2018/06/21
更新履歴+拍手お返事
ALONE+2
癒された拍手コメント下さった方ありがとうございます!当サイトに癒されるような夢小説はあっただろうか‥と一瞬逡巡してしまったのは内緒です。これからもご贔屓にして頂けると嬉しいです!
跡部景吾について色々考えて風呂敷広げすぎて死にそうなので追加に書きました
暇すぎる方はよかったらどうぞ
花と宝石、という話を公開したのですが、これはわりと、進行したいストーリー有りきで、その枠組みの中に跡部がいる、という面が強いです。あんまり褒められたことじゃないのですが‥
それでも跡部については色々考えたいこともあって、跡部ってじゃあどんな人格なの、これからどうやって生きていくのかな、そんなことをぐるぐる考えています。
モラトリアムを書いているときも柳がどんな人かについて色々考えたりしたわけなのですが、柳は生粋の日本人で一般家庭の人間で、想像は比較的しやすく、(それでも変人の極みだけど)考える上でのネックは作中の柳の登場シーンがあまり多くないことくらいで‥
跡部はご存知の通りよく出てくる主要中の主要キャラだし、二次創作もいっぱいあるし、キングだし‥跡部ってどんな人なの、という答えは原作やアニメの中で確立されているように思えるのですが、跡部について深く考えると自分からあまりにも遠くて、二次創作を書くには思考回路が分からなさすぎるんです。
外国の血の混じった財閥の御曹司。
それに、跡部景吾のプロフィールについて見直すと、もやもやと胸の中を巣食うのは、彼が帰国子女であるという事実です。
モラトリアムの中に一瞬出てくる「涼ちゃん」という同級生の女の子は、実際の私の友人です。
彼女はイギリスから12歳の時に帰国した帰国子女で、裕福と言える家庭の人間でした。
ただ彼女の幼少期は、聞く限りではあまり心中穏やかだったと言えないものです。
イギリスという異国の地において、自分は外国人である、という認識を持っていた彼女は、イギリスの友人と親しくなりきることが出来なかったと言います。どこかに疎外感、ギャップを感じていたと。そしてその疎外感が無くなると期待しながら帰国すると、日本人との間にもどこか疎外感がある。彼女の中で確立されたアイデンティティが、日本のものでもイギリスのものでもないからです。
私は日本人として日本に生まれ、日本から出て本格的な生活を送ったことがありません。行っても海外旅行程度です。だからアイデンティティは日本の中で確立され、そこに悩みを抱えたこともない。日本人は諸外国と比べるとナショナリズムが希薄ですが、それでも自分が日本人である、という意識はこの国で暮らす誰しもが持っていて、疑う余地のある人の方が少ないのではないでしょうか。
私は涼ちゃんに限らず、もう一人アイデンティティで悩んでいる人間を知っています。中国人の友人です。
しかし彼は韓国と日本の教育を受け、時に自分が何人なのか分からなくなるという葛藤を抱えていました。
日本に帰化した人のブログを読んだりしていても、異文化の中にいてそこに溶け込むということは相応の努力が必要になるのだなと思います。
自分が何者なのか、どこの文化に帰結するのかということは、国境を跨いで暮らす人たちにとって命題であるように感じます。
ここで跡部景吾です。彼は涼ちゃんと似た環境下にいたのでは無いかと思ったりするのです。
周りに馬鹿にされ、決して最初から上手いわけではなかったテニスを死に物狂いで努力して、勝者の、自分の地位を確立させた跡部。自分を認めて欲しい、そんな意欲は人一倍強い跡部。彼のアイデンティティは何処にあるのか、何処にもないのか‥。
跡部はキングであると自分でよく言いますが、財閥を背負う人間である跡部が真のキングであるとするなら、彼はとても孤独な中にいるのだと思います。
イギリスの風景の写真を見ながら、幼い頃の跡部はどんなことを考えながらこの景色を見ていたのだろう、と考えます。
ロンドン塔、タワーブリッジ、テムズ川、ハイドパーク‥。男は女ほど情緒的な生き物ではないよ、と男友達からよく言われますが、それでも想像を膨らませてしまいます。
跡部について考える上で、重ねて考えるのは彼が富豪であるということです。行きすぎた金銭感覚は周りをも狂わせます。
氷帝学園テニス部の面々は跡部に一目置いていて、別世界の人間ときちんと認識しているせいか、うまく調和がとれていると思うのですが‥。
跡部は自分と同じ水準の、お金持ちの暮らしを送る人間ともうまいことやっている気がしますし、そうでない人間ともうまくやっている。これは現実的にはあり得ないことですが、(どうやってもお金の集まるところには悪意も集まります)だからこそ余計に彼は孤独なんじゃないか、なんて‥
また彼は、そんな環境下の中で夢中になれる、掛け替えのないテニスを見つけたにも関わらず、生まれながらに背負っていた財閥という重みと天秤にかけることになっているわけで。全く想像もつかない、壮大なスケールの葛藤すぎてちょっと理解が及びませんね‥。
そんな感じで、跡部について色々語ってきてしまったのですが、跡部について考え始めると奥が深くて止まらなくなります。跡部景吾すごい。
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