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「…風邪引くぞ」
「んー、……もうちょっとだけ」
「わざわざ外に出てまで見るほどのもんかね」
「外でちゃんと見てこそ綺麗なんです、月とか星って」
「そうかい」
「……尾形さん、綺麗ですね、月」
「はッ、死んでもいいぜ」
「え〜!私が嫌です」
「嘘に決まってんだろ。死にたかねぇよ」
「私も冗談ですよ。尾形さん知ってると思わなかった」
「元がロシアの本だから知ってただけ」
「それでも一応言ってくれるんですね」
「無視しようかと思ってやめた。拗ねられても困る」
「よくお分かりで」
「生意気な口聞いてないで早く中入れ。こっちがさみい」
「はーい」
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「そいえば、わたし面と向かって尾形さんに好きって言ってもらえたことないかもです」
「俺にそんなもん求めるな」
「えー、ああいうキザなことは言うのに?」
「キザじゃない」
「キザですよ」
「……とにかく、甘ったるい言葉を俺に求められても困る」
「好き、ってそんな甘いかな……私よく言ってますけど普通のことだと思いますよ」
「いい加減胃もたれする」
「それは尾形さんが慣れてなさすぎるだけ……!なので!私がこれからも言います、好きって」
「どうしてそうなる」
「好きですよ〜尾形さん、だいすき。誰よりもだいすきです」
「やかましい奴だな」
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