穏やかな日常

 今日から三連休。尾形も私も休みだ。
 何しようかなとか、何処へ行こうかなとか考えていた昨日の私をはっ倒してあげたい。

「起きたか…?」

 流石の尾形もやり過ぎたという自覚はあるらしい。
 寝室でグッタリしている私の元へペットボトルの水を持ってやって来た。

「……起きた」

 ジロリと睨む私に尾形は珍しく苦笑した。



****



 昨日の夜。
 仕事が終わり、さぁこれから三連休という時だった。
 隣で一緒に映画を見ていたはずの尾形に、いつの間にかキスをされていた。後はもうなし崩しの状態。
 一回だけならまだ良い。いや、正直一回も尾形と私では体力の差がありすぎて終わった頃には息も絶え絶えの状態だ。

 それなのに昨日はソレが三回も行われたのだ。
 喉は当然のように枯れ、起き上がるのも一苦労。
 先程尾形が持ってきてくれた水を飲もうと起き上がるのも腰が痛くて大変だ。

「っ〜」
「すまん」
「謝ったら許してもらえると思うな」
「ははぁ」

 それでも口だけはいつも通り動いてくれて助かった。
 何とかシャワーを浴びた。
 さっぱりした所で、もはや昼に近い時間だがブランチということで良いだろう、食事の準備をする。
 基本的に尾形は食というものに興味がない。自分でも作れないと言っていたから放ったらかしにしていたら何も食べない。
 だから三連休は私が尾形に手料理を振舞ってあげるという目的できたのだが、早速朝ご飯は失敗に終わってしまった。

「簡単なものだけど、お昼も兼ねてサラダとスクランブルエッグ、あとトーストでいいよね。」

 カウンター越しにスンスンと鼻を動かしながらこちらの様子を伺う尾形に強制的にメニューを突きつける。

「あぁ」

 自分が蒔いた種だからか、否定することなく、そして装ったお皿をテーブルまで運んでくれた。

「いただきます。」
「いただきます。」

 向かい合って食べる食事はなんだか心地良かった。

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