日に日にひなへの想いは募っていく。どうしてこの世界で俺はひなと同じ肉体しか持てないのだろう。どうして夢の世界でしか会えないのだろう。触れたい。どろどろに甘やかしたい。後戻りできないくらいまで身体に教え込んでやりたい。世の男どもは本当に勿体ないことをしているとも思ったし、ひなが手を出されていないことに安堵した。
でも、俺が思考を奪ってしまえば、ひなは言葉を返してくれなくなる。いつも頭の中がうるさいからその方がいい、なんてあの子が笑うから、俺は何も言えなくなってしまう。俺は彼女の言葉がほしいのに。俺はあの子の物語を聞きたいのに。
従順になってほしい。
自由でいてほしい。
酷く矛盾した思考がぐるぐると回る。だから言ったんだ。手遅れになる前に離してくれと。そう言い訳して、実のところ俺は、ひなを離してやる気なんて更々ないんだ。