まどほむ









「鹿目さん」
「どうしたの、ほむらちゃん?」
なんて完璧な笑顔。完璧で可愛くて強い、私の大好きな人。
「ううん、なんでもない。ごめんなさい」
「謝らなくていいんだよ、ほむらちゃん」
また、笑う。こんな綺麗な笑顔に私は愛想笑いしか返せない。
鹿目さんなら、こんなふうには笑わない。
まるで夢みたいな世界だ。私がいて、鹿目さんがいて、巴さんも美樹さんも佐倉さんもいて。五人で魔法少女をやっているなんて。
そこまで考えてふと違和感を覚えた。私は五人が魔法少女で仲良くナイトメア退治をしている世界以外を知らないのに、どうして、おかしいだなんて、思ってしまったんだろうか。私にとってはありえない話ではあるがそれこそ五人がお互いにいがみ合い、仲違いをしている世界の方がよっぽど夢のようだ。同じ夢でも悪夢の方の夢、ナイトメア。
「ねえほむらちゃん。私ね、何か大切なことを忘れている気がするの」
「……鹿目さん?」
「とっても、大切なコト」
嫌な、予感がした。ザワザワと心がざわめく。思い出してはいけない。はじめからそんなもの何もなかった。何も、なかった。ないはずだ、ない。何が……ない?
「何を、言ってるの」
「ねえ、ほむらちゃん」
鹿目さんが笑う。嫌な笑みだ。べとついていて、今にも滴ってきそうなほどに湿った笑み。こんなのは、鹿目さんじゃない。
「か……なめさん?」
「好きだよ」
一瞬でいつもの鹿目さんに戻る。鹿目さんが時折見せるあの気味の悪い笑みは何なのだろうか。憎しみではなく、恐怖でもなく、悲しみでもなく、例えるならそれは……愛?
「私も、鹿目さんのことが……」
「まどか、って呼んで」
「ま……まどかの、ことが」
好き、とは言えなかった。喉のところまでは出てくるくせにそこから先には進めずに沈んだ好きが日に日に重くなる。何度も何度も言おうとしていつも決まって言えずにでてくる言葉は何でもない。なんでもなくなんてないくせに、いつだって私は何でもないと嘘をつく。
「……ごめんなさい」
「謝らなくていいんだよ、ほむらちゃん」
また、笑う。こんな綺麗な笑顔に私は愛想笑いしか返せない。
まどかなら、こんなふうには笑わない。
まるで夢みたいな世界だ。私がいて、まどかがいて、巴さんも美樹さんも佐倉さんもいて。五人で魔法少女をやっているなんて。
そこまで考えてふと違和感を覚えた。私は五人が魔法少女で仲良くナイトメア退治をしている世界以外を知らないのに、どうして、おかしいだなんて、思ってしまったんだろうか。私にとってはありえない話ではあるがそれこそ五人がお互いにいがみ合い、仲違いをしている世界の方がよっぽど夢のようだ。同じ夢でも悪夢の方の夢、ナイトメア。
「ねえほむらちゃん。私ね、何か大切なことを忘れている気がするの」
「……鹿目さん?」
「とっても、大切なコト」
嫌な、予感がした。ザワザワと心がざわめく。思い出してはいけない。はじめからそんなもの何もなかった。何も、なかった。ないはずだ、ない。何が……ない?
「何を、言ってるの」
「ねえ、ほむらちゃん」
まどかが笑う。嫌な笑みだ。べとついていて、今にも滴ってきそうなほどに湿った笑み。こんなのは、まどかじゃない。
「か……なめさん?」
「好きだよ」
一瞬でいつものまどかに戻る。まどかが時折見せるあの気味の悪い笑みは何なのだろうか。憎しみではなく、恐怖でもなく、悲しみでもなく、例えるならそれは……愛?
「私も、鹿目さんのことが……」
「まどか、って呼んで」
「ま……まどかの、ことが」
好き、とは言えなかった。喉のところまでは出てくるくせにそこから先には進めずに沈んだ好きが日に日に重くなる。何度も何度も言おうとしていつも決まって言えずにでてくる言葉は何でもない。なんでもなくなんてないくせに、いつだって私は何でもないと嘘をつく。
「……ごめんなさい」
「謝らなくていいんだよ、ほむらちゃん」
また、笑う。こんな綺麗な笑顔に私は愛想笑いしか返せない。
まどかなら、こんなふうには笑わない。
まるで夢みたいな世界だ。私がいて、まどかがいて、巴マミも、美樹さやかも、佐倉杏子もいて。五人で魔法少女をやっているなんて。
そこまで考えてふと違和感を覚えた。私は五人が魔法少女で仲良くナイトメア退治をしている世界以外を知らないのに、どうして、おかしいだなんて、思ってしまったんだろうか。私にとってはありえない話ではあるがそれこそ五人がお互いにいがみ合い、仲違いをしている世界の方がよっぽど夢のようだ。同じ夢でも悪夢の方の夢、ナイトメア。
「ねえほむらちゃん。私ね、何か大切なことを忘れている気がするの」
「……まどか?」
「とっても、大切なコト」
嫌な、予感がした。ザワザワと心がざわめく。思い出してはいけない。はじめからそんなもの何もなかった。何も、なかった。ないはずだ、ない。何が……ない?
「何を、言ってるの」
「ねえ、ほむらちゃん」
まどかが笑う。嫌な笑みだ。べとついていて、今にも滴ってきそうなほどに湿った笑み。こんなのは、まどかじゃない。
「ま……どか?」
「好きだよ」
一瞬でいつものまどかに戻る。まどかが時折見せるあの気味の悪い笑みは何なのだろうか。憎しみではなく、恐怖でもなく、悲しみでもなく、例えるならそれは……愛?
「私も、まどかのことが……」
「うん」
「好き」
身体の中を言葉がめまぐるしく駆け回る。スキ。好き。すき。スキスキダイスキアイシテル。アイ、してる。
すき。




















「好き、です」
「えへへ、ありがとう。なんか照れちゃうなあ」
私の、私だけの完璧で可愛くて強い、私の大好きな人。

私だけの、まどか。


















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