6話

「名前、学校へ行ってみるか?」

「がっ、こう?」

「そうじゃ。蒙恬も通っとるぞ」

片方の手で今度は名前を抱き上げる。必然的に俺たちは向き合う形となった。突然のことで少し戸惑っているように見える。俺の方を少しだけ見た気がした

「私でも?」

「そうじゃ。お主もきっと何かを見つけれるじゃろう。その方が才能がありそうじゃの、下女としてよりも。フォッフォッ。」

どうやら調理場で起きたことを知っていたようだ。頬が少しだけ紅くなってじーちゃんの胸板をトントンと叩いていた。待って、そんな表情俺に見せたことないじゃん。少しだけ敗北した気分になる

「ワシが紹介状を出しとこう。蒙恬、名前と共に行きなさい」

「うん」

こうして名前は軍師学校へ通うこととなる。そこで才能が開花するかどうかはまた別の話となる

「ボン」

「...え、俺のこと?」

「学校、ってなに」

そこから説明しないといけないのか。じーちゃんの方を見ると微笑ましそうにこちらを見てくる。どういう意味かはよく分からなかった

「軍師になるために学ぶ場所だよ」

「フォッフォッ。それじゃあ皆で蒙穀の所にもいくかのう」

抱きかかえられたまま俺たちは蒙穀の部屋へと連れて行かれた

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