もっとずっと知りたくて

最寄り駅の階段を降りると改札を出た所に金色の髪を見つけた。アルミン?え?近寄るとアルミンが「お帰り!」ふわりと抱きしめてくれる。その温もりの温かさにそっと目を閉じる。

「ただいま。」

ギュッと強く抱きしめた後、顔を覗き込むようにアルミンが私を離した。そのまま手を取ってそこに指を絡める。別にアルミンがこうするのはおかしい事じゃない。けれど今までそんな風に恋人みたいにされた事がなかったせいか少し照れくさかった。

「最近優しいね、アルミン。」
「…だめ?こんな僕じゃ。僕は弱いんだけど、それでも名前を護れる男になりたいと思ってるよ。」

トクンと胸がザワつく。心地好いアルミンの声と温もりに自然と頬が緩んだ。なにかがアルミンの心を動かしているというのなら、そのなにかは、私がしたのかもしれない。

「うん。嬉しい!」
「ほんとに!?え、ほんとに喜んでくれる?」
「え?うん。純粋に嬉しいけど。」
「よかったー。もし迷惑がられたらどうしようかと思ってたから。」

思うわけないのに、そんな事。
アルミンといると、自分までいい子になれたような感覚になる。アルミンにならなんでも素直に話せる。
キュッと絡まる指に力を込めるとアルミンの視線が降りてくる。大きなブルーアイはアルミンの綺麗さを無言で物語っていて…

「迷惑なんて思わない。もっとずっとアルミンが知りたい、」

自分でも何を言っているんだろうと思う。
アルミンの気持ちが触れてる体温で伝わってくるようでそれが太陽の光みたいに温かくて…。

「名前、僕…。…僕も名前の事をもっとずっと知りたいよ。」

嬉しそうに笑うアルミンにギュッとくっつくと、二人で家路を急いだ。






ひとしきり身体を重ねた後、アルミンが一緒にお風呂に入りたいって言ってきたから二人で一緒に湯船に浸かっていた。
金色の髪をオールバックに後ろに撫で付けているアルミンはいつもと雰囲気が違っていい男風に見える。だから私は向かい合ってアルミンの開いた足の間に身体をすり込ませて、その首に腕をかけた。
立ち膝しているから私のが少し背が高い。

「名前?」

キョトンと私を見上げるアルミンにそっと顔を寄せると、迷うことなく私のキスを受ける。お風呂の中だからか、いつもより舌が絡まる音が鮮明に耳に入って漏れる吐息もエコーすらかかっているようだった。
私の背中に腕を回して抱きしめるアルミンの舌をにゅるりと絡めとって、そのままアルミンの耳に指で触れると「ンッ、」甘い声が漏れた。

「また勃っちゃうよ、名前、」

苦し紛れなアルミンの声だけど、もうそう答えた時には半分以上硬さを増していて。アルミンのソレを手で掴んでスルりと上に擦りあげると「アアアッ、」ちょっとだけ震えた声でアルミンが声を上げた。

「ハァッ、ヤバいって名前。」
「ん、いいよここでシよ?ね?」

首を傾げてアルミンを見つめると、真っ赤な顔でコクリと頷いた。
アルミンのを掴んで手で上下にしごく私の胸の尖端を口に含んだアルミンは、そのままチュウチュウと吸い上げる。

「名前、左のが感じるんだよね、」

ふふって笑いながら敏感な方の突起を口に含んで舌で転がすアルミンはめちゃくちゃ色気がある。
胸から首筋に舌を這わせてそのまま唇を貪るアルミンは可愛い顔したオオカミだ。そうさせてしまったのは他の誰でもない私だけれど。
湯船の中で身体を触りながらもアルミンの手はゆっくりと私の中に入り込む。細いアルミンの指など簡単に受け入れてしまう私のそこはお湯の中であるが十分に潤いを増している。いつでもアルミンを受け入れられると思う。

「名前、スゴいよ、ここ。もしかして、ベッドの上より感じてる?」
「ん、たぶん、」

いつもと違う場所だと興奮するって誰かが言ってた気がするけど、こんな狭い湯船の中での交わりはいつも以上に感度もあがっているんだと思えた。
肩を揺らして息を吸い込んだアルミンは、私を抱えたまま立ち上がると、壁に私の背をつけて足をあげる。パックリ開いたそこに斜めからアルミン自身を埋め込んだ。

「動くね、」

そんな掠れたアルミンの声に、ギュッとアルミンにしがみついて鳴いたのは私の方。
今夜は、このままアルミンと離れたくないなんて。
こんなよく分からない気持ちになるなんて。どうかしてる…