浮上した春の光


午前10時。駅前。
勢いで誘ったものの…すごく緊張する。
いつも痛いと言われるが、今日は家を出る前にトド松にバレてしまい服を変えてもらった。
…いつものパーフェクトファッションじゃないから落ち着かない…変じゃないだろうか。
不安でソワソワしていると無効から見覚えのある姿が。

「カラ松君、待った?ごめんね、電車が少し遅れちゃって」

「いや、そんなに待っていないが…」

「どうしたの?ぼーっとしてるけど」

「…だ」

「え?」

「綺麗、だ…」

「え、ちょ、、は、恥ずかしいよ…」

呟いた後にはっとし名前に視線を向けると俯いているが真っ赤になった頬が覗いている。
その熱が伝染し、俺まで頬が熱く感じた。

「す、すまない、突然…」

「ちがっ…その、うれしい、の…カラ松くんも、今日かっこいいよ」

顔を上げたかと思えば赤くした頬をさらに赤く染めたまま恥ずかしそうに見上げる名前の顔に、心臓が掴まれそうなほどにドキリとする。ありがとう、トッティー。

「…い、行こうか」

「そ、そうだね」

駅を出ると、柔らかでほんのり暖かい、春の風に包まれた。


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