君の懐に入りたい
『白蘭サマー。』
「なあに、なまえちゃん。」
『私真6弔花のマスコットキャラクターじゃないですかー。なんかブルーベルが嫉妬しててですねー。面倒くさいんですよー。』
だらあ、とソファーに寝転がり、足をバタバタとさせてると、白蘭サマは無慈悲に私の背中に座った。
「いいじゃない。美しさは罪ってよく言うでしょ?なまえちゃんが美人だからヤキモチ妬いてるんだよ。可愛いじゃない。」
『美人って言っておきながら上に乗るのやばくないですか?マスコットキャラクターいじめないでくださいよー。』
「いじめてないよ。可愛がってるの。マシマロ食べる?」
『いらないですー。これ以上太りたくないんで。』
「なまえちゃん胸ばっかり大きくなるもんね。」
『セクハラで訴えようかな。』
白蘭サマは好きだ。めっちゃ強いしめっちゃ怖いけど好きだ。だらだらしても正一サマみたいに怒らないし、怖い任務を任せないし。
『白蘭サマはさ、73集めて世界征服したらどうするんですかー?』
「どうしようかなー。そこまで考えてないや。なまえちゃん考えて。」
『えええ、じゃあマシマロ王国でも作ればいいんじゃないですかー。』
「めんどくさくなってるねなまえちゃん。ちゃんと真面目に考えてよ。」
『あー、じゃあ私と結婚したらいいんじゃないですかねー。世界征服した旦那、ハイスペックじゃないですか。スパダリだと嬉しいです。』
「冗談でもなまえちゃんと結婚したくないや。もっときびきび動くお嫁さんがいい。」
『酷すぎません?私泣きそうなんですけどー。』
「あ、でも胸は捨てがたいな。」
『さいてーですー。』
白蘭サマはきっといつでも私を切り捨てることができるのだろう。彼は飽きたらポイ。すぐポイするのだ。まぁ、彼が私に飽きるまで私は白蘭サマと一緒にいるんだと思う。早く世界征服してくれないかな。さっさとボンゴレリング奪って、私を見てくれたらいいのに。まぁ、こんなこと思ってるなんて白蘭サマは思いもしないのだろう。
『いつまで私に乗ってるんですか。背骨折れそうですー。』
「こんなんで折れたら君の骨ごぼう以下だね。牛乳飲みな。」
『胸大きくなりそうなんでやめときますー。』
ああ、好きだなあ。
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