弾け出る汗すらもキラキラさせる光太郎のプレーは観客を魅了する。スーパースターとはこういう人のことを言うんだろうな。
 360度、どこから見ても光太郎は光太郎で、眩しくて。だけど目を細めて角度を変えればその度に新たな発見とか驚きがあるのが彼の不思議なところだ。

「なー、なまえ終わったー?」
「あとちょっと」
「それ明日じゃだめなのかー?」
「でも本当にちょっとなの」
「え〜〜〜〜」
「じゃあ印鑑押してよ」
「ここ?」
「これと、そっちのと、あとそれもね」
「りょーかい!」

 年末年始はなにかと各方面への提出書類が多い。まだ年賀状だって書かないといけないし、師走というだけあって本当に忙しい。
 とりあえず一段落した書類をまとめると、ファンの人たちは知らない下りた髪が日中の光太郎とは雰囲気を変えてきらっきらした目がこちらへ向いていた。

「いい?もういい?」
「おわったぁ、ありがとね手伝ってくれて」

 弾けるような笑みに、ん〜〜!と伸びをしながら手を伸ばせば首に自然に手が回って、ソファのクッションに体が沈んだ。そのままキスをして、笑って、離れる。ああ、楽しい。光太郎との時間はいつだって楽しく、甘く、ぴりりとしていた。なにもかもがごっちゃごちゃでそれがまた幸せなのだ。

「あれ、明日年賀状何枚買ってくんだっけ?」
「買えたらでいいよ、急いでないから。あ、枚数はさっきラインしておいたから」
「さすがなまえだな〜〜〜!」
「でも明日の未来が見えるなぁ。光太郎が帰ってきて、それから忘れてたことを思い出す姿」
「いーや!ぜーーーったい!買ってくる!」

 意気込む光太郎が子供のようで、堪えることなく笑う。

「はーい。明日の話はおわり〜」

 そう言いながら太い筋の浮いた首に回した手をきゅうっと力を入れれば、思い出したようにまた光太郎の瞳ががらりと変わった。そして思う、今日も私は誰よりも光太郎に魅了されるのだ、と。どんどんハートがこぼれ落ちていく感覚になりながら。

mixjuice × 木兎光太郎

モドル