友人

メメロ作品
アルミリア




 メメロは存外すぐに見つかった。というより、スキャンモードに目を変更するとどこに隠れていてもすぐにわかる。殺すのは忍びないから持ってきた袋に次々と入れていった。ある程度袋が満杯になったところでふと顔を上げると前方に見知った顔が見える。
「ラグナ」
 彼女の手に握られた剣がちょうどメメロを数匹串刺しにしたところだった。あっさり絶命したメメロたちはそのまま彼女の持っていた箱の中に収納される。私の声に反応したラグナが長い髪を揺らしてこちらを振り返った。
「アルもメメロ討伐?」
「討伐、ではなく捕獲の予定でしたが……」
 ラグナの手元の箱の中を覗くと血みどろのメメロ……とも言えない肉片が集まっていた。ラグナらしい。袋の中で暴れまわるメメロを見ていると大人しくさせても良さそうだ。
「最初は捕まえていた。……その、面倒になって」
 その気持ちは痛いほどわかる。捕まえようと手を伸ばしてもメメロは手の中をすり抜けて逃げたり分裂したりする。イライラして数匹、潰してしまったのは秘密だ。
「生死は問わないのですから構わないでしょう」
「……何なら一緒にやりますか?」
 ラグナの申し出に頷いて背中の斧を取り出した。あらゆる物質を色分けしたスキャンモードの視界が壁、廊下、窓に張り付いて同化したメメロをあぶりだした。
「右四体、左五体確認しました」
「右をやる」
「はい」
 ラグナの剣が滑るように壁を走る。驚いたメメロが逃げようとするのをさらに追いかけて剣は瞬く間にメメロの串刺しを作り上げた。
 負けてはいられない。斧はそこまでの殺傷能力がないから、壁を壊すことはないだろう。思い切りメメロに向けて突き立てる。最初は三匹、次に二匹。真っ二つになったメメロが地面にびたんびたん、と落ちた。
「これは……便利ですね」
「でしょう? 捕獲なんて面倒なことしていられません」
 かき集めたメメロを各々袋に入れていく。顔を見合わせて頷くと、さらにメメロを狩るために歩き始めた。

テトイ メメロ討伐作品02
ラグナさん(@homu_o)お借りしました。
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