はあ、と大きなため息をついた。
今夜、結果はどうあれ素直になろうと心に決めた。
自分の本心を伝える事は本当に苦手。
でも、好きな人である前に、大切な仲間だから
ごまかしたり、嘘をついちゃいけない。
その足で、ゾロの所に行った。
ゾロは、しばふ甲板で眠っているところだった。
本当に、トレーニングしてるか寝てるか酒飲んでるかだな。
「おーい、ゾロくん」
そう言ってゾロの脇腹をつついた。
アァ?とガラの悪い声と目つきでメンチを切ってきたゾロは
私を見ると、遅ェ、と言って起き上がった。
「ごめん。話って何?」
「あー…お前、コックに何か言われなかったか?」
「…お酒の事?」
「あァ。お前、どうにかしろよアイツ」
「どうにかって…どうすれば?」
「知らん。普通に言やァいいだろ。」
それが1番難しいんだよ、と思いつつも
それが1番必要なんだよなとも思った。
「私もだけどさぁ、サンジも大概めんどくさいよね」
私が呟くようにそう言うと、
ゾロは面白そうに笑った。
「気付くのが遅ェ」
私も一緒に笑った。
「ゾロ、心配してくれてありがとね」
そう言うと、ゾロはあからさまに不愉快だという顔をした。
「誰が心配するかアホ」
今夜もし、サンジに振られたら
ゾロと一緒に筋トレして、酔い潰れようと思ったら
なんだか少し緊張が解れた気がした。
その日は、ウソップに武器の強化をお願いして
ナミとロビンとお茶してたら大時化がきて大騒ぎ
もちろん乗り越えてまた落ち着いた気候に戻ったけど
結局バタバタして、あっという間に夕食の時間になった。
今日の夕食は、いつにも増して豪華だった気がする。
サンジはやたら張り切っていて、追加の料理を作ったり
テーブルに持ってくるたびに私と目が合い
(それだけ私もサンジを見てると言う事だけど)
その度にへらへらっと笑っていた。
サンジがへらへらと笑う度に
嬉しいと同時にこの後の話もいつもの軽いノリで
躱されたらどうしようという不安も募った。
結局ご飯が最高に美味しくて
まあいいや、となってしまう私も大概だけど。
デザートまでしっかり平らげて
ごちそうさまでした、と言うと
サンジはお粗末様でした、と言いお皿を下げにきて
急いで片付けるから少し待っててもらえるかな?と言った。
私は、先にお風呂入ってくるからゆっくりいいよと言って
ダイニングを後にした。
お風呂に入る準備をしてると
ナミとロビンも一緒に入る事になった。
「で?あれからどうなのよ、サンジくんとは?」
シャワーを浴びてひと通り洗って
湯船につかって一息ついたところでナミが切り出した。
どうやらこれが気になって仕方がなかったらしい。
「あ〜〜……これから、多分どうなるか決まる」
顔ぎりぎりの所までお湯に浸かって言った。
なんだかこういうのは気恥ずかしくて
少しでも隠れたくなった。
お湯は透明だから意味ないけど。
「えーっ!これから?」
テンションが上がったナミは前のめりになって聞いてくる
ロビンに助けを求めようと視線を送るも
ロビンも楽しそうに笑って、
観念するしかないわよ、と言った。
昨日の夜と今朝の出来事を2人に話すと
ナミは呆れた、という顔をした。
「なんでそんな面白い事になってんのよ…」
「なんというか…2人とも…厄介ね」
ロビンは憐れむような顔をしている。
「一言もございません…」
改めて言われると、
本当に何やってんだという気になって
情けない気分になった。
「まぁ、とにかくこの後の話の時は
素直に気持ちを言うことね。
サンジくん普段はああだけど、人を傷付けるような
態度を取るやつじゃないから、
なんだかんだ真剣に向き合ってくれるわよ」
「うん…そうだね」
「それなら、早めに出た方がいいんじゃない?
結構長く話しちゃったから」
ロビンに言われて、はっとした。
そう言えば結構盛り上がってしまったから
もう、キッチンの片付けは確実に終わってる頃だ。
「そうだよね!私、先に行くね!
…2人とも、ありがとう!!」
そう言って、急いで湯船から上がり
バタバタと一足先にお風呂を後にした。
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