微睡みの中

気づくと雨は止んでいた。雲の隙間からは月と星が顔を出している。起き上がろうとするわたしを杏寿郎の腕が離してくれなくて。微睡まどろみの中、甘ったるい口付けを繰り返していた。

「唇腫れちゃうね」

「構わない。もっとさせてくれ」

ちゅっとリップ音の可愛らしいキスの後、舌を出す杏寿郎に口内を舐めとられる。杏寿郎の腕枕の上、横向きで舌を何度も絡めあっているとすぐに子宮の奥がじんわりとしてきてしまう。杏寿郎の反対側の手はわたしのお尻を撫で回していて…だからか脚に触れている杏寿郎のソレもまた角度を付けてそそり立ってきていた。

「これなぁに?」

それを指で触れると「おい」って杏寿郎がキスを止める。

「だって」

「仕方ないだろう。最愛のハルと口付けているのだから。オトコとして当然の結果だ。だが無理強いはさせたくない。今致したばかりなのにもうこんなになってしまっているが、気にしないでくれ」

気になるから言ったんです。なんて言わない代わりにわたしはチュッと杏寿郎にキスをすると、そのまま身体をベッドの下に移動させた。

「お、おい、ハル、こら、」

杏寿郎を組み敷いて上に乗っかったわたしは、そそり立つ杏寿郎のそこに顔を寄せた。

「頼むそれは、そんな事をしたら…アッ」

ちょっとだけ強引に杏寿郎のソレを口に含んだ。亀頭に口付けてからゆっくりと喉の奥ギリギリまで飲み込むわたしに、「アアアアアアアァアアアッ、」天井を見上げる杏寿郎の喉仏がゴクリと動いた。大の字でベッドに転がる杏寿郎の上でわたしは指で掴みながらも口に含んで上下に頭を振りつける。ポスッと杏寿郎の力の入っていない手が遠慮がちにわたしの髪を撫でる。下から見つめあげる杏寿郎は、目を細めながらもわたしを見ていて…

「甘美だ、な…この景色…」

そう言うとまた喉仏をゴクリと動かした。杏寿郎の事、気持ちよくさせられている事が嬉しくて。わたしの愛撫で感じてくれる杏寿郎をこのままずっと見ていたいなんて思えてしまう。

「クッ、それはヤバイ…」

裏筋を舌でチロチロと舐めあげると杏寿郎の腹筋がそれを堪えるようにポコポコと動いた。だからででそれに触れると、はぁ〜…と大きく肩を揺らして呼吸をする。フーっと息を吐いて耐えているその姿すらカッコよくて。
手と口と舌で杏寿郎のソレを精一杯愛撫した。

「ハルもう、」

「んう」

「離せ、イッてしまうッ」

「ん」

離そうとするも、力が入りきらない杏寿郎の腰を押さえつけてわたしはそのまま口で愛撫を続けた。でもすぐに「クッ…」杏寿郎の苦し紛れな声と口に放出された濁った精子を、その放出が全部終わると同時にゴクリと飲み込んだ。口を開けて呼吸を繰り返す杏寿郎は、わたしの腕を掴むと上に引き寄せてぎゅうっと抱きしめた。

「全く君は、そんな事しなくてよいのに」

「わたしだって、杏寿郎を気持ちよくさせたいもん」

「ありがとうハル。最高に気持ちよかったよ」

「うん」

笑いあった瞳が重なってまた口付けをする。舌を絡める杏寿郎は、わたしの胸の突起を指で弄っていて。これじゃあまたしたくなっちゃうのに…。そう思ってもキスも止まらなければ、この行為も止められなかった。

わたし達は心に空いていた隙間を埋めるかのように、何度も何度もお互いの吐息に染まり続けたんだ。