな…モンブランとか嫌いじゃねーぜ。」
赤月「モンブランかぁ…。」
「私も大好きなんですよ、それ!」
→「趣味が子供っぽかったりして?」
赤月「亜久津さんの趣味って何ですか?案外、趣味が子供っぽかったりして?」
亜久津「趣味だぁ?…んなモンねーよ!俺のことはどうでもいいだろが!ったく、お子さまはよぉ…。」
赤月(本当に趣味、ないのかな?)
→「お母さんには頭が上がらないとか?」
赤月「外ではいばっていても、家では…とか、ありますよね。」
亜久津「あぁん?なにが言いてぇんだ。はっ倒されてぇのか!?」
赤月「うわわ…。し、失礼しましたっ。(逆鱗に触れたみたい…。)」
亜久津「おしゃべりはここまでだ。お前はさっさと帰って早く寝ろ。わかったな。」
赤月「はぁ〜い。…もう、亜久津さん。結局、最後まで私を子供扱いするし…。」
(でも亜久津さん、もしかしたら気を遣ってくれたのかな?だとしたら、嬉しいかも…。)
☆不二
赤月「ふう…。(なんとなく散歩に来たけど、ひとりだと逆に落ち込むかも。)」
不二「ここにいたんだ。キミのこと、捜してたんだ。」
赤月「えっ、なにか用ですか?」
不二「うん。昼間、ちょっとあったみたいだから気になって。」
赤月「え?それでわざわざ捜しに?」
→「ヒマなんですね。」
赤月「不二先輩も、ヒマなんですね。」
不二「……。」
赤月(あ、しまった。言い方が悪かったかも。怒らせちゃったかな?)
「あの…心配してくださってありがとうございます。」
「でも、大丈夫です!ちゃんと解決しましたから。」
不二「だったら、いいけど。なにかあったらいつでも相談に乗るよ。」
→「もう大丈夫ですから!」
赤月「もう大丈夫です!ちゃんと解決しましたから。」
不二「だったら、いいけど。なにかあったらいつでも相談に乗るよ。」
赤月「はい!ありがとうございます。」
→「ありがとうございます。」
赤月「心配してくださってありがとうございます。…うれしいです。」
「でも、もう大丈夫です!ちゃんと解決しましたから。」
不二「それはよかった。でも、ボクの手で助けてあげられなくて、残念。」
不二「今夜はキミと話せてよかった。とにかく今日はゆっくりお休み。…じゃあ、また明日ね。」
赤月「はい、おやすみなさい。また、明日、お願いします。」
(不二先輩、気を遣ってくれたんだろうな。ありがとうございます…。)
3/5
・更なる高みへ
特訓後にデートができる
赤月(昨日から色々考えたけど、今の私に足りないのはやっぱり経験なんだよね。)
(だから、あんなに不安になったりするんだ。)
(でも、だからってただ必死に練習をやればいいって訳じゃない。)
(だから今日はちゃんと特訓メニューを考えて来たもんね!)
「よーし、午後の練習はサボ、じゃなくって、お休みさせてもらって…。」
「自主練習で特訓だ!」
☆菊丸
菊丸「あーっ、サボるんだ!わっるいなぁ!!」
赤月「英二先輩!?聞いてたんですか。」
菊丸「あんなデッカイ声で叫んでたら、聞こえるだろ、普通。」
赤月「そ、そんなに大きかったですか?」
菊丸「そりゃあもう、南極のペンギンにも聞こえるくらいだったぞ。」
赤月「いや…いくらなんでもそれはないんじゃ…。」
菊丸「ま、冗談はさておき、特訓しに行こうぜ!」
赤月「えっ!?英二先輩、付き合ってくれるんですか?」
菊丸「おうよ!」
赤月「で、でも、それじゃ…英二先輩も午後の練習に参加出来ませんよ?」
菊丸「細かいことは気にしない!巴と一緒にいる方が俺にとって大事なんだからさ。」
赤月「英二先輩…。」
菊丸「…それに楽しそうだしな!」
赤月「そ、そうですか…。それじゃ、お願いします!」
菊丸「いいかぁ、俺の掛け声に合わせて操作を行ってくれよ。」
(操作説明)
菊丸「よぉーっし、それじゃあ、始めるよん。」
赤月(な、なんだか力が…みなぎってくる!?なんなの、この不思議な力は!?)
(もしかして…これが私の…本当の力!?)
(こうして私は、特殊技能『○○』を身につけた!)
(これも、英二先輩のおかげだよね。感謝しなくっちゃ!)
☆成功
菊丸「なかなかいい動きだったよん。あれなら、バッチリだぞ。」
☆失敗
菊丸「バッチリまでとはいかなかったけど、なかなかいい動きだったよん。」
赤月「はい。英二先輩、ありがとうございました!」
「でも…怒られたりしませんかね?」
菊丸「ま、大丈夫だって。別に遊んでた訳じゃないんだしさ。」
「練習試合には充分間に合うし。…でも、中途半端に時間が余っちったなぁ。」
赤月「そうですね…。練習試合までには、まだ時間がありますね。」
菊丸「んじゃ、特訓も終わったことだし、試合まで少し息抜きと行こうぜー!」
赤月「あっ、いいですね。それじゃ、着替えてからまた集合しましょう!」
菊丸「んで、どうする?俺、腹減っちゃったよ〜。」
赤月「じゃあ、ファミレスでなにか食べましょうか?」
菊丸「そうだな…そうしよう!よ〜し、食べるぞ〜っ!!」
赤月「でも練習試合はあるんですから、あまり食べ過ぎないでくださいね。」
赤月「うーん、おいしい〜。」
菊丸「合宿所のゴハンも、結構うまいけどさ。」
「こういう、しょっちゅう食べてた物は、また格別なうまさを感じるよな。」
赤月「そうですね。それに、合宿所を抜け出して外で食べるっていうのがまた!」
「…もぐもぐ。」
菊丸「そうだなぁ〜。早弁みたいなものかにゃ?」
赤月「あははっ、そうですね。」
菊丸「ジュースだって飲めちゃうしな。こんな豪華な早弁、なかなかないぞ。」
「あ、そうだ!豪華ついでに、デザートも食べちゃおうぜ!」
赤月「いいですね!で、なにを頼みます?」
菊丸「そうだな…んじゃ、豪華がテーマで、チョコレートパフェにしよう。」
菊丸「いや〜、うまかった!特訓もしたし、ファミレスも行ったし、言うことなしだな!」
赤月「私もです!あっ、でも、そろそろ戻らないと練習試合に遅れちゃいますよ。」
菊丸「んじゃ、急いで戻るぞ。特訓の成果、見せてくれよな!」
赤月「はいっ!」
(よし、練習試合で特訓の成果を試すぞ!)
☆乾
乾 「…俺も付き合おう。」
赤月「い、乾先輩!?聞いてたんですか。」
乾 「ああ、立ち聞きをするつもりはなかったんだが。」
赤月「あの、気持ちはうれしいんですけどそれじゃ、乾先輩も午後の練習出来ませんよ?」
乾 「別にかまわないさ。」
赤月「かまわないって…。」
乾 「練習のやり方はいろいろある。お前との練習は、俺にとっても有益だ。」
「…で、どうする?」
赤月「それじゃ、お願いします!」
乾 「いいか、俺の掛け声に合わせて操作を行なってくれ。」
赤月「はいっ!」
赤月(な、なんだか力が…みなぎってくる!?なんなの、この不思議な力は!?)
乾 「ついに、お前の中に眠っていた真の力が目覚めたようだな。」
赤月「これが私の…真の力!」
(こうして私は、特殊技能『○○』を身につけた!)
(これも、乾先輩のおかげだよね。感謝しなくっちゃ!)
「乾先輩、付き合ってくれてありがとうございました!」
乾 「いや、俺の方こそいい練習になったよ。…特に精神的な面でな。」
「正直、お前の苦しそうな姿を見て何度やめようと思ったか…。」
赤月「……。」
乾 「しかし、どんなに苦しい練習も、お前が前向きだったおかげでやり遂げることができた。」
「感謝するぞ、巴。」
赤月「わ、私の方こそ、感謝です、はいっ!!(やばっ、涙腺が…。)」
(なんとか堪えなきゃ…。)
「あ、あ…でも…あとで榊コーチから怒られたりしませんか〜?」
乾 「その時はその時だ。気にするな。」
「…それにしても、中途半端に時間が余ったな。」
赤月「あはは、そうですね…。練習試合には参加できますけど、それまではまだ時間がありますね。」
乾 「特訓もうまく行ったことだ、少し息抜きでもするか?」
赤月「あっ、いいですね。それじゃ、着替えてからまた集合しましょう!」
乾 「で、どこに行く?」
赤月「ちょっとお腹空いてませんか?なにか食べるってのはどうでしょう?」
乾 「それは名案だな。ただし、練習試合がある。限度を考えるんだぞ?」
赤月「はーい!」
赤月「うーん、おいしい〜。」
乾 「…食欲旺盛だな。」
赤月「あっ、すみません。ひとりで夢中で食べちゃって。」
「でも、まだ腹6分目って感じですから安心してください。」
乾 (……理屈じゃない。)
赤月「えへへ。なんか、思ってた以上にお腹が空いてたみたいで…。」
乾 「あ、いや、かまわない。そうか、それがお前のバイタリティの源か…。」
赤月「はいっ!私、好き嫌い、ありませんから。」
乾 「なるほど。バランスの取れた食事は栄養を摂取するには最適だ。」
「筋力、持久力…スポーツに必要な身体を作るにはサプリメントだけでは無理。」
赤月「はい。」
乾 「ただし、そのメニューに関して言えば野菜が少し足りないようだ。」
「合宿所に戻ってから、特製ジュース、飲むか?」
赤月「い、いえ、けっこうです!」
「あ、あのっ、野菜サラダひとつ追加してくださーい!」
乾 「いい息抜きになったよ。ありがとう、巴。」
赤月「はい!あっ、そろそろ戻らないと練習試合に遅れちゃいますよ。」
乾 「ああ、急いで戻るとしよう。」
赤月(よし、練習試合で特訓の成果を試すぞ!)
☆向日
向日「そういうことなら付き合ってやるぜ!」
赤月「向日さん!?聞いてたんですか。」
「付き合ってくれるって、でもそれじゃ、向日さんも練習に参加出来ませんよ?」
向日「いいって、今更そんなこと気にすんなよ。」
赤月「それじゃ、お願いします!」
向日「じゃあ、俺の声に合わせて操作してくれ。」
赤月「はいっ!」
(操作説明)
向日「よし、始めるぞ!」
赤月(な、なんだか力が…みなぎってくる!?なんなの、この不思議な力は!?)
向日「それがお前の本当の力って訳か!すげぇじゃん、巴!」
赤月「これが私の…本当の力!」
(こうして私は、特殊技能『○○』を身につけた!)
(これも、向日さんのおかげだよね。感謝しなくっちゃ!)
「向日さん、付き合ってくれてありがとうございました!」
「練習まで休ませちゃって…。榊コーチから怒られたりしませんか?」
向日「平気平気、なんとかなるだろ。」
赤月(怒られ慣れてるんですか、なんて聞けないよね。)
向日「…それにしてもよ、ちょっと中途半端な時間だな。」
赤月「そうですね…。練習試合には参加できますけど、それまではまだ時間がありますね。」
向日「んじゃ、特訓もうまくいったことだしどっかに息抜きに行かねぇか?」
赤月「あっ、いいですね。それじゃ、着替えてからまた集合しましょう!」
向日「うわ、子供が多いなぁ。せっかく来てみたけど、これじゃ落ち着けねぇな。」
赤月「向日さん、一緒になって遊びたいんじゃないですか?」
向日「お前、俺のことどう思ってるんだよ?」
赤月「あはっ、冗談ですよ。でも、私はちょっと遊具で遊んでみたいかも、なーんて。」
向日「なんだよ、お前の方がお子様じゃねぇか。」
「でもまぁ、俺もちょっと遊んでみたい気はするけどよ…。」
赤月「向日さん、ブランコとか好きそうですよね。」
「あれって、思いっ切りこぐと飛んでるみたいじゃないですか。」
向日「わかるわかる!俺はそのまま本当に跳ぶけどな。」
赤月「わっ、それって危ないですよ…って、向日さんなら朝飯前ですね。」
向日「けど、やっぱ、飛ぶって言えばバンジージャンプだろ。」
赤月「ええっ!?あれってものすごく怖そうなんですけど…。」
向日「お前がそんなこと言うとは意外だなぁ。喜んでやりそうなのに。」
赤月「挑戦してみたいとは思いますけど…。」
向日「お前にも教えてやりてぇな。あの、飛ぶって感覚を。」
赤月「飛ぶ感覚ですか…。子供の頃、むささびごっこで遊んだことはありますけど。」
向日「むささびごっこ?」
赤月「木によじ登って、そこから隣りの木に飛び移るだけの遊びなんです。」
向日「ははは、なんだそりゃ?バンジージャンプよりよっぽど危ねぇじゃねぇか!」
赤月「もちろん学校で禁止になりましたけどね。…得意だったのになぁ。」
向日「でもよ、そんだけの運動神経がありゃあ、巴もアクロバティック、できそうだな。」
赤月「私がアクロバティックをやるんですか?想像出来ませんよ〜。」
向日「いや、お前なら絶対にできる!教えてやろうか?」
赤月「なんで、そんなに私にアクロバティックを勧めるんですか?」
向日「そりゃ、俺の見ている世界を、お前にも感じてほしいっつーか、なんつーか…。」
「まぁ、そういうことだ!ははは…。」
赤月「なるほど。…でも、向日さんの飛ぶ感覚ってのも知りたいかも!」
向日「そうか!なら、手始めに遊園地の絶叫マシンはどうだ?」
赤月「絶叫マシン!私、田舎に住んでたし、実は乗ったことがないんですよ!」
「いいなぁ、乗りたいなぁ。」
向日「ならさ、今度一緒に行こうぜ。有名どころのヤツ、乗り倒しツアーとか銘打ってよ!」
赤月「あっ、面白そうですね!行きましょう、行きましょう!」
向日「ああ、約束な!」
赤月「あっ、そろそろ戻らないと練習試合に遅れちゃいますよ。」
向日「うわ、本当だ。急ぐぜ、巴!」
赤月(よし、練習試合で特訓の成果を試すぞ!)
☆鳳
鳳 「そういうことなら付き合うよ。」
赤月「鳳さん!?聞いてたんですか。」
「付き合ってくれるって、でもそれじゃ、鳳さんも練習に参加出来ませんよ?」
鳳 「そんなこと気にしないで。遠慮なんかいらないから。」
赤月「それじゃ、お願いします!」
鳳 「いいかい、俺の掛け声に合わせて操作を行なってくれ!」
(操作説明)
鳳 「じゃあ、始めよう。」
赤月(な、なんだか力が…みなぎってくる!?なんなの、この不思議な力は!?)
鳳 「それが君の中に眠っていた力なんだよ。…ついに目覚めたんだね。」
赤月「これが私の…力!」
(こうして私は、特殊技能『○○』を身につけた!)
(これも、鳳さんのおかげだよね。感謝しなくっちゃ!)
「鳳さん、付き合ってくれてありがとうございました!」
「ところで、あの…本当にすみませんでした。練習、休ませちゃって…。」
「榊コーチに後でこっぴどく叱られますよね?」
鳳 「うん、覚悟はできてるよ。それに、キミだって同罪だろ?一緒に怒られれば平気だよ。」
赤月「あはは…。ですね、ふたりなら怖くないですよ。」
鳳 「それにしても、中途半端に時間が余ったね。」
赤月「そうですね…。練習試合には参加できますけど、それまではまだ時間がありますね。」
鳳 「…じゃあ、特訓もうまく行ったことだし、少し息抜きしないか?」
赤月「あっ、いいですね。それじゃ、着替えてからまた集合しましょう!」
鳳 「ここでいいの?どこかに出掛けるとかでも俺はかまわないけど。」
赤月「いいんです。のんびりしたい気分ですから。」
「あっ、そうか。鳳さんが退屈ですよね?すみません、気がつかなくて。」
鳳 「いや、俺はキミがよければそれでいいよ。」
「それに、一緒にいれば退屈もしないしさ。」
赤月「…私って、そんなにイロモノ系ですか?」
鳳 「違うよ。そういう意味じゃなくてさ。」
赤月「え?どういう意味なんですか?」
鳳 「いや、やっぱり今は言わない。」
赤月「ええ〜っ?気になります!」
鳳 「…それじゃ、ずっと気にしててよ。いつか、伝えるからさ。」
赤月「もう、いいですよーだ!フテ寝します!」
鳳 「あはは、別にいいよ。息抜きなんだしね。」
「昼寝っていうのも悪くないんじゃない?」
「誰もジャマしないように俺が見張ってるから。」
赤月「ふあぁ〜、そんなこと言われると本当に眠くなってきますよ…。」
赤月「…ん?」
鳳 「お、おはよう。よく寝てたね。」
赤月「…あれ?私、本当に寝てました?」
「鳳さん?なんで顔赤いんですか?」
鳳 「い、いやさ、寝顔がかわいいなって思わず見とれちゃって。」
「それでその、急にキミが起きたからその…。」
赤月「それって普段はかわいくないってことなんですか?」
鳳 「別にそういう訳じゃないよ!」
赤月「なぁんて、うそですよ〜。さっき教えてくれなかった仕返しです!」
鳳 「な、なんだ。ビックリさせないでくれよ。」
赤月「あ、そろそろ時間ですね。練習試合に遅れちゃいますよ。」
鳳 「ああ、そうだね。戻ろうか。」
赤月(よし、練習試合で特訓の成果を試すぞ!)