恨めしき淫魔ハラスメント
みんなは、淫魔、別名 サキュバスもしくはインキュバスについてどういうイメージを持っているだろうか。
快楽主義者。他者の精を喰らい尽くす悪魔。見境なく誘惑する理性も耐え性もへったくりもないビッチ、エトセトラエトセトラ.....
俺は断じて言いたい。世の中にはそうじゃない淫魔だっていることを!!!!!!!
生まれてこの方17年。俺は生まれたときから淫魔ハラスメントに合っていた。
どいつもこいつも俺が淫魔だとわかると、夜の相手をしてくれだの、精は足りてるかだの、正直、もう!もう!もう!もう!淫魔ハラスメントはたくさんだ!!!
もちろん、この世界にはみんなが言うような淫魔がたくさん存在する。男だろうが女だろうが、恥じらいもなく露出の多い服ばかりを着て、誘い込むやつはごまんといる。
それでも中には、露出も好まないし、他人を淫らに誘い込まないし、常に精に飢えてもいない淫魔がいることをもっとみんなに知ってほしいのだ。
「みっくん!見てみてぇ!!これ、新しい服っ!ここの太もものとこギリギリまでしか布ないの、めっちゃエロくなーい?」
「ほらミツ。あんたのために精液もらって来といてあげたんだから受けとんな」
「ぬはははは、聞け!ミツ!ついにシュエをこの手で落としてやったぜ!!!」
「襲いかかったの間違いでしょ」
「「「あははははは!!」」」
「淫魔なんて、、淫魔なんてぇ...」
俺は耐えきれずグズグズと涙を流してその場にうずくまった。同種族の仲間たち、俺の友達は、言わずもがな、下品で淫乱な淫魔ばかりだった。
この多くの種族が集まる 魔ギュリア学園は全寮制だ。魔界では種族同士のつながりが一番強いから、寮も種族ごとに事細かに分けられ、互いが、互いの種族に干渉しないように、それぞれの自治をそれぞれのやり方で守っているのだ。
その中に、もちろん淫魔ばかりが集まる寮も存在し、俺はそこでもまた、肩身の狭い思いをしていた。
「もー、みっくんたら、まだ誰ともヤッてないの?とっととしちゃいな!きもちぃーよ?あ、僕とこのセクシーな服お揃いにする?」
淫魔の集落で売られている淫魔向けの服を俺に押し付けてくるのは、淫魔仲間で、ルームメイトのエル。
「そーんなことより、ミツは精液の甘さを知るべきじゃない? ほら、あたしがこれあげるから。」
そう言って、どこぞの馬の骨ともしれないヤツの精液入りコンドームを押し付けてくるのは同じく淫魔仲間のカナ。
「それより俺が、種族ごとのオトし方を教えてやんよォ、聞きたいだろ?ミツ」
俺の肩に体重を乗せて、 横から顔を覗き込んでくるのは幼馴染で、同じく淫魔のレオだ。
名前じゃなくて、上から
視覚的暴力
精液狂い
種族キラー
でこの際覚えてもらっても構わない。
俺はキッと目をイキらせて、目に涙をためながら淫魔仲間に訴えた。
「うるさい!!!お前らみたいなビッチとヤリチンのせいで、今日も俺はっ!!俺はなぁっ!!!!」
言いたいことは、気持ち的にもういっぱいいっぱいで最後まで口にすることはできなかった。
あー、思い出したらまた涙が出てきそうだ。今日も学校で知らない教室に連れ込まれそうになって、怖い思いをした。頑張って殴り倒して逃げたが、正直こんなことを毎度のこと繰り返していたら、身体が持たない。
「もーごちゃごちゃとうるっさいわねー」
カナはそのきれいな顔を呆れたように歪めると、うずくまる俺を押し倒し、身体に乗り上げてきた。なぜ押し倒す。毎回毎回その淫魔コミュニケーションを俺に押し付けるのはやめろ。
「お前....ヤリチンとか言われても、俺達にとっては褒め言葉でしかないってわかってんだろ?いい加減気づけよ」
「まぁまぁ、みっくんは繊細なんだよぉ」
レオもエルも、床に倒れた俺を上から覗き込みながら、怒っている俺をからかうように、頬をつついたり髪をなでて来たりする。俺が繊細なんじゃない、こいつらが図太すぎるんだ。
こいつらは友達だし、嫌いじゃないけど、真面目な俺の前で他人の精液やちんぽのことについて語られることを俺が心底嫌がっていることに、そろそろ気づいてほしい。 いや、切実に。
「まったくー、もったいないわねぇ、ミツってばせっかくこんなにエロい身体持ってんのに、セックスが嫌いだなんて」
「ぎゃあっ!!!やめろ、お前っ服を脱がすな!!」
俺の上に座っているカナが勝手に俺のワイシャツを脱ぎにかかる。ぺろんと捲り上げたシャツの下からは、腰から背中に描かれた白い模様が現れていた。
「それはホントー、ビギーナーズセックスの淫魔からしたら羨ましいよねぇ」
「あぁ、普通身体にもともとこんな模様持ってるやつなんていねぇのによ」
「あっ!!...ん、ひぃっ、、あ、や、やめ....」
カナは俺の身体にある白い模様をゆっくり、厭らしく撫でてきて、俺は耐えきれず、ビクビクと魚のように身体を震わせた。
これは淫魔特有のピーツと呼ばれる模様だ。別名、淫魔の性感帯と呼ばれている。
この模様は淫魔にとって、自分の魔力と性感帯を示しているもので、大抵の淫魔はこのピーツを身体に増やすために、多くの種族と交わるのだ。魔力の量によって、広がる範囲に上限があるが、基本交われば交わるほど、ピーツ模様が広がり、その相手特有の色で模様が染め上げられる。ピーツが身体に広がれば広がるほど、淫魔の間では凄い淫魔と見なされ、淫魔界では羨望の眼差しを受けるだ。
交わる経験がない淫魔はあまりピーツを体に持っておらず、最初のセックスはあまり気持ちよくないとされている。そんな、誰とも交わっていない俺に、何故かもとからピーツが、腰から背中、お腹にかけて広がっていて、初セックスを経験した淫魔からは、一様にそれを羨ましいと言われるのだ。こんなもの、あっても嬉しくないヤイ
淫魔は特殊な目で見えているのだが、ピーツはある一定の精を身体に取り込めば、他種族の目から消える。精が足りなければ足りないほど、その模様は身体に濃く現れ、大抵の淫魔はそれを目印に、新しい相手と交わるのだ。
「あぁぁ....ぁやっ、やらぁっ...んああっ!!!もぅっ、、かにゃぁ...」
「あーほらもう、ミツったら、すーぐとろとろになっちゃって、ほんと勿体ない」
「みっくんが本気出せば、みーんな絶対イチコロだよねぇ」
「こんなエロかわいいのに、もったいねぇ」
「ひっ!!!!...勝手に触るなっ!!」
さわさわと身体に触れながら、みんな言いたい放題だ。カリカリと、爪の先で皮膚を撫でられると、たまらなく腰が疼いてしまう。くるっくるっと、悪魔特有の黒い尻尾が快感と共に揺れて恥ずかしい。レオとエルが勝手に俺のズボンを下げてきて、俺のちんぽまで勝手に触り始めた。
「……ぁ、なぁっ、!!ん」
「にゃははっ、みてよーレオぉ。みっくんの尻尾、カナちんの腕に巻き付いてるー」
「ふんっ…あっ!」
「なんだ、ミツ。お前まさかそれ無意識でやってんのか?」
「おっ...ぁっ、かなっ、!」
「もーやだー、マジで無意識だったらやばいんだけど?本能で誘ってるってことでしょ?」
「もぅっ!!……あぁっ!!、ひんっ!れおぉ、...やめてっ」
「あははは、ちんぽもちっさくてかわいいぃ、みっくんほんとかわいいー」
嫌だ。全然うれしくない。
もう無理、泣く。
「あぁっ!!、えるっ!!やらやらやらっ!……うぐっ、、イクっ!、もっ、、許してぇ、」
「あ、やべ。やりすぎた」
びくびくと身体をしならせ、首を反らしながら、俺は呆気なく自分の精を吐き出した。てめぇらマジで許さん。はぁ、はぁ、と、息づく中で、俺は恨みこもった目で、3人を睨めつけた。
テメェこらカナ、他人の精液勝手に舐めてんじゃねぇぞ
「うげぇ、なんで淫魔同士の精液ってこんなまずいんだろう……変なの」
そして間接的に俺の精液をディスるな。腹立つ。
俺はムスッとした顔をして、体の上からカナを押しどけると、何も言わず黙ってその場をあとにした。
「あちゃーー、あれは確実にみっくん怒ってるな、、」
去った後のエルの発言にも、もちろんノーコメントで!
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