鈴女のプロット
付き合ってるリヴァイ×アホな夢主
二人は同棲してる。広くも狭くもないマンションで、慎ましく暮らす二人。
長いこと付き合っており、二人の関係は安定していた。
ある日突然、くじを差し出した夢主。
「リヴァイさん、これ引いて!」
アホの子がなんか始めたなと思い、だが言われるがままにくじを引くリヴァイ。
「『ラブホ♡』……?」
「わー!ラブホでーす!!」
パチパチ。拍手する夢主の横でスペキャリヴァイ。
「オイオイオイオイ待て待て、このくじは一体なんなんだ」
「あのね、私たちもう付き合って長いでしょ?リヴァイさんが私にマンネリにならないように、色々考えてみたの」
確かに、セックスする場所はだいたい決まっている。
旅行にでも行かない限りは自宅の寝室、ベッドの上。一択だ。長く付き合っていれば行為の流れもなんとなく決まってゆく。ワンパターンといえばそうだった。
リヴァイのほうは夢主にマンネリなんてことはなく、穏やかなセックスの中で日々愛情を感じている。だから夢主の心配は杞憂なのだが、いやこれはもしかして夢主のほうが飽きていてマンネリを解消したいと思っているのでは、と思い至る。
実際にはそんなことなく、夢主は心からリヴァイが自分に飽きないように心配しているのだけれど。
「そういうわけで、今度ラブホ行こう?」
「……だが……」
夢主のためにという気持ちはもちろんあるが、ラブホの衛生面が気になるリヴァイ。
「ちなみに、他の選択肢はなんだったんだ?」
「くじの?見る?」
他のくじを見せる夢主。『コスプレ』『SM』『青姦』『カップル喫茶』。
リヴァイは天を仰いだ。
コスプレはいい。夢主のコスプレには諸手を挙げて賛成だ。SMは……どっちがSでどっちがMかにもよる。ソフトなやつならまだしも、ハードなものだと夢主が耐えられるか。
青姦、カップル喫茶に至っては、恐らく夢主はその言葉の意味を正確に知らないだろう。彼女の性格から考えて、意味を知っていれば提案なんてしてこない。おそらく「ちょっとかわったシチュエーション」とか間抜けなフレーズを検索窓に叩いて、出てきた言葉を羅列したのだろう。きっと青姦は「なんか青春ぽい」、カップル喫茶は「カップルがデートに使う喫茶店」ぐらいの認識に違いない。
そこまで夢主の思考を正確に読み取ったリヴァイは、自分の幸運に感謝した。
「……わかった。ラブホな」
あくまで青姦とカップル喫茶と比較すればだが、ラブホはひどく平和的な選択肢だ。本当はコスプレのほうが良かったが致し方ない。よりまずい選択肢を引かなくて良かったと心底思った。
リヴァイは自ら比較的まともそうなラブホを選んだ。
夢主は初めてのラブホだった。ベッドや風呂の巨大さにはしゃぐ。
その一方で、飲料の冷蔵庫と間違えて玩具の自販機を開けたり、ベッドの枕元に設置されているコンドームに顔を赤らめたりと、自分が言い出したことなのに照れている。
部屋の中で夢主が一番驚いたのは、風呂場にある長方形のエアーマットだった。生まれてこのかた見たことのないもので、偶然にもドラマや小説からその存在を知ることもなかった。
夢主は、このマットがなんなのか本気でわからず、首を傾げる。
「ねえリヴァイさん、これは何?え、もしかして風呂蓋?」
こんな空気の入った風呂蓋があるかと秒でツッコむところだったが、至って真面目な夢主に、ツッコむのはすんでのところで思いとどまる。
そうして、リヴァイは思い立った。
「……そうか、お前はこれを知らねえのか」
「うん」
「じゃあ使い方を教えてやるよ」
からのお風呂場せっせ開幕。
リヴァイが風呂場を選んだのは、ベッドの上よりは風呂場の方がリネンがない分衛生的に気にならなかったというのもあるし、非日常を体験するなら風呂場こそ最適だというのもあった。
二人は同棲しているが、自宅の風呂で行為をしたことがない。
リヴァイも夢主も、風呂場は身体を綺麗にするものという認識だったのだ。
だがここは自宅じゃない。
ラブホテルは非日常。まるで遊園地のようで、それで例えるなら風呂場は遊園地内のプールだ。ここは風呂場だが、風呂場じゃない。
銀色のエアーマットの上で、ふたりはボディソープで洗いっこする。ぬるぬるとした感触を、夢主は初めて経験した。
今までベッドの上でしかしたことのなかった行為。さらさらしたリネンとはまったく違う感触に、夢主は何度もいってしまう。今まで夢主が見せたことのない痴態にリヴァイも大変盛り上がってしまった。
終わったあと、特有の広い湯船に二人で浸かってまったり。湯船の中でピカピカ光るカラフルなライトがどこか滑稽で、なんだかおかしくなってきてしまう二人。ここは本当に遊園地。
「すごかった……」みたいにのぼせ気味な夢主ちゃんに、大満足のリヴァイ。
ラブホは好きじゃなかったはずなのに、リヴァイのほうから「また来るか?」と尋ねる。こっくりとうなずく夢主ちゃん。
楽しいえっちができて良かったね!はぴえん!
みたいな頭の悪い話を……すいません……
どこを削ってもらっても足してもらっても大丈夫です!!