在りし日のあなた





1. 「私のハンバーグ2年前と比べると作るのが上手になったな」と和奈が笑顔で話しかけてくる。「そうだね。前はよく焦げたりしたって言ってたね」と微笑みながら言った。「うん。最近は焦げ無くなったよ。」

2. 「昨日、晩ご飯はハンバーグが食べたかったからお肉買ってきたの。でも、蒼汰もひき肉買ってきてた」と和奈が真面目な顔して言った。それが面白くて思わず笑みをこぼす。「以心伝心だ。じゃあひき肉まだ余ってるの?」「うん。いっぱい。蒼汰も私も多めにひき肉買ってきちゃったんだよね」良かったらハンバーグいる?と和奈がたずねる。和奈のハンバーグはとても美味しい。一つ返事で答えた。

4. 「私、あんまり肉を食べ過ぎると胃がもたれちゃって。ハンバーグなら、ちょうどいい分量かなって思って」と和奈が自分の理想的な食生活を語った。蒼汰は「俺も、野菜もちゃんと食べた方がええなって思ってる。そうすると、ハンバーグも美味しいんだよな」と真剣な表情で話している。

5. 「私、ハンバーグはカフェやレストランで食べるものだと思ってたんだけど、最近、家でも簡単に作れるって知ったんだよね」と和奈が先日の発見を話す。蒼汰は「俺も、なんかキャンプとかでバーベキューする時には、ハンバーグを焼いて食べると、めっちゃ美味しいんだよな」と新しい発見に興味津々だ。

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