本日セカンドシングルのアー写撮影日。みんな真っ白い衣装を身にまとってこれから撮影が始まる。
最初はボーカルの颯太。
「雪乃さん、後でこれでも撮って。」
スッと差し出された颯太のスマホ。それをなんなく受け取って「了解!」私の言葉に微笑むと颯太は意気揚々と撮影現場へと乗り込んだ。
こんなに白が似合うグループ珍しいなぁーなんて感心していたら「あ、それ。」澤夏が私の手元を指さす。
「あー颯太がこれでも撮って欲しいって。」
「ふうん。」
え、なに?なにその意味深な返答。だから澤夏に近寄って「なに?」見上げるとふんわり微笑んだ。げ、やめて、澤夏スマイル。それ無駄にキュンとくるから。
「ね、写真撮ってやろーよ?」
「え?写真?」
ちょっと何言ってるか理解できず首を傾げる私に澤夏は手中にある颯太のスマホを奪うと勝手にロック解除をしてカメラをたちあげる。
「何故解除できる?」
「颯太の指の動き見たから。適当に押したら当たった。ほら撮るよ!」
グイッて肩に澤夏の腕がかかって耳元に顔が近寄る。え、この人結構強引?カシャカシャって気づくと連写で撮られていて。満足気にスマホを私に返した。
だけど次の瞬間、カメラ画面を消したそこに現れた画像に目を見開くと、慌てて颯太が駆け寄ってきた。
「み、見た?」
ちょっと舌っ足らずな喋り方で私を凝視している。まぁ、見た。見ましたけど。苦笑いで「見たわよ。」なんて言うとみるみる真っ赤になる颯太。
「ちゃうねん、ほんまに出来心やで。無防備な雪乃さんが悪いで、ほんま。」
まさかの私のせい!?
そこに写っていた颯太のスマホの待受画面は私の寝顔。一体いつ撮られていたのかすらわかんないけど、何でか悪い気はしなくて。
「みんなに見られないようにしてよ?」
私の言葉に「え?うん。」なんてハニカム颯太が悔しいけど可愛い…。
((こんなヒヨコなのに。ちぇ。))