未来

(浦原喜助)
すべて終わったら、なんて常套句は敢えて言わないでおいた。
因縁と共に、ボクが終わってもいいように。
約束が、キミを縛る鎖に変わり果ててしまわないように。
嗚呼それでも、心の中でくらいは願っても許されるだろうか。
過去を断ち切った先にある、キミとの未来だとか永遠だとか、そんな幸せなものを。


(雨竜)
揃いの白い服で歩く、よく見知った二人。
きっとこれからも、睦まじく寄り添っていくに違いない。
ふと、僕があんな立場になるとして、隣に立つのは誰だろうか、そんな思いと、ただ一人の顔が頭をよぎった。
運命なんて言えば途端に安っぽい、けどそれ以上の言葉が見つからない程に、大切なひとである君。


(ハッシュヴァルト)
天秤が傾くのならば片方の中身を振り捨てればいい。
何度もそうしてきて、その度に這い上がってくるのがあの女で。
這い上がった先が破滅であろうとも私の傍にいたいのだと言った言葉が、心が、重く重くのしかかって均衡を崩してゆく。
この目で視えた未来から消えないその存在が疎ましく、何故か愛おしい。


(迅悠一)
おれはあの子が大切で、あの子もおれが大切で。
この上なく幸せなはずのその繋がりは、おれにとって最悪の未来を呼ぶきっかけになる。
何度泣いても、どれだけ怖い目に遭っても、あの子がおれといる未来を取ろうとするから。
君が笑っていられる未来なら、その横におれなんかがいなくたって構わないのに。

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