☆河村
河村「…まさか自分の持って来たボードゲームでビリになるとは思わなかったな。」
赤月(サイの目、サイの目♪なにが出る♪)
→「はずかC話」
赤月「あっ、『はずかC話』だって!じゃ、河村先輩、お願いしまーすっ!」
河村「言いたくなかったんだけど…実は一度だけ、店でバーニングしちゃったことがあるんだ。」
赤月「ええっ!?間違って、ラケット握っちゃったんですか!?」
河村「ツケ場に持ち込みはしないんだけどたまたま、お客さんの忘れ物があって…。」
赤月「そ、それは大変だったでしょうね。」
河村「お客さんには気風がいいねって大評判だったんだけどね。親父にはこっぴどく叱られたよ。」
赤月(…いったい、どんな光景だったんだろ?)
河村「よく来たな、ウェルカーム!よっしゃ!握るぜ、バーーニングッ!!」
赤月「あはははは!それ、最高ですねー!!」
河村「…赤月、笑いすぎだよ。」
→「懐かしい話」
赤月「あっ、『懐かしい話』ですね!じゃ、河村先輩、お願いしまーすっ!」
河村「うん、夏はいつも上半身ハダカで腕立て伏せしてるんだ。暑いからね。」
赤月「えっ?いつもそうじゃありません?季節に関係なく。」
「それに、いまのって、『懐かしい話』じゃなくって『夏らしい話』なんじゃ…?」
河村「あれ、そうだった?ゴメン、ゴメン。次に番が来たらちゃんと話すよ。」
赤月「もうっ、ズルいなぁ…。(河村先輩ってば、うまく逃げたな…。)」
→「信じられない話」
赤月「あっ、『信じられない話』だって!じゃ、河村先輩、お願いしまーすっ!」
河村「…で、そのお客さん、見た感じは華奢なんだけどすごい食欲なんだ。」
「なにしろ、あっと言う間に50貫だからね。みるみるゲタが積み上がって…。」
赤月「すごーい!私にはとても無理ですよ。」
河村「親父も最初は笑って見てたんだけど途中から意地になっちゃってね、握るのと食べるのと競い合い…。」
赤月(こうして、この日の昼休みはみんなで大いに盛り上がった。)
(でも、河村先輩があんなに話上手だったなんてちょっと意外かも。)