拍手小説G


『…、』

「なんで黙ってるわけ。」

『だって…委員長が突然桜を見に行くなんて言うから…。』

「ただの気まぐれだよ。」

『…私がこの間口を滑らせたからですよね?委員長と桜が見たいって。そんなつもりじゃなかったんです。委員長が桜を見ると嫌なことを思い出すのはわかって、』

「うるさいよ。」

『んっ、』

「風情をわかってないね。それ以上いらないことを口に出すなら無理矢理黙らせる。」

『キスなんてずるいです…。』

「まだ口答えするんだ。」

『うっ、なんでもないです。』

「別に…桜にあるのは煩わしい過去だけじゃない。」

『え…?』

「君がその髪に花びらをつけて笑う度、新しい記憶が重なっていく。それだけで十分だよ。」

『…っ、やばい、泣きそうです。』

「泣けば?今なら拭ってあげるよ。」

『(そう言いながらいつだって拭ってくれるくせに…本当にずるい人。)』

「君はいつまで経っても泣き虫だね。」


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