歪
そいつと出会ったきっかけはちゃんと覚えていない。なんだか気づいたら隣にいたようで、でもまぁそういうやつだからいいかなと思っていた。別に話すときも別段変なやつでは……あったかもしれないけど、嫌いなタイプではない。むしろ好きなタイプだ。面白いし、楽しい。
なんの因果か、今こいつの目の前で全裸になっているのはつまりそういう関係になるからだ。そして目の前で最高のアホヅラを晒しているこいつこそ、ユーディ・ニャン・ニャホニャ・ドラゴニャ。やたら名前はにゃんにゃんしているが鳥そのもののような翼を操り、あらゆるところから火を吹く野郎だ。普段から腹を大胆に出した制服を着ているらしく、風邪引かないのだろうかと心配になる。
「男だったの!?」
「気づかないでいたわけ?」
「だって女の子みたいなかっこしてるから……」
これは不発かな、と制服を手に取った。彼にはそういう文化もなかったのかもしれないし、それはそれで仕方ないだろう。久しぶりに一夜を過ごす相手を見つけて少し浮き足立っていたのかもしれない。
「ま、お子ちゃまにはまだ早かったって感じ? 冷めたし帰るわ」
「えー、でも男なのに男に抱かれたがるなんてもの好きだな!」
「なんでもいいんだよ、抱かれるのも抱くのも。楽しければね」
ふーん、とぼやきながら改めて僕の体を見たユーディは倍ほどある身長を屈めて僕の腕を引いた。着かけていた制服はまたいともたやすく床に落ちた。
「アンタ、男もいけるの?」
「そんだけちっちゃかったら女の子みたいなものじゃない?」
適当な彼の言葉に笑い声をあげ、その腕の中に身を委ねた。
ニャンさん(@toimochi)と茉紘。