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今日が終われば休み。そうすれば尾形の誕生日の準備ができる。
そのためには目の前に積み上げられた書類を片付けなければならない。……すでに心が折れそうだが。
そんながむしゃらに働いた金曜日が終わる。
「で、グッタリしてるの?」
もう夕飯も作る気力もなくて、それでもお腹は空くものだからとヨロヨロと寄ったのはトメさんのお店。美味しいお酒と美味しい酒の肴があれば今日は万々歳だ。
「しかも二人も。」
約束したわけではないのに、なぜか尾形も同じように疲れた顔でカウンターの端に座って頭を垂れていた。
「お疲れ〜……。」
「おう」
とりあえず先付けに出されたキンピラをつまみにビールを流し込む。
染み渡る爽快感に思わず声が漏れてしまう。
尾形にはおっさんだなと言われたがそんな事知ったことではない。アルコールによって少しは回復した体力と気力。
とりあえず追加のおつまみとおかわりのビールを頼み、隣の尾形に今日いかに大変だったかを語り、ウザ絡みする。
「で、尾形は?」
「あ?」
「尾形も大変だったんでしょ?今なら心優しい私が聞いてあげよう。」
尾形は決して多くを語らない。ましてや自分のことは尚更だ。
たまには無理にでも聞き出してガス抜きさせてあげないとすぐに引き篭もるから、ちょっと冗談めかして愚痴を聞き出す。
今日あったことを話す尾形にうんうんと頷きながら、お疲れ様と伝えると普段は大きな黒目をキュッと細くして髪を後ろに撫で付ける。
それが照れている様子だと気付いたのはいつのことだったか。
思えば結構長く付き合っているなと感じた金曜日だった。
尾形のお誕生日まであと残り二日。
そのためには目の前に積み上げられた書類を片付けなければならない。……すでに心が折れそうだが。
そんながむしゃらに働いた金曜日が終わる。
「で、グッタリしてるの?」
もう夕飯も作る気力もなくて、それでもお腹は空くものだからとヨロヨロと寄ったのはトメさんのお店。美味しいお酒と美味しい酒の肴があれば今日は万々歳だ。
「しかも二人も。」
約束したわけではないのに、なぜか尾形も同じように疲れた顔でカウンターの端に座って頭を垂れていた。
「お疲れ〜……。」
「おう」
とりあえず先付けに出されたキンピラをつまみにビールを流し込む。
染み渡る爽快感に思わず声が漏れてしまう。
尾形にはおっさんだなと言われたがそんな事知ったことではない。アルコールによって少しは回復した体力と気力。
とりあえず追加のおつまみとおかわりのビールを頼み、隣の尾形に今日いかに大変だったかを語り、ウザ絡みする。
「で、尾形は?」
「あ?」
「尾形も大変だったんでしょ?今なら心優しい私が聞いてあげよう。」
尾形は決して多くを語らない。ましてや自分のことは尚更だ。
たまには無理にでも聞き出してガス抜きさせてあげないとすぐに引き篭もるから、ちょっと冗談めかして愚痴を聞き出す。
今日あったことを話す尾形にうんうんと頷きながら、お疲れ様と伝えると普段は大きな黒目をキュッと細くして髪を後ろに撫で付ける。
それが照れている様子だと気付いたのはいつのことだったか。
思えば結構長く付き合っているなと感じた金曜日だった。
尾形のお誕生日まであと残り二日。