ロマンチックナイト

 深夜2時。丑三つ時。
 ダンスサークルの仲間との飲みの後、フラフラになりながらも家に帰ってきた俺は軽くシャワーを浴びてそのままベッドにダイブした。絶対ぇ起きねぇだろう眠りについたものの、頭の奥で聞こえる呼び鈴にハッと目を覚ました。
 ピンポーン、ピンポーンピンポーン!引っ切り無しに鳴り響く呼び鈴に最高潮苛つきながら起き上がると真っ裸だった為トランクスを穿いてドカドカと大股開いてドアを開ける。
「おい近所迷惑だろっ!」
 普段ならそんな怒鳴り声を出す様な奴ではない。これでも少なからず一般常識は持ち得ているはずだ。だがしかし今の自分は大量のアルコール摂取後と、睡眠不足のせいで正常な判断ができやしねぇ。ドアの向こう側、外にいたそいつに向かって自分が近所迷惑だろ!って言われても仕方のねぇくらいの大声でそう言ったんだ。
「ナオっ、誰かにつけられてて、怖いよっ、助けてっ」
 ふわりと首に腕が回されてそんな言葉と共に抱きつかれた。急に甘い香りが俺を包み、思いの外彼女の冷たい身体を気づけば抱き返していた。
「大丈夫かよ、とにかく中に入れ。身体冷てぇじゃねぇか、たく」
 幼馴染みの雪乃をぎゅっと抱きしめながら俺はドアを閉めて、しっかりと鍵をかけた。
「今何時?何してたの、こんな時間まで」
 すっかり怒りが抜けた俺は雪乃を寝室へ連れていきベッドの上に座らせた。相当怖かったのか両腕を押さえてぎゅっと身体を抱きしめている。
「サークル飲みで閉店までいたの。さっきみんなと別れて歩いて帰ってたんたけど、足音がずっと着いてきて…怖くなって自分の家に行けなかった…ごめん…」
「いやいいよ。逆に雪乃が一人で帰らねぇでよかった。とりあえず温かいもん、飲む?珈琲しかないけど」
 キッチンでお湯を沸かそうとケトルの電源を入れに行って戻ってくると雪乃は泣きそうな顔で俺を見ている。それから眉間にシワを寄せたまま、ぽってりした唇を開いた。
「ナオなんで裸?えっちなことしてたの?」
 しまった、すっかり抜けてたけど俺パン一よね。急に羞恥心で苦笑い。
「バカヤロお前なぁ…。俺も直己達との飲み終わりでシャワー浴びてそのままバタンキューしてたのよ。誓ってしてねぇぞ、えっちな事なんて」
 比較的可愛らしい柄のカップにドリップをセットすると俺はベッド脇にある立て掛けのクローゼットにかかっていたトレーナーを取るとそれを頭から被った。
「そっか。ごめんねこんな夜中に」
「気にすんなって。俺等子供ん時からずっと一緒なんだから今に始まった事じゃねぇだろ?」
 ベッドの上、雪乃の隣に座った俺は震える雪乃の肩をそっと抱く。
「今日はこのままうちに泊まれ。明日送ってやるから、な」
 俺の言葉にこくりと頷いた雪乃は俺を見て安心した様に笑顔を見せた。

 珈琲を飲んで少し温まった雪乃。俺はベッド裏にあるタンスの引き出しから雪乃が着れそうな服を取り出した。
「とりあえず着替えろよ。シャワー浴びてもいいけどどーする?」
「浴びる」
「お、おう」
 別になんてことねぇ。雪乃をうちに泊めた事は今まで何度も…いやいや一度もねぇわ!急にドキドキしてきた俺は、雪乃がシャワーを浴びている間中もずっとドキドキしていた。
「あいつは幼馴染みで妹みてぇなもんだ、うん、そうだ、雪乃は妹だ!」
 まるで自分に言い聞かせるかの様にそう言葉にすると、少しだけ冷静になれた。
 完全に酔いの覚めた俺は無駄に筋トレをして時間を潰した。
 男の俺と違ってなかなか出てこない雪乃を心配した頃、漸くガチャリと音がして雪乃が寝室に戻って来た。俺の服を着て濡れた髪をタオルドライしながらこっちを見た雪乃。おいおいちょっと待て待て、「お前、なんで下穿いてねぇの?」でけぇーのがいいって言うからビッグサイズのトレーナーを一枚だけ身に着けた雪乃。生脚が俺の股間をチクチクと刺激する。
「ナオだって穿いてないじゃん、パン一だし」
 呑気な声でそう言うと雪乃はテーブルに置いてあった俺の飲みかけのペットボトルの水を手に取るとそれをごくごくと飲み干してベッドに座った。
「雪乃眠くなっちゃった…ナオ、寝てもいい?」
 壁掛け時計に視線を移せば、雪乃がうちに来てからざっと小一時間は過ぎている。俺はギンギンに脳ミソ覚めちまってるけど、目の前の雪乃はふぁ〜と欠伸を繰り返している。マジで眠そうだな。
「ならほら、ベッド使っていいから。ただ髪だけは乾かせよ、風邪引くから」
「ん。ナオ乾かして?だめ?」
「はぁ!?…たく、甘えやがって」
 ポカって雪乃の後頭部を痛くねぇ程度に叩いてドライヤーのスイッチを押す。ベッド下に座る雪乃の髪を指で解きながら温風を当てる。つーか女の髪乾かすのなんて始めてだし。男兄弟で育った俺に、そんな事する日が来るなんて思いもしねぇ。思ったより柔らかいんだな、こいつの髪。ふんわりと風に乗せて香る自分と同じシャンプーの香りすら、無駄に股間を刺激するなんて。
 数分で乾かし終わり、雪乃は振り返って俺に「ありがとぉ」と甘えた声で礼を言う。そのまま徐ろにベッドに潜り込んだ雪乃。ひょっこり布団から顔を出して小さく呟いたんだ。
「寒いからナオが温めてよぅ」
 てめぇ何言ってんだ!?と内心ひっくり返りそうになりながらも、あくまで冷静を装って「俺は床でいい」と冷たくあしらう。
 つーかこの状況で一緒にベッドになんて入ったらもうやる事なんて一つしかねぇだろ。正直酔いは覚めてるけど、理性のタグが外れるのは簡単だ。全く持って一ミリの自信もねぇわ、手出さない自分の。
「やだよぅ。ナオ温かいから湯たんぽして」
「断る。…あのさぁ、俺の事どんだけ信用してくれてんのか知らねぇけど、この状況で襲わない自信ないからね。分かったなら一人で寝ろ」
 仕方ないから素直にそう言葉にすれば雪乃はくすりと笑って手を伸ばしてくる。簡単に掴まれる俺の腕。シャワー浴びた後だからさっきみてぇな冷たさはもうねぇ。なんなら俺より雪乃のが火照ってるんじゃねぇかとすら思える。
「やーだ。ナオと寝る。ぎゅーして」
 ぶんぶん容赦なく俺の腕を振る雪乃にマジで理性のタグが外れそうだ。まだ掛け布団一枚隔てているけど、それが無くなったら絶対無理だ。頼むからこれ以上俺に触んなって思いながらも雪乃の腕を振り解こうとすれば、「お願い」今度は上目遣いで俺を見る瞳はほんの僅かながらに潤んでいる。
 あーもーマジで無理。
 俺は雪乃の腕を掴み返してジッと見つめ返す。
「いーの?俺がお前に手出しても。悪いけど出さないで欲しいっつーなら一緒には寝れねぇ。出しても文句言わねぇ、怒らねぇっていうなら一緒に寝てやるよ」
 もうヤケクソで、俺は心根を素直に雪乃に伝える。ここまで言えばその手を離すだろうと願いを込めて。
「いいよ雪乃。ナオの事好きだもん」
 ――――は?今なんて?
「え?」
「早く寒いよぉ」
 ぐいぐい引っ張られて力の抜けた俺は雪乃のいる俺のベッドの中に身体を入れた。中に入るとぎゅっと横から抱きついてくる雪乃。ぽよんと胸元に至極柔らかな感触がトレーナー越しでも分かった。
「雪乃ちゃん、きみはその、ブラしてないのかしら?」
 改まってそう言うと「寝る時は外す派だよ雪乃。触りたいの?」顔を覗き込まれた。
 馬鹿言ってんじゃねぇぞ!触りたい訳ね――クソ触りてぇわ!
「雪乃よ、マジで俺の理性数秒しか持ちそうもねぇ。つかマジで俺の事好きなの?」
 トクンと胸が脈打つ。幼馴染みの俺達がもしこの関係を変えるとしたら今しかないと思えた。雪乃の事、恋愛対象で見ていた訳ではないと思う。が、そう思い込んでいただけなのかもしれない。
 確かに雪乃が俺以外の男と仲良くしているのを見て嫌な気持ちになったりした。雪乃に触ろうもんならそれを回避しようとすらした事もあった。
 あれ?これはその、そーゆー事?
 俺って実はずーっと雪乃の事好きだったの?
 脳内で自問自答。今簡単に雪乃とヤれる状況だから高揚しちまってるだけじゃねぇよな?
 ちらりと雪乃を見ると「ナオだって雪乃の事好きじゃないの?」ちょっと膨れっ面。唇を尖らせているのが可愛くて仕方がねぇ。
「好きかも…」
「かも!?かもってなによぉ…馬鹿ナオ…」
 思った答えと違ったって顔で不満気に俺を睨む雪乃がクソ可愛い。あーもうこれ恋だわ。好きだわ俺、今更ながら雪乃が。
「いや、好きだよ本気で」
「ほんと?」
 パァーっと表情を明るくさせて雪乃が笑う。色白な肌はこの状況下になのか、ほんのりと紅く染まっている様に見える。
「ほんと。好きだよ雪乃」
 認めてしまえばそれは、息をするように言葉になって雪乃に伝わる。俺の告白に嬉しそうに微笑むと「雪乃も好き」あーごめん。今のでペラペラだった理性のタグが完全に外れた。
 トンと雪乃の上に跨がって見下ろす。数回瞬きを繰り返した雪乃はそっと目を閉じた。
 キスの合図に応えるべく俺はゆっくりと雪乃に体重を預けた。
 一度触れてしまえばもう止まらない。雪乃の甘い唇を割って舌で追いかける。口内の歯列をなぞって下顎から上顎までをねっとりと舌で舐めあげると、雪乃の腰がふわりと浮く。やべ、こいつこんな風に感じるんだってまた股間が熱くなっていく。
 何度も唇をハムりと食す様に重ねていくと、直ぐに俺の股間は熱を帯びて覚醒する。キスだけでこんなに気持ちがいいのは、相手が雪乃だからだって思う。
 トレーナーの中に腕を突っ込もうとしてガバリと布団から顔を出す。
「え、雪乃、下着無し?ノーパンだったの?お前!」
「だって洗濯機入れちゃったんだもん。仕方ないじゃん。どーせすぐ脱ぐと思ったし…」
「確信犯かよ、お前〜。まぁ脱がせる手間が省けていいか」
 腕をあげる雪乃にトレーナーを首から抜けば、そこには生まれたての姿になった雪乃の照れ顔がある。その可愛さに俺のソレもまたドクンと音を立てて大きさを増したのが自分でも分かった。
 俺もトレーナー脱いでパン一状態。だけどボクサーパンツみたいな締付けがないからトランクスの中の俺自身が完全におっ勃ってるのがバレバレ。キスを繰り返しながらも雪乃の胸を弄る俺の下、雪乃の手がやんわりと俺のに触れてカァーっと身体が熱くなった。
「キスで勃ったの?」
 そう聞かれて苦笑い。トンと顔の横に手をついて耳朶を舌で愛でながらも「そーだよ」素直に答える。
「雪乃ももう濡れてるよ…ナオのキス気持ちいい」
 そんな可愛い返事がくるとは思わず、キョトンと見下ろす雪乃はさっきよりずっと色っぽい。そろそろと胸元にあった手を雪乃の膣外に移動させる。陰毛を隔てて真ん中の穴にそっと指を宛行うとにゅるりと簡単に俺の指を飲み込んだんだ。
「ん〜〜っ、」
「やべ、興奮する」
 そのまま奥まで指を入れ込むと、雪乃がまた腰を浮かせる。
「痛い?」
 暗闇の中そう聞くも、雪乃は首を横に振って高揚した顔で言う。
「気持ちいい…」
 ならばと、指をもう一本増やして膣内へと滑り込ませた。途端にくちゅりと響く水音にドキッとして俺自身がまた大きくなった。
 はぁっ…大きく息を吸い込む雪乃。ほんのり半口開いてそこから甘く声を漏らす。
「堪んねぇなぁ、この景色…」
 つい口から本音がもれる。俺の愛撫であんあん言ってる雪乃を組み伏せてるこの状況が最高に嬉しくて緩んだ頬が直らねぇ。
 ちゅうっと胸の頭頂を舌で吸い上げると雪乃が「ああああああっんんっ」そう鳴く。強弱をつけて舌で愛でてあげるとまた雪乃が声を漏らした。
「はぁっ、ナオっ、気持ちいいッ、もっとしてぇっ…」
 はいはい、と俺は手を子宮に押し当てて中指と人差し指を雪乃の膣内でくちゅくちゅと混ぜていく。
「あんっ、ふぅぅっ、ああああああっ、気持ちいいよぉっ…」
 涙目で腰をゆらゆら揺らす雪乃のおっぱいに顔を埋めながらも指を高速で動かす。時折顔を見せているクリを親指の腹でぐりぐりと愛でると「ああああああっああああああっああああああっ」一際でけぇ声で鳴く。
 それを数回繰り返すと雪乃は等々首を横に振って「やぁっ、イッちゃうううっ」そう言ったんだ。だから俺は更に指を激しく出し入れして、もはやぐっしょりしてべったべたな子宮付近を高速で動かした。
「ああああああっああああああっああああああっああああああっああああああっ―――」
 激しく声をあげた雪乃は、思いっきり身体を仰け反らせてびくびくと膣内を締付けて派手にイッた。ビシャっと投げ出される潮で俺の手はぐっしょり。
 うんこれ、シーツ変えねぇと駄目だわ!そんな事もウェルカム根性でその勢いのまま雪乃の脚をM字に開いた。まだびくついている膣内に、今度は指じゃなく舌を滑り込ませる。
「ああああああっああああああっああああああっ――やだぁっ、またイッちゃううっ」
 肩を震わせてそう言う雪乃。しれっとそれを下から眺めながらも陰毛に顔を埋めて舌先を奥まで突っ込んでじゅるじゅると中の愛液を吸い上げた。ぶんぶん首を横に振った雪乃は、「ナオっ」小さくそう言うと、また大量に潮を撒き散らして身体を仰け反らせた。
「待って、もう無理っ」
 ぽろりと涙が溢れて雪乃の手が俺を掴まえる。身体全部を上下に動かしながら呼吸を繰り返している雪乃が不謹慎ながらめためた可愛い。あーやべぇ、沼りそうこれ。
「ごめんな、きつかった?」
 雪乃を起こしてぎゅっと抱きしめる。熱く火照ったすべすべの身体が心地良くて目を閉じた。人の体温ってあったけーなんて思いながらも雪乃の柔らかな髪を撫でてやるとぎゅっと雪乃の手が俺の背中に回った。
 肩に顎を乗せてカクカク喋る雪乃。
「イッた後ってめちゃくちゃ敏感なのに、ナオの意地悪。えっちの時はドSなの?」
「はは、ごめんって。次はちゃんと優しくするから…」
 っつっても、俺も余裕ねぇんだよなぁ。楽しんでるってゆうか、わりといっぱいいっぱいだった。雪乃に触れるだけで身体は熱くて、俺のソコもマジでどうにかなっちゃいそう。こんなにおっ勃つのね、俺のお前って…。なんて内心苦笑いしながらも先日岩ちゃんが置いて帰ったコンドームを持ってきて装着する。
「おっきいね、ナオの。雪乃ん中入るかなぁ…」
 指先で突っ突いて遊ぶ雪乃の肩に手を乗せてベッドに押し倒す。
「おーいあんま遊ぶなって」
「えへへ」
「興味津々だねお前」
「だってそれ雪乃についてないから」
 まぁ確かにって。ポリポリと頬を指で搔いた手で俺自身を掴むと、脚をがっつり開いた雪乃の子宮口に宛行う。すりすりと擦りつければ「擽ったぁい」可愛く笑う雪乃にドクンと心拍数があがる。
「挿れんね」
「んー」
 ふぅ〜と息を吐き出す雪乃の呼吸に合わせて俺も奥まで挿入する。ゆっくりと腰を動かしながら真っ直ぐに最奥まで到達すると、一息つく。やべぇ、クソ気持ちいい。なんだこりゃ。動かさねぇでも挿れただけでこんな気持ちいいもんだっけ?
「…雪乃、俺ちょっとヤバいかも」
「ん?なにが?」
「雪乃ん中、気持ち良すぎてイキそー」
 さっきの雪乃の様に涙目でそう言えば、「まだ挿れたばっかじゃん!」って笑われた。
 そりゃそーなんだけど、マジでこれやべぇのよ。どーしよ俺、候なのかな…。緩く円を描くように律動を始めると直ぐに到達する快感。散々自分でしか扱いてなかったから、そんな自分の手とは程遠い心地良さ。
 雪乃の中は熱くすげー締め付けてくるから俺のがちょっと動くだけで全部の箇所を刺激してぶるぶると身体が震える。腕を伸ばしてゆっくり律動していると雪乃が不意に俺のケツに手を添えて下から押し当ててくる。
「あっ、ちょっと待ってっ、」
 眉毛を下げてそう言うも、雪乃はここぞとばかりに脚を俺の背中に巻き付けて俺の首の裏に腕をかけて引き寄せた。
「ナオ、キスして」
 そう言われて当然の様に舌を絡ませる。生温い雪乃の口内に舌を置いておけば雪乃がそれをちろちろと厭らしく吸い込んだ。おいおい俺の彼女ってえっちじゃない?誰も突っ込む事のない脳内の独り言に頬を緩ませながらも少しだけ律動を早めた。
 雪乃の柔らかなおっぱいが俺の胸筋と擦れてすげー気持ちがいい。加えて雪乃のケツの手捌きがなんとも言えねぇ良さで感じまくっちまう。口から出る熱い吐息は俺達二人だけのBGMで、リズミカルに律動を繰り返すうちに、雪乃の吐息が喘ぎ声に変わった。
「あああっんんっ、ふぅぅっ、はぁっ、はあああっん、気持ちいっ、」
 ん、俺も。言いたいけど声にならねぇ。つーか自分の荒い息遣いに身体が一緒に反応する。
「雪乃っ、もうヤバいっイきそ…」
「んっ、雪乃もぉっ、」
 こくこくと頭を上下に振る雪乃がぎゅっと強く俺に抱きついた。それを合図にラストスパートの如く腰を振る。
「はぁっ、はぁっ、はぁっ、はぁっ、」
 一定のリズムで呼吸を繰り返す俺の下で、雪乃があんあん鳴いていて、その声すらマジで愛おしい。
「イクっ――――」
 ぎゅっと雪乃の背中に腕を回して抱きしめながら俺はコンドームの中に欲を思いっ切り放出させた。…やべ、久々だったせいか、ゴムに入りきらなかった精液が思いっきりだらんと雪乃の腹に流れ落ちていく。
「うお、ごめんッ」
 慌ててティッシュに手を伸ばしてそこに数枚埋めるも、雪乃は呼吸を整えるのに精一杯だ。それでも俺の指に自分の指を絡ませてぎゅっと強く握って「好きだよナオ…」嬉しそうにそう紡ぐ。なんてゆーか、その雪乃の優しい表情に柄にもなく胸にグッとくるものがあって。俺は雪乃を抱きしめると「俺も好きだよ雪乃」ちゅっと頬にキスを落とした。

「身体の相性ばっちりね俺等」
 情事後、雪乃とベッドで微睡みながら口を継いで出た本音。もーほぼ眠っている雪乃の体温は高くて熱いくらいだ。
「ナオのえっち…でも好きぃ」
「もっと早く雪乃が好きって言えばよかったわ俺…」
「……ッ―――」
 横を見ると幸せそうな顔して眠っている雪乃。完全に覚醒した俺は本音を言うならこのままもう一回ヤりてぇ。けど怖い思いして気張ってて疲れただろう雪乃を起こすなんて事はできやしねぇ。それにこれからいくらだって抱けると思うとニヤついた頬が戻らねぇ戻らねぇ。
「可愛い奴…一生俺の事好きでいろよな」
 大人になってから初めて見る雪乃の寝顔は、きっと何年経っても忘れないだろう…なんてロマンチックな事を思ったなんて―――。