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翔太side

今日は新しい企画の打ち合わせ。ある雑誌でSnowManの連載が始まるらしい。最近さらに仕事が増えてきて、嬉しい気持ちと感謝の気持ちでいっぱいだった。メンバーと打ち合わせ場所へと向かっていると、ドン、と女の人とぶつかってしまった。俺とぶつかった女の人は持っていた書類をバラバラと落とし、尻餅をついてしまう。やば、と内心思いながらすぐに手を差し出した。

💙「すいません、大丈夫ですか!?」

💜「何やってんだよ翔太!怪我ないですか?」

『だ、大丈夫です!こちらこそすみません!お怪我ありませんでしたか!?』

バッと顔を上げて心配そうに俺の顔を見上げる彼女。尻餅をついた自分の心配をするべきなのに、すぐに俺を心配したその態度に思わず感心してしまった。グッと彼女を立たせて、書類を拾う。他のメンバーも一緒に拾ってくれた。

『すみませんすみません!!ありがとうございます!!』

わたわたと焦りながら書類を一緒に拾う彼女になんだか笑いそうになってしまった。可愛い、というのが正解だろうか。全て拾い終えて、彼女にそっと渡すとホッとした表情で笑った。

『本当にありがとうございました。あの、本当にお怪我なかったですか…?』

💙「大丈夫です。お姉さんこそ怪我なかったですか?」

『大丈夫です!頑丈なので!!…あっ、時間…!すみません失礼します!』

まるで嵐のように立ち去っていく彼女。ここの社員なのだろうか。だとしたらまた会えるといいな。

💛「翔太何見つめてんだよ。」

💙「な、なんでもねえよ!」

にやにやして肩に手を乗せてくる照の手を振り払った。先ほどよりも体温が上がったのはきっと気のせいだろう。

これが俺と彼女のファーストコンタクト。

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