東京卍會

独り占め


「おー名前!また千冬、告られてんぞ〜」

中庭に続く渡り廊下から見える景色の中に、千冬とどこぞの女子が二人で向かい合っていて、なんなら千冬は涼しい顔してその女を見ている。
東京卍會の壱番隊副隊長に任命されてからというもの、こうして千冬女子が日に日に増えていた。それは千冬の可愛らしい外見とは裏腹に男らしい性格だったりとか、人懐っこい笑顔だったりとか、諸々の理由だろう。
何より、彼女いないっていうレッテルが貼られているから、こうして毎日の様に千冬は呼び出されては女子の告白を受けて、きちんと断っている。

「ごめん。俺好きな女いるから」

そんな風に断りを入れるから、余計にみんなが千冬の本命を探し出そうとしている。故にこれは絶対にバレてはいけないこと。
運良く私は3年、千冬は2年で、関係性は一切ない。だからバレずにすみそう…なんて思っている。そして、千冬がめちゃくちゃモテるって分かっているからこの関係を隠している。
告白を断った千冬が振り返ると目を大きく見開く。途端に笑顔になって自販機でミルクティーのボタンを押した私達の所まで駆けてくる。眩しすぎるその笑顔で元気いっぱいに言うんだ。

「場地さーん!!」

私の真横にいる場地圭介に飛びつく勢いで自販機前に到達した千冬に場地くんは「よー千冬」八重歯を見せて笑った。
七三分けの厚底眼鏡をかけて長い黒髪を一本で束ねている場地くん。学校にいる時はこの真面目スタイルを貫いている。私はミルクティーを買い終えるとチラリと視線を千冬に向ける。

「場地さん今日家行ってもいいっすか?」

そんな千冬の問いかけに対して場地くんは私を見下ろすからほんの一瞬コクリと小さく頷く。すると場地くんは「いいぞー」って軽く答えた。

「やった!んじゃいつもんとこで俺待ってますね」

くるりと二人に背を向けて渡り廊下を戻って行く私の後ろ姿を、千冬はきっと見つめているに違いない。
今の場地くんへの会話は全部が私宛だって分かるから。
壱番隊隊長の場地くんに朝から晩までくっついている千冬だから、なんの違和感もなくあの場に入れたけれど、これが一緒に並んで歩くのが場地くんじゃなく私とだったのなら、うちの学校の千冬女子から絶対嫌がらせをされるだろうと思うと、この関係をやっぱり公にはしたくなかった。





「まだ言っちゃダメなの?俺らの関係…」

両親共働きのうちは21時を回らないとこの家には誰も帰ってこない。だからこうして遠慮なく彼氏である千冬を招き入れる事ができていた。
ベッドを背にクッションの上に胡座をかいて座っていた千冬が、飲み物を持って来た私を見上げてそう言った。
コトっとコーラの入ったコップをテーブルに置いた私の手首を掴んでそれを左右にぶんぶんと振っている千冬はどっから見てもご飯を強請る子犬の様で…
二人きりだとこうして甘える千冬がめちゃくちゃ可愛いと思って胸がキュッと音を立てた。
膝をつく私の腰に巻きついてぎゅうぎゅうする千冬の金色の髪をふわりと撫でると「ちゅーしてぇ」一瞬で千冬がオトコを通り越してオスの顔に変わる。
弱いなぁその顔。そうやって可愛さアピールしつつも、顔を寄せる私の後頭部に腕をかけて引き寄せると、主導権を握るようにキスを交わす千冬が狡い。可愛い顔した小悪魔だよなぁほんとに。
目を閉じて千冬の柔らかな唇の感触を感じていると、不意にトスッと視界が歪む。あれ?見えるのは天井と千冬の真剣な顔。これっていわゆる床ドン?私の顔の横に手を着いて完全に押し倒している千冬が、ほんのり赤い顔で続けたーー

「そろそろ、先に進みてぇんだけど、ダメ?」

金色の前髪が千冬の額からさらりと落ちて大きな猫目が私を真っ直ぐに捉えている。ドクンと脈打つ心臓と、耳に入る時計の秒針の動く音。遠くで子供が叫んでる声…緊張して喉がカラカラになる中、私は千冬を見上げたまま「うん」そう一言呟いた。

「名前…好きだ」
「千冬、私も好き…」
「俺のが好き」
「ふふ、私のが好き」
「俺!」
「もう、」

笑いながら張り合う千冬に私は彼の頬に手を添えて、そのまま自分に引き寄せる。甘ったるく唇を重ねる千冬は、ほんのり開いた唇を割って舌を入れ込む。私の舌を捕まえて舐める千冬の唾液が口内に入り込む。それをジュルリと吸い上げて舌先で歯列をなぞる。上顎をねっとりと舐めとる千冬の濃厚なキスに、上唇をハムッと甘く咥えて舌先で、唇をいやらしくなぞる。
こうして千冬とディープキスをする事は何度もあった。押し倒された事も胸を触られた事も。けれどそこまででそれより先に進んだ事は今までなかった。勿論ながらこうしてキスをするようになってからは、その先の事も考えている。私の中では千冬と最後までいく覚悟はできていて、それが今日になるとは思ってなかったけれど、千冬とならそれはいつきても構わないってそう思っている。首筋をなぞるように舌を這わせながら「ピアス外していい?」聞かれてコクリと頷くと千冬が私の耳に着いたピアスを外す。そこをまるで消毒するかのように舌で舐めると身体がびくんと反応する。

「耳、気持ち?」
「ん、気持ちいい、もっとして」
「おう」

耳朶を唇でハムりながら、舌先を耳穴の中に入れ込まれると、周りの音が遮断されて千冬の熱い吐息が強烈に耳に届く。動くと擦れる服の音と、カタンと机の足にぶつかる音、それに混ざって千冬と私の甘ったるい吐息がこの部屋に充満していた。そろそろと降りてきた千冬の手が制服の上から胸に触れた。ムニッて指を動かす千冬は「脱がせるよ」そう言って顔を上げると私を抱き抱えて起き上がらせて、そのままベッドの上へと押し上げた。同時にブレザーを肩から抜いて、シャツのボタンを一つ一つ外していく。前が開くとまた千冬に押し倒されて上顎をなぞる深い口付けが落とされた。馬乗りになった千冬が開いた脚の間に膝を入れて一度ムクリと起き上がると、着ていたブレザーを素早く脱ぎ捨てた。緩めに締められたネクタイを片手でズルズルと外してそれもベッドの下に落とす。右手で私の左乳をムニュムニュ触りながらも左手では自分のシャツのボタンを外してそれもベッドの下に落とした。
細身に見えても筋肉の着いた千冬の身体。割れてる腹筋が目に入ってクラクラする。下からツーっと腹筋を指でなぞり上げると「ちょっと、」真っ赤な千冬の顔と目が合った。ほんのり息のあがっている千冬が可愛くて、「感じた?」そう聞くとまた真っ赤な顔で「当たり前だろ」って。当たり前に私の行動一つで感じてくれちゃう千冬が可愛くて大好きで私はベッドに肘を着いて上半身を半分起こすと、千冬の首の裏で手を交差するようにしてギュッと抱きついた。すぐに左手一本で私を支える千冬に、ベッドの上でまたキスを交わす。もう何度目?何十回?いや、何百回?ううううん、何千回目?千冬の柔らかい唇と舌を舐めながら、私は唇を首元に移動させて、クイッと出ている喉仏に甘く吸い付いた。舌でチロチロとそこを舐めると「ンッ、」堪えるような千冬の声に、腕を背中に回して喉仏を何度か舌で転がした。

「ね、つけてもいい?名前のものって印、」

鎖骨の上ら辺を指でなぞりながら耳朶を口に含んでそう言うと、感じたのか千冬は肩をビクンと震わせながらも、「好きにしろよ」なんて言うんだ。だから私は自分の髪を手で後ろに持っていくと、千冬の鎖骨ら辺にちゅう〜っと唇を押し当てて吸い付く。ちゅぽって音と共にそこに見ると、ほんのり紅く色付いていて、「着いた!名前の千冬って印!」笑うと千冬が真っ赤な顔で目を逸らした。

「千冬も後でつけていいよ」
「ん。もう、ちょっと俺にやらせて」

ちょっとだけ不満顔で千冬が私に覆い被さる。スッと背中に腕を入れてブラのホックを外した。それをゆっくりと腕から抜く千冬の視線は当たり前に胸元に釘付けで…

「触ってもいい?」
「ん、触っていいよ」

まるで腫れ物に触れるかのように千冬のほんのり手汗をかいた熱い掌が胸を覆った。そのまま円を描くように揉み出す千冬は、ゆっくりと視線を先端に移して…一度視線を私に戻すから「いいよ舐めて」そう言うと照れくさそうに視線を逸らした。
それでも興味津々の視線のまま、胸の突起をちゅうっと吸い上げる。ふわりと腰の浮くような快感に思わず甘い声が盛れた。緊張していたのは最初だけだったのか、千冬は胸を口に含むと舌で存分に愛撫し始める。そのまま手を脚元に移動させて、下着の上をなぞられてトクンと胸が大きく脈打った。

「ねぇ濡れてない?」
「ん、濡れてる…だって千冬とそゆことしてるんだもん。当たり前でしょ」

そう言い返しながら、私も千冬の股間にそっと手を添えると、そこはもうガチガチに硬くなっていて、触られた事でそれがバレて気まずそうに千冬が笑うんだ。

「俺もビンビン。マジではち切れそうでヤベェと思う」
「ふふ、可愛い」
「からかうなよ、」

頬を膨らませてジロッて睨まれるけど全然怖くない。むしろそんな千冬は可愛いくて、私は千冬の割れた腹筋を指でなぞりながら、ガチガチの股間に手を添えるとそこから千冬を見上げた。

「フェラしてあげようか?」
「はっ!?」
「脱がせてあげるね」

千冬の答えを聞く前にスラックスのベルトに手をかけてそれを外しにかかる。

「待って名前!ダメ、恥ずいッ!!」

顔を真っ赤にして口元を手の甲で隠す千冬に、萌しかなくて。嫌がる千冬のスラックスをちょっと強引に脚から抜き去った。黒のCKパンツのそこ、モリっとしているそこに手で触れると「うっ、」千冬が目を細めた。そんな千冬がしこたま可愛くて私は千冬のそこに膝まづくように正座をすると、パンツを引っ張った。ぴょこんと顔を出して揺れる千冬のそれは、想像より遥かに大きくて…泣きそうな潤んだ目を細める千冬の前、私は手で握ってスっと下まで下ろすと「ッツ、」声なき声を小さく漏らす。

「声、出していいよ千冬。気持ちよくしてあげるから」

後ろ手をシーツにダンと着くと、千冬は脚を投げ出して大きくゆっくりと呼吸をしている。手で数回上下にしごいてから亀頭を舌でぷにぷにと押すとじわりと滲む透明の汁に口を開けてそれを中に含んだ。

「アアアアアアアッ!!!待っ、名前ッ…」

恥ずかしそうに鳴く千冬を視線だけで見つめあげる。それすらも千冬にはダメだったのか、首を左右にコクコクと振っている。

「んな可愛い顔、してんなよッ、マジでッ」

思いっきり腹筋に力を入れているのか、千冬がフーフー息を吐き出しながらも目を細める。手を後ろに着いて天井を見上げる千冬に、裏筋から舌で吸い上げるとビクビクと下半身を震わせる。そのまま奥まで飲み込んで上下に頭を動かしながら舌で絡ませると、千冬がギュッと私の手を掴んだ。

「イきそ、ヤベェから、」
「ん、」

イッていいよって意味を込めてニコッと笑うと千冬は気を逸らそうとしているのか部屋を見回していて…でもすぐに「アアッ…」と、甘ったれた声を漏らすと「イッ…」堪えるようなくぐもった声の後、口の中にソレが勢いよく出てきた。見る見る口内をいっぱいにするソレを飲み込もうとするけど、全部は飲めきれなくて口端から盛れてしまう。ティッシュで拭き取った私を千冬は高揚した顔で見ながら呼吸を整えている。

「…名前、慣れてねぇ?」
「まさか!…場地くんとかに仕込まれたというか、」
「場地さんにっ!?…それならまぁ、仕方ねぇけど。なんかちょっと悔しいから俺が攻める!名前は俺の下に居ろよな」

そーゆう所も対抗意識燃やしてきて可愛いなんて言ったら千冬はまたむくれるだろうから「うん」って頷いたんだ。
形勢逆転、私を押し倒した千冬は、もうぐっしょりしているであろうそこに指を突っ込んだ。飛騨を割って人差し指を入口に宛てがうだけで、トロリと液が溢れ出てくる。だからか途端に含み笑いで私のつわになった胸をペロリと舐めると、私を抱えるように後ろから抱きつくと、そこから腕を伸ばして下着の中に入れ込んだんだ。
後ろから項や耳朶、肩に唇を落としながら左手で胸の突起を指で弄り、右手はスカートをまくって下着の中、腟内に中指の第一関節まで入れてクチュっと水音を立てる。

「ンッ、千冬っ、やんっ、」
「どうしたの?名前」

フーっと耳に息を吹きかける千冬にゾクリと腰が捩れる。耳朶を口に含んでわざとらしく吐息を漏らす千冬は、決して指を止めることはない。

「んう、千冬ぅ…ハアッ、」
「うん?どーしたぁっ?」
「…気持ちぃよぉ」
「ん、俺もな」

奥へ奥へとグリグリ指を突っ込まれて、指を飲み込むように吸い付く私の腟内を、それでも掻き混ぜるように指を動かしている。まるでベースを弾いている様な巧みな指さばきに呼吸があがってくるのが分かる。
あぁやばい、目の前まできてる…
首筋を甘噛みしてちゅうちゅう吸い上げている千冬を振り返ると、不意打ちで唇を塞がれた。レロンと口内の壁を舌で舐められて舌先を口から出して揺らしてくる千冬のをちゅうっと吸い上げると「ハァッ、もっと絡めて名前ッ」舌を伸ばしてくる千冬にもう一度ちゅうと吸い上げた。だけど次の瞬間、下着の中から指が抜けると、グイッと千冬に抱き寄せられる。そのまま間髪入れずに深く口付けられる。酸欠になりそうなキスを終えると、コツンとおデコをくっつけて千冬が照れくさそうに笑うんだ。

「もー我慢できねぇし、ちゅう」

ハァハァ息があがる私に対して全く呼吸の乱れていない千冬は、私の脚元に座るとスカートのファスナーを下ろして簡単に脚から抜いた。その後すぐに湿った下着を誇らしげに見ながら両手でスルスルと脱がせた。
そのまま女豹のように左手をベッドに着くと、右手で私の腟内にまた指を押し入れする。今度は顔を近づけてぷっくりと顔を出しているであろう突起を一舐めするから余計に身体が捩れた。

「んう、千冬…」
「んー?なに?ここ?」

そう言ってまたペロリと舐める。絶対に楽しんでいるだろう千冬が憎たらしいけど、身体はもっと、もっとと求めてしまう。ギュッとシーツを握る手に、千冬の指が絡まってキュッと力を込める。千冬の指と舌で下半身を弄られて呼吸があがる。千冬は突起を舌で何度も舐めるから身体の中に真っ白の線が突き刺さるみたいにビクビクと子宮を震わせた。

「名前…」
「千冬の意地悪ぅ」
「ごめんて。堪んなく可愛くて、色々してやりたくなったんだよ」

スルスルと上に上がってきた千冬はベッドの下に落ちているスラックスのポケットからゴムを取り出した。

「ポケットに入れてたの?」
「うん。すぐ使えるようにな」

ニカッて笑う千冬のその素直さにつられて笑ってしまう。やる気満々だったわけね。私は千冬の後ろから顔を出して、ベッドに座ってゴムを装着するのをジィっと見下ろす。

「見られてると恥ずいんだけど」
「いーじゃん、見たいの、」
「はい、もう終わり。時間だ、俺たちが一つになる」

振り返りざまに頬にキスをした千冬は、またベッドに私を横たわらせて脚を開かせると、その間に膝をつけてしゃがみ、ゴムに包まれた千冬のソレを手で持って私の中にゆっくりと挿入してきた。全身の力を抜いて千冬を受け入れる私は、その心地良さに大きく息を吐き出す。

「あーっ、ヤベェっ、」

挿入った!って笑顔を見せる千冬がそのまま私の腰を掴んでほんのり円を描くように自分の腰を回し始めた。手を着いて私を見下ろす千冬は、汗ばんだ身体をユラユラと揺らしている。真剣な瞳に見つめられて、私の目には千冬以外映らない。サラりと落ちた前髪の先からポタッと垂れた千冬の汗が私の胸に落ちた。外の雑音に混ざって千冬の腰を動かす音と、肌が擦れる音、ベッドのスプリングがキシキシと軋む音、それから私の口から盛れる恥ずかしい声と、千冬の甘い吐息が耳にこびり付いて離れない。この景色、絶景…なんて思う余裕はなく、千冬の妖艶な瞳が真っ直ぐと私を見つめて離さない。

「名前…好きだよ」

時折そんな風に愛を囁いてくれる千冬が好きで好きで、私はギュッと千冬の首に腕を回した。

「ちゅーする?」

可愛らしく私を見つめる千冬にコクリと頷くと律動を緩めながら顔を近づけて舌を絡めた。それだけでまたキュンと腟内を締め付ける。だから千冬がほんのりと目を細めた。

「名前可愛い、もっとその顔見せて」

優しい千冬の声に顔を上げると、千冬が心地良さからちょっと顔を顰めていて…それがまた堪らなくかっこいい。千冬の頬に手を添えるとまた汗がポタッと流れ落ちた。

「すげー気持ちい…もうイキそ…」
「んっ、名前も…イッちゃう…」

奥をグリグリと擦る千冬の律動に自然と私の腰も揺れて肩が揺れる。あんもう、だめだ。私が喘ぎ出すと千冬の律動が高速になって、私の上で快感を堪えている千冬の顔を見ながらビクビクビク…ーー絶頂を迎えた。

「クッ、」

そのすぐ後、千冬の小さな喘ぎ声が聞こえて、ピタッと止まると目を閉じて集中している千冬が、ふぅ〜と息を吐き出す。そのままクタっと私の上に倒れ込んだ。

「最高…」

汗びっしょりの千冬を抱きとめてぎゅうっと抱きしめる。身体が結ばれると何か変わるのか?なんて正直思っていた。こんな艶っぽい千冬の顔、みんな千冬女子たちは見たいだろうなぁ〜なんて思うと、ちょっとだけ心に余裕ができたなんて。

「千冬あのね、明日…手繋いで一緒に登校しよっか?」
「えっ、マジでっ!?」
「うん…」
「だって千冬の事、独り占めしたいもん」
「安心しろよ、どんな女がきても、俺のここは名前だけのもんだから」

トンと胸を叩いた千冬はふわりと私を抱きしめた。
こんな風に誰かを独り占めしたいと思った事は初めてで、この大きな一歩がとても大事なものなんだって思う。みんなに人気の千冬だけれど、その愛は私だけのものだって、ずっと思うよ。


-fin-