本物と偽者

青く発光する瞳。

「怯えてるの?」

声も姿も彼と同じなのに、恐怖しか感じない。
「そんな君も美しいけどね」

彼なら、私が怯えていたら、少し馬鹿にしながらも寄り添ってくれる。こんな、怯えた姿を楽しむような真似はしない。

「"彼"から君を奪ったら、どんな顔するかなぁ?」

見慣れた瞳が、歪んだ。

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