敬人と中庭
「……きろ……お……」
「ん〜……?」
「おい、起きろ」
「……あれ、敬人。どうしたの?」
「どうしたはこっちの台詞だ。こんなところで寝入るんじゃない」
「あ〜……寝てたか……」
「寝るならこんな所じゃなく保健室か他のきちんとした所で寝ろ」
「寝るなとは言わないんだね、意外」
「お前への案件を捌いてるのは生徒会だ。お前が激務なのは分かっている。俺もそこまで鬼ではない」
「やっさし〜」
「お前も来た案件を全て引き受けなくてもいいだろう。そういった管理も仕事のうちだぞ」
「う〜ん…でも、出来るから良くない?」
「阿呆。俺が言えたことでもないが、去年のようになるぞ」
「……でも、今はホントに楽しいの。出来ることはなんでもしたい」
「……」
「敬人は心配性だなぁ」
「……無理はするなよ。そして寝るなら保健室で寝ろ」
「優しい敬人くんが運んでくれたりしない?」
「……いいだろう、そら行くぞ」
「えっ待って待って待ってホントにすると思わないししかもお姫さま抱っこは死ねるやめてぇ」