☆球出し
赤月「ううー、練習キツいよぉ。榊コーチって初日から飛ばし過ぎ…。」
鳥取「ほらほら、グチらないの。Jr.選抜なんだもん、榊監督が厳しいのは当然だよ。」
赤月「鳥取さんは氷帝の生徒だし、慣れてるんだよ…。」
(あの雰囲気とかにもね…。慣れないと強烈だよ、やっぱり。)
???「なんだよ、鳥取。榊監督のうわさ話か?」
赤月(…誰?)
「ねぇ、鳥取さん、知り合い?」
鳥取「うん、氷帝学園の先輩なの。こちらが向日岳人さん、それでこちらが…。」
忍足「かまへんで、自分で言うわ。俺は忍足侑士。お前、青学の赤月やろ?」
赤月「え?私のこと知ってるんですか?(そんな有名人だったっけ?)」
向日「俺たち、関東大会でお前の試合見てたからな。」
赤月「そうだったんですか…。」
(きっとあの、鳥取さん、樺地さんと戦った試合だよね。)
(あれは…色々、心に残った試合だったな。鳥取さんの怪我のこと…。)
(テニスをするのに必要なこととか改めて考えたっけ…。)
忍足「ええ機会や、ちょっと質問しよ。なぁ、テニスプレイヤーに一番必要なもんはなんやと思う?」
赤月(うわぁ、心を読まれたみたい!びっくりしたぁ。…それで答えは…。)
→「人それぞれだし…。」
赤月「人それぞれ考え方が違うし、だから必要な物も違うんじゃないですか?」
忍足「せやから、お前の意見を聞きたかったんやけどなぁ。」
赤月「うっ…。」
(確かに…。ちょっと調子に乗っちゃったかも…。)
→「もちろん、気合!」
赤月「絶対に負けないっていう気合だと思います!」
向日「それも、確かに必要だな!なんつーか、お前らしい返事だよ。」
赤月(あ、あれ?ちょっと外しちゃったかな?…でも印象は悪くないみたい。)
→「試合の流れを読む冷静さ」
赤月「試合の流れを読む冷静さでしょうか?ゲームメイク力というか…。」
忍足「ほう…ええ返事や。思うとったよりなかなか見所あるみたいやな。」
→「自分のテニススタイル」
赤月「そうですね…。これだけは譲れない、っていう自分のテニススタイル、かな?」
向日「おっ、わかってるじゃん。それだけは誰にも負けないって自信持てるもんは必要だよな。」
忍足「あかん、もっと話したいとこやけどそろそろ休憩終わりやな。」
向日「そんじゃ、またな。お互い頑張ろうぜ。」
赤月「はい!」
(氷帝学園の忍足さんに、向日さんか。)
(さっそく、知り合いが出来ちゃった。合宿、楽しくなりそうだな!)